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【のんのんの日常チャンネル】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • ななみと三里さんは旅行に出かけましたが、そこで三里さんの元カノ・まなみさんと遭遇しました 。
  • まなみは、三里さんの完璧な行動はすべて計算ずくで、彼は「結婚」という目標を遂行するだけの「ロボット」のようだったと暴露します 。
  • ななみが真実を問いただすと、三里さんは「動画ののんのんが条件に合っていたから」だと認め、ななみは絶望の淵に立たされました 。

【のんのんの日常チャンネル】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、三里さんの恐るべき本性を知り、絶望の淵に立たされたななみ。第8話では、失意に暮れる彼女の前に、ついに幼馴染のジローが現れます。彼が告げる、まっすぐで不器用な愛の言葉。そして、ジローが繰り出す起死回生の一手とは?物語が大きく動き、恋の三角関係の核心に迫る第8話の展開を、ネタバレありで徹底解説します。

絶望のプレゼンと、空っぽの帰り道

旅行先のヴィラで、ななみは三里さんから衝撃的な事実を、まるでビジネスプレゼンのように聞かされることになります。

三里さんの結婚プレゼンテーション

ななみが「今までの全部 計算だったみたいな……」と呟くと 、三里さんはそれを静かに認めます 。そして彼は、「結論から言います 僕の目的は結婚です」と切り出し、ホワイトボードに書きながら説明を始めました 。彼が結婚を急ぐ理由はただ一つ、「上司が『出世には結婚が必須だ』と言った為」でした 。

彼は結婚相手に求める条件をリストアップし、それに最も当てはまる項目が多いと感じた人物にアプローチを重ねていたのです

「わたしじゃなくてもいいのでは」

三里さんが挙げた条件とは「家事が出来て」「常にキゲンが良く」「身なりが整っていて」というもの 。それはまさしく、Vlogの中でななみが演じていた虚像の姿でした。現実の自分とはかけ離れた条件を聞き、ななみは思わず「わたしじゃなくてもいいのでは」と口にしてしまいます 。三里さんは、それを否定しませんでした。

どん底のななみを襲う、さらなる不幸

全てが計算だったと知り、失意のまま帰路についたななみ。しかし、彼女の不幸はそれだけでは終わりませんでした。

仕事での大遅刻とクレジットカードの不正利用

旅行から戻ったななみを待っていたのは、さらなる試練でした。大事な打ち合わせに大遅刻してしまい、上司のアカネさんから「契約切られてもおかしくなかった」と厳しく叱責されます 。

散々な一日の終わり、コンビニで自分を励ますために甘いものを買おうとすると、今度はクレジットカードが使えなくなっていました 。店員に確認すると、どうやら「不正利用」の疑いでカードが止められていたことが判明します 。

孤独と自己嫌悪の果てに

恋も仕事もお金も、何もかもうまくいかない。ひとりぼっちの帰り道、ななみは「

なんだか寂しい」「こんなときいてくれたらなんて」と、かつて自分を支えてくれた三里さんの幻影を思い出してしまいます 。たとえそれが計算された優しさだったとしても、それに救われていた自分に気づき、自己嫌悪に陥るのでした。

わたしただハイスペのイケメンに溺愛されたかっただけなのかなぁ

幼馴染の登場と、起死回生の告白

どん底の気分で自宅アパートの前にたどり着くと、そこには彼女を待ち続ける一人の男性がいました。

「お前を待ってた」

ななみの前に現れたのは、幼馴染のジローでした。「話したいことがあって お前を待ってた」と、彼はまっすぐな目でななみを見つめます 。

「俺がお前がいないとダメだったんだ」

ジローは、ななみと会えなかった間に気づいた、自分の本当の気持ちを語り始めます。「しばらく会ってない間に分かったんだ」 。そして、「お前には俺がいないとダメだ…とずっと思ってたが 俺が お前がいないとダメだったんだ」と、これまでとは逆の、本当の想いを打ち明けるのです 。

「ずっとそばにいてほしい」

彼の告白は続きます。

ののがいなくて寂しかった」 「どこにも行かないでほしい」 「…ずっとそばにいてほしい」 不器用ながらも、これ以上ないほどストレートな愛の言葉でした。

「試しで俺と付き合ってみないか?」

あまりにまっすぐな言葉に、ななみは「待って待って!!告白みたいじゃん!」と大慌て 。ジローはそれを「うん」と静かに肯定し 、起死回生の一手を放ちます。

試しで俺と付き合ってみないか?」 「違うと思ったら すぐ元に戻ればいいから

それは、傷ついたななみの心に寄り添い、彼女に逃げ道を用意した、ジローなりの最大限の優しさと覚悟が詰まった提案でした。

【のんのんの日常チャンネル】8話を読んだ感想(ネタバレあり)

前回の衝撃的なサスペンス展開から一転、今回はジローのまっすぐな愛情が胸を打つ、非常に感動的な回でした。 三里さんの「結婚プレゼン」は、彼の異常性を改めて浮き彫りにしていて、もはやサイコパスの領域だと感じました。出世のために結婚相手を条件で選ぶという思考回路には、共感のかけらもありません。 そんな絶望の状況から、仕事のミスやカードの不正利用と、不幸のフルコースでどん底まで落ちるななみの姿は、見ていて本当に辛かったです。

しかし、そんな彼女の元へ現れたジローの告白。これが本当に素晴らしかった。「俺がお前がいないとダメだったんだ」というセリフは、これまでの彼の過保護な言動をすべて覆す、最高の殺し文句ではないでしょうか。ずっとそばで見守り続けてきた彼だからこそ言える、深く、重みのある言葉でした。 そして最後の「試しで付き合ってみないか?」という提案。これは天才的な一手だと感じます。傷心のななみに一方的に想いを押し付けるのではなく、「ダメならやめていい」という選択肢を与える優しさに、ジローの人間的な成長を感じずにはいられません。三里さんという感情のない「ロボット」との恋に破れたななみが、人間味あふれるジローの愛にどう応えるのか。次回の展開から目が離せません。

【のんのんの日常チャンネル】8話のネタバレまとめ

  • 旅行先で、三里さんから彼の目的が「出世のための結婚」であり、ななみは単にその「条件」に合致した相手だったと説明されます 。
  • 全てが計算だったと知り絶望したななみは、帰宅後も仕事の遅刻やカードの不正利用など不幸が重なり、どん底の状態に陥ります 。
  • 落ち込むななみの元にジローが現れ、「俺がお前がいないとダメだったんだ」 「ずっとそばにいてほしい」と、まっすぐに愛を告白します 。
  • さらにジローは、「試しで俺と付き合ってみないか? 違うと思ったらすぐ元に戻ればいい」と、ななみに逃げ道を用意した優しい提案をします 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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