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【のんのんの日常チャンネル】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 仕事で大失敗し落ち込むななみを、三里さんは「僕だけは褒めます」という優しい言葉で救いました。
  • しかし、二人が一緒にいるところを幼馴染のジローが目撃してしまいます。
  • 物語は、ジローがななみに「いっしょにいた男 誰?」と問い詰める、緊迫した場面で終わりました 。

【のんのんの日常チャンネル】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

幼馴染ジローからの鋭い問い詰めで幕を開けた第3話。ななみを心配するジローの想いと、三里さんとの関係を進めたいななみの気持ちが激しく衝突します。そして、これまで完璧に見えた三里さんが抱える、意外な素顔と過去が明らかになる衝撃の展開が待っていました。二人の男性の間で揺れ動くななみの心と、物語が大きく動く様子を、ネタバレありで詳しく解説していきます。

幼馴染の心配と、すれ違う心

前回、ななみと三里さんの関係を目撃したジロー。彼の心配は、ななみへの厳しい追及へと変わります。

「好きなのか?」ジローの直球質問

ジローはななみに対し、「好きなのか?」と単刀直入に尋ねます 。彼は、ななみが「あんないいスーツ着たやつ」に良いように言いくるめられ、騙されているのではないかと本気で心配しているのです 。彼の口からは「お前なんか相手にするわけないだろ…!!」という辛辣な言葉まで飛び出しますが、それは彼女が傷つく未来を案ずるが故の、不器用な表現でした 。

「向こうが好きなんだよっ」ななみの反論

しかし、ジローの言葉はななみの心を逆撫でします。

違うし」と激しく反発したななみは、「私が好きなんじゃなくて向こうが私のこと好きなんだよっ」と、三里さんとの関係が真剣なものであると主張します 。そして、三里さんが「また今度お食事しましょうって別れ際も言ってたし」と付け加え、ジローの心配を振り切るように家を飛び出してしまうのでした 。

三里さんの完璧なスペックと、ななみの揺れる心

ジローとの口論の後、ななみは三里さんについて調べるうちに、彼の完璧すぎる横顔を知ることになります。その事実は、彼女の心に新たな不安の種を蒔いていきました。

発見されたエリートの横顔

ななみは、三里さんのものと思われるFacebookのプロフィールを発見します 。そこに記載されていたのは、「応慶大学卒」「大手乃社勤務」、そして「趣味 ロッククライミング」という、非の打ち所がない輝かしい経歴でした 。

募る不安と自己不信

彼の完璧なプロフィールを目の当たりにしたことで、先ほどのジローの言葉が、ななみの心に重くのしかかります。

相手にしなさそ~……」と、自分と彼との間に大きな壁を感じ、急に自信を失くしてしまうのです 。彼が向ける優しさや好意的な言葉も、「おべっかかもしれないし…」と素直に受け取れなくなり、「本当に好きなのかな…」という疑念が頭をもたげます 。

直球質問と、三里さんの衝撃的な告白

募る不安を抱えたまま、ななみは再び三里さんと会います。そして、意を決して心の内の疑問をぶつけますが、そこから三里さんの誰も知らなかった素顔が明らかになっていくのです。

「本当に今の私を好きになれるんですか!?」

ななみは、三里さんのプロフィールを見てしまったことを正直に打ち明けます 。そして、ジローに言われた「お前なんか相手にするわけないだろ」という言葉がフラッシュバックし、感情が溢れ出します 。彼女は涙ながらに、「対して私には何にもないですよ」「本当に今の私を好きになれるんですか……!?」と、心の叫びをぶつけてしまうのでした 。

「言葉にしないでよ!!」三里さんの本音

ななみの問いに対し、三里さんはしばらく黙り込んでしまいます。彼がその時考えていたのは、「ああどう言っても納得せず食い下がり こちらが悪いことにさせられるんだろうなと 大変面倒になり返答に困っただけ」ということでした 。その気まずい沈黙に、ななみは彼の本音を察したかのように「ちゃんと 言葉にしないでよ!!」と叫んでしまいました 。

明かされる三里さんの素顔と、秘密の部屋

気まずい雰囲気の中、三里さんはななみを送ろうとしますが、その道中での彼の言動が、ななみをさらに混乱させます。そして、彼の秘密が隠された場所へ足を踏み入れることになるのです。

ストーカーまがいの行動?

家の方向が違うとわかると、三里さんは悪びれもせずに「のんのんさんの行きつけのコンビニここなのかな…とか考えたりしながら帰るので全然」と発言します 。この少し不穏な言葉に、ななみは思わず「うわ……!!キショ……!!」と心の中で叫んでしまいます 。

「家、行きましょう」衝撃の提案と空っぽの部屋

そんな彼から、「いいですよ 行きましょう」「のんのんさんが安心するなら」と、彼の家に行くことを提案されます 。ななみは戸惑いながらも、彼の家へ向かうことに。しかし、たどり着いた彼の部屋は、驚くほど物がなく、がらんとした空間でした 。ななみが「

ひっこしたて??」と尋ねると、彼は「住んでますが」と平然と答えます

仕事人間だった彼の過去と、芽生えた感情

殺風景な部屋で、三里さんは自身の過去を静かに語り始めます。それは、彼の完璧なイメージを覆す、孤独な日々の告白でした。

「仕事とあなたしかいなかった」

仕事ばかりで…趣味もなくて」「人としての感情を失っていたように思います」と、彼が感情を失った仕事人間であったことを明かします 。そんな彼の空っぽの生活に、初めて鮮やかな彩りを与えたのが、Vlogの中の「のんのん」だったのです 。彼の唯一の楽しみは、ななみの動画を繰り返し見ること、そしてその更新を待ちわびることでした 。

三里さんはななみに、切々と訴えます。

僕には仕事とあなたしかいなかったんです」と 。

「ちゃんと好きですよ」

そして、三里さんは不安がるななみの手をとり、まっすぐに彼女の目を見て言いました。「ちゃんと好きですよ」「目の前ののんのんさんが」と 。

心の解放と、新たな一歩

三里さんの真摯な告白は、ななみの心の霧を晴らしていきます。

本当の自分でいい

彼の言葉に、ななみは「何が怖かったんだろ」「三里さんはちゃんと目線を合わせてくれる人なんだ」と、自分が抱えていた不安の正体に気づきます 。そして、「

盛りに盛った私じゃなくても」「好きになってもいいんだ」と、ありのままの自分を受け入れる勇気を得るのでした

ジローとのすれ違い

晴れやかな気持ちで三里さんの部屋を後にしたななみでしたが、帰り道でまたしてもジローに遭遇します。ジローは、以前三里さんが言っていた「コストに見合わないことは手放せる性分」という言葉を根に持っており、二人の関係を疑っていました 。ななみは「すごくいい人なんだよ!」と必死に反論しますが、ジローの疑念は晴れないままなのでした 。

【のんのんの日常チャンネル】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、三里さんの知られざる一面が明らかになり、物語がぐっと深まった回でした。彼の完璧なスペックの裏に隠されていた「空っぽの部屋」と「感情を失っていた過去」には、本当に驚かされました。彼もまた、キラキラした完璧な人間ではなく、ななみのVlogという存在に救われていた孤独な一人だったのですね。この事実が明かされたことで、彼への見方が180度変わりました。

「僕には仕事とあなたしかいなかったんです」という告白は、一歩間違えれば非常に重い言葉ですが、彼の背景を知った後では、これ以上ないほど純粋で、切実な愛の言葉に聞こえます。Vlogという虚構の世界から始まった二人の関係が、互いの欠けた部分を補い合うような、リアルで温かい関係へと変わり始めた瞬間は、読んでいて胸が熱くなりました。

一方で、切ないのがジローの存在です。ななみを心配する気持ちは本物なのに、伝え方が不器用なせいで、どんどん悪者になっていくのがもどかしいです。彼の視点から見れば、三里さんは「コスト」という言葉で人を測る「やばい奴」にしか見えないのも無理はありません。この致命的なすれ違いが、今後の物語にどのような影響を与えていくのか、目が離せない展開です。

【のんのんの日常チャンネル】3話のネタバレまとめ

  • ななみと三里さんの関係を心配するジローは、「騙されている」と忠告し、ななみと口論になります 。
  • ななみは三里さんの完璧な経歴を知り、自分とは釣り合わないのではないかと不安に駆られます 。
  • 不安をぶつけたななみを、三里さんは物がほとんどない殺風景な自室に招き入れます 。
  • 三里さんは、仕事ばかりで感情を失っていた過去と、ななみのVlogが唯一の救いであったことを告白します 。
  • 彼は「目の前ののんのんさんが」「ちゃんと好きですよ」と改めて想いを伝え、ななみはありのままの自分に自信を取り戻します 。
  • しかし、二人の関係を誤解したままのジローとの溝は、さらに深まってしまいました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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