【ばけばけ】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 物語は10年後の明治19年に進み、18歳になったトキは借金返済のため機織り工場で働いています。
- 松野家は遊郭の隣の長屋に引っ越し、貧しいながらも愛情のある暮らしを続けています。
- 借金取りに「娘を遊郭に売れ」と脅され、追い詰められたトキは、働き手を増やすために婿を取ることを決意しました。
- 縁結びの神社で恋占いをするものの、トキの占いの紙だけが沈まずに遠くへ流れていってしまいます。
- その占いの結果は、彼女の運命の相手が遠い場所にいることを暗示していました。
【ばけばけ】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
借金返済のために結婚を決意したトキ。しかし、前週のラストで示された恋占いの結果は、彼女の心を重く沈ませるのでした。第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」が始まり、トキの婿探しは果たしてうまくいくのでしょうか。
落ち込むトキと、両親の決意
物語は、八重垣神社での恋占いの続きから始まります。同僚たちの紙がすぐに沈んだのとは対照的に、トキ(高石あかり)の紙は池の向こう岸まで流され、数十分という長い時間の後にようやく沈みました。それは「良縁は遠くにあり、すぐには見つからない」という、今の彼女にとってはあまりにも残酷な結果でした。
家に帰っても落ち込んだままのトキ。そんな娘の姿を見て、父・司之介(岡部たかし)と母・フミ(池脇千鶴)は、自分たちで見合い相手を探すと立ち上がります。
司之介:「そげな占い信じるな。わしがうそついたことあるか」 トキ:「ある」
相変わらずのコミカルなやり取りの中、司之介がトキの好みを尋ねると、彼女は「よく働いてお金を稼いでくれる人。叶うのであれば、怪談が好きな方が…」と、ささやかな願いを口にするのでした。
父の無謀な婿探しと、母の覚悟
娘のため、両親は早速行動を開始します。しかし、その方法は対照的でした。司之介は牛乳配達の仕事中、なんと県知事(佐野史郎)の屋敷を訪れ、息子さんをトキの相手にと売り込もうとします。もちろん、「お主、何かたくらんでおろう!」と一喝され、この無謀な試みはあえなく失敗に終わるのでした。
一方、フミはより現実的な手を打ちます。親戚である雨清水家を訪ね、叔母のタエ(北川景子)にトキの縁談探しを手伝ってほしいと頭を下げました。しかし、タエはすでに夫の傳(堤真一)から事情を聞き、独自に相手を探し始めていると告げます。その言葉に、フミは安堵するどころか、複雑な表情を浮かべました。
それならそうと、先にお伝えしてほしかったと、あの子の母親としては。
フミが放ったこの一言は、単なる養母としてのプライドだけではない、何か特別な響きを持っていました。いつもはタエに対して一歩引いている彼女が、「母親」という一点において譲れない強い意志を見せたこの場面は、二人の間に何か特別な過去があることを強く感じさせます。
現実になる占いと、トキの焦り
その頃、機織り工場では、恋占いの結果が現実のものとなっていました。トキと一緒にお参りした同僚のせん(安達木乃)に、占い通り近所での縁談が決まったのです。
おめでとう!これで暮らしも楽になるね。
トキは精一杯の笑顔で祝福しますが、その笑顔はどこか引きつっています。その様子を見ていた雨清水家の三男・三之丞(板垣李光人)に「なんか笑顔 怖いね」と指摘されてしまうほど。占いが友人には当たり、自分だけが取り残されていく。トキの心の中では、焦りの気持ちが渦巻き始めていたのです。
【ばけばけ】6話を観た感想(ネタバレあり)
第2週の始まりは、これまでのシリアスな展開とは少し趣を変え、松野家らしいユーモアあふれる場面が多くて楽しめました。特に司之介さんの婿探しの方法には笑ってしまいました。いきなり県知事を狙うなんて、相変わらずの発想のスケールが大きすぎます。でも、その無謀さも全て娘を想ってのことだと分かると、なんだか憎めないんですよね。
そして、今回のドラマの核となっていたのは、フミさんとタエさんの静かな対立でした。フミさんが「あの子の母親としては」と口にした時の、あのピリッとした空気。ただでさえ複雑な親戚関係なのに、この二人の間にはさらに深い何かがありそうです。フミさんはトキの養母、タエさんは実母なのではないか…なんてつい勘ぐってしまいます。今後の展開で、二人の過去が明かされるのが非常に楽しみです。
一方で、主人公のトキちゃんは見ていて切なくなりますね。作り笑顔で友人を祝福する姿は、痛々しいほどでした。「怖い笑顔」と言われていましたが、あれは彼女の心の叫びそのものだったのでしょう。
でも、視聴者としては、あの占いがトキにとっても「当たっている」ことを知っています。遠くアメリカにいるヘブンさんこそが、彼女の運命の人なのですから。そう思うと、今の彼女の焦りや苦しみも、壮大なラブストーリーの序章に過ぎないのだと感じられます。今はもどかしいけれど、この先に待っている運命を思うと、ワクワクせずにはいられません。
【ばけばけ】6話のネタバレまとめ
- 八重垣神社での恋占いの結果に、トキは深く落ち込む。
- 娘を元気づけるため、父・司之介と母・フミが見合い相手探しに奔走するが、良い縁談は見つからない。
- フミは親戚のタエに縁談探しを頼むが、タエがすでに動いていたことを知り、二人の間に「母親」としての複雑な感情が垣間見える。
- 一緒に占った同僚のせんの縁談が占い通りに決まり、トキはますます焦りを募らせる。
- トキの占いの結果は、遠い国にいる未来の夫・ヘブンとの運命を正確に予言するものだった。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



