【のんのんの日常チャンネル】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

- Vloggerのななみは、視聴者である憧れの男性・三里さんに正体がバレてしまいます。
- 作り上げた虚像の関係に悩み、ななみはありのままの自分を見せて別れを告げました。
- しかし、三里さんから「まだ好きです。このロールされてないキャベツも。」というメッセージが届き、二人の関係に新たな可能性が生まれました。
【のんのんの日常チャンネル】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回のラストで、ありのままの自分を受け入れてもらえたかのように見えたななみ。しかし、物語は単純なハッピーエンドでは終わりません。失恋のショックが癒えぬまま、今度は仕事で取り返しのつかないミスを犯してしまいます。自己肯定感がどん底まで落ちた彼女の前に、再び現れた三里さん。彼の優しさが、ななみの心を大きく揺さぶります。今回は、そんな波乱に満ちた第2話の物語を、ネタバレありで徹底的に解説します。
失恋の痛手と、追い打ちをかける仕事のミス
三里さんからの温かいメッセージに救われたななみでしたが、一度終わった恋の痛みは、そう簡単には消えません。心に影を落としたままの彼女に、さらに追い打ちをかけるような出来事が職場で発生します。
過去の動画を消す、痛々しい決意
ななみは、三里さんとの出来事を過去のものとして整理しようとしていました。
「私だったら絶対見ないけど…」「自分をフッた相手なんか早く忘れたいじゃん」と自分に言い聞かせながら、彼がコメントを残してくれた過去の動画を削除しようとします 。しかし、その行動とは裏腹に、彼の「まだ好きです」という言葉が頭から離れず、なかなか踏ん切りがつきません。
結局、ななみは「前の日常を取り戻したいだけかもな」と、動画の削除にためらいを見せます 。
取り返しのつかない大失敗
失恋のショックを引きずったまま、ななみは職場で上の空。後輩の花ちゃんが心配する中、彼女はとんでもないミスを犯してしまいます。顧客データのバックアップを探している最中に、誤って重要なファイルを完全に削除してしまったのです 。
「大変申し訳ございません」と頭を下げるななみに対し、花ちゃんは「全然気にしてないでーす」と明るく振る舞いますが、その目は全く笑っていません 。彼女が半日かけて探したバックアップデータも、ななみのミスで水の泡となってしまったのでした 。
自己嫌悪の渦と、幼馴染の厳しい優しさ
仕事のミスは、ななみを精神的に追い詰めていきます。連日の残業で心身ともに疲弊する中、彼女を待っていたのは、幼馴染・ジローからの不器用で、あまりにも厳しい言葉でした。
終わらない残業と深まる自己嫌悪
消してしまったデータを復旧させるため、ななみは膨大な量のデータを手入力で打ち直すことになります 。連日続く残業に、「つかれた……」「もうやだ……」と気力は尽きかけていました 。
「消す前にちゃんと確認してれば」「私のバカ…」と、コンビニで夕食を買いながら自分を責め続ける姿は、見ていて胸が痛みます 。
ジローの不器用な叱咤激励
深夜、疲れ果ててアパートに帰宅すると、そこにはジローが待っていました 。ななみのやつれた様子を見て「腹減ってるだろ なんか作ってやるよ」と気遣うジロー 。しかし、ななみが仕事でミスをしたことを悟ると、彼の態度は一変します。
「お前昔からやらかしてばっかりだもんな」「自分のミスも反省出来ないんだから」と、厳しい言葉を次々と投げつけるのです 。これは彼の不器用な優しさなのかもしれませんが、心身ともに限界だったななみには、ただただ深く突き刺さるのでした。
「一回なんか食ってしっかり休んでから」というジローの言葉も耳に入らず、ななみは布団に顔をうずめてしまいます 。
予期せぬ再会と、三里さんの温かい眼差し
どん底まで落ち込んだななみでしたが、その状況が彼女の中で何かを吹っ切らせます。そして、仕事に邁進した彼女の前に、思いもよらない人物が再び現れるのです。
決意の残業と、思いがけない差し入れ
「落ち込むのも飽きたし…やるか…!」と決意を新たにしたななみは、残業に没頭します 。そして、ついに膨大なデータの入力作業をやり遂げたのでした。疲れ果てて会社を出ると、夜道に佇む三里さんの姿が。
彼は「遅くまで大変でしたね」と優しく労い、ななみにあるものを差し出します 。それは、彼女が以前Vlogで紹介していたお菓子と飲み物の「ごほうびセット」でした 。
本当の「ご褒美」の意味
突然のことに戸惑い、「ご褒美なんてしてもらうことしてなくて…」と受け取れないななみ 。しかし、三里さんの真意は別のところにありました。
彼は、ななみが毎日残業していることを心配していたのです。
「毎日…動画の更新が止まるくらいずっと……」「ずっとひとりで頑張ってたじゃないですか!」と、彼女が誰にも見られていない場所で努力し続けていたことを、ちゃんと見ていてくれたのでした 。
そして、彼はこう続けます。
「あなたが自分を褒められないなら あなたの周りの人があなたを褒められないなら あなたが誠実にやり遂げたこと 僕だけは褒めます」
この言葉は、自己嫌悪に陥っていたななみの心を溶かすのに、十分すぎるほど温かいものでした。
奇妙な関係の再開と、新たな波乱の予感
三里さんの言葉に、ななみの涙腺は崩壊します。しかし、この涙は二人の関係を新たなステージへと進めるきっかけとなるのでした。
「ひいた」けれど、惹かれてしまう心
「なんで泣く……」と自分でも分からなくなりながら泣きじゃくるななみを見て、三里さんもつられて泣き出してしまいます 。ななみは「こんなことでも味方になってくれるんだって」と、彼の優しさを実感するのでした 。
落ち着いた後、ななみは「ひいたんじゃないですか?」と尋ねます 。すると三里さんは、「そうですね…ひきました」と正直に認めます 。しかし、続けて「コストに見合わないことはすぐ手放せる性分だと思ってたんですが…そう出来なくて…変なんです 今」と、自分の理性では割り切れない感情に戸惑っていることを告白します 。
結局、ななみは彼からの差し入れを「ごほうびに!」と笑顔で受け取るのでした 。
新たな波乱の予感
こうして、二人の奇妙な関係は再スタートを切ったかのように見えました。しかし、ななみがアパートに帰ると、家の前からジローが顔を覗かせます。彼は、ななみと三里さんが一緒にいたところを目撃していたのです。 そして、「いっしょにいた男 誰?」と、静かに、しかし鋭く問いかけるのでした 。物語は、新たな三角関係の勃発を予感させる、不穏なラストで幕を閉じます。
【のんのんの日常チャンネル】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第1話のラストで希望が見えたかと思いきや、一気にどん底へ突き落とされるジェットコースターのような展開に、今回も目が離せませんでした。仕事のミスで自己肯定感をどんどん失っていくななみの姿は、非常にリアルで胸が締め付けられる思いです。誰にでも起こりうる失敗だからこそ、彼女の焦りや絶望が痛いほど伝わってきました。
そんな状況で描かれる、ジローと三里さんの対比が実に見事です。「昔からそうだ」と正論で追い詰めるジローと、「頑張っていたのを知っている」と全てを肯定してくれる三里さん。どちらの愛情も本物なのでしょうが、弱っている心には、やはり三里さんの優しさが麻薬のように染み渡ります。「僕だけは褒めます」というセリフは、今回屈指の名言ではないでしょうか。これほどまでに救われる言葉はないと感じました。
ただ優しいだけでなく、「ひきました」と正直に言ってしまう三里さんの人間味あふれる部分が見えたのも、とても良かったです。完璧な王子様ではない彼の葛藤が、物語に深みを与えています。 そして最後のジローの登場。穏やかには終わらせない、という作者の強い意志を感じました。ななみを巡る、不器用で厳しい幼馴染と、全てを包み込む優しいファンの三角関係がどう進んでいくのか、次回が待ちきれません。
【のんのんの日常チャンネル】2話のネタバレまとめ
- 失恋のショックから、ななみは三里さんがコメントをくれた過去の動画を消そうとするが、ためらってしまう。
- 仕事で顧客データを削除するという大失態を犯し、連日の残業地獄に陥る。
- 帰宅後、幼馴染のジローから厳しい言葉でミスを指摘され、精神的に追い詰められる。
- データの復旧作業を終えた夜、会社の外で待っていた三里さんから、労いの「ごほうびセット」を差し出される。
- 三里さんは「僕だけは褒めます」と、ななみの努力を全肯定し、二人は涙ながらに心を通わせる。
- アパートに帰宅したところを幼馴染のジローに目撃され、「いっしょにいた男 誰?」と問い詰められる。
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