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【ばけばけ】8話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 八重垣神社での恋占いの結果に、トキは深く落ち込みました。
  • 娘を元気づけるため、父・司之介と母・フミが見合い相手探しに奔走するものの、良い縁談は見つかりません。
  • フミは親戚のタエに縁談探しを頼みますが、タエがすでに動いていたことを知り、二人の間に「母親」としての複雑な感情が垣間見えました。
  • 一緒に占った同僚のせんの縁談が占い通りに決まり、トキはますます焦りを募らせます。
  • トキの占いの結果は、遠い国にいる未来の夫・ヘブンとの運命を正確に予言するものでした。

【ばけばけ】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

時代の大きな壁が立ちはだかった、トキの初めてのお見合い。第8話では、その残酷な結果と、これまで耐え忍んできたトキの魂の叫びが描かれます。そして物語は、トキの出生の秘密へと、さらに一歩深く踏み込んでいきました。

芽生えた淡い期待と、残酷すぎる結末

お見合いの席。ぎこちない雰囲気の中、トキ(高石あかり)は見合い相手の中村守道(酒井大成)にお茶を運びます。その時、初めてまともに顔を合わせた二人の間には、確かに好意的な空気が流れました。守道もトキも、お互いにまんざらでもない様子。仲人を務める傳(堤真一)も「この良き機会に、良き回答を」と期待を寄せ、松野家一同は成功を信じて疑いませんでした。

その日の夕食、家族は祝杯ムードで盛り上がります。しかし、傳から結果を聞いていた父・司之介(岡部たかし)が、重い口を開きました。

でん様いわく、中村様からは即答をいただいた。すまん。

結果は、即座の断り。淡い期待を抱いていたトキは、あまりのことに言葉を失います。断りの理由は、トキ自身には何の問題もないものの、「今だに武家をひきずっているところに婿入りはさせられない」というものでした。父と祖父が頑なに守り続けてきた髷(まげ)と武士の誇りが、娘の幸せを邪魔する最大の壁となってしまったのです。

トキ、魂の叫び

この残酷な結末に、ついにトキの堪忍袋の緒が切れました。「次は、髷をゆった男との見合いを」などと見当違いなことを言う父と祖父に、彼女は涙ながらに長年の想いをぶつけます。

武士でおるのはかまわん。けどやるなら、人のためになる武士をやってよ。人のためになって、人に好かれて人を幸せになる。それができないなら、せめて人に迷惑かけない武士やってよ。娘の見合いの邪魔しない程度のね。

それは、ただの怒りではありませんでした。時代の変化から目をそむけ、家族を苦しめている父と祖父への、愛ゆえの悲痛な叫びでした。トキは泣きながら家を飛び出し、親友サワ(円井わん)の胸で泣きじゃくるのでした。

「あの、あの話」という名の秘密

数日後、松野家は今回の件を詫びるため、一家そろって雨清水家を訪れます。司之介と勘右衛門(小日向文世)が傳に頭を下げると、傳とタエ(北川景子)は、トキ以外の3人に席を外すよう言いました。「おトキ、あなたにだけお話があります」と。

その言葉に、司之介は顔面蒼白になります。

どのような話でしょう。あの、あの話では?

傳が「あのあの話とはなんじゃ」と尋ねても、司之介は「あのあの話です」と繰り返すばかり。彼が何を恐れているのか、フミと勘右衛門もすぐに察します。それは、トキの出生に関わる、決して知られてはならない秘密のことでした。傳は「あのあの話ではない」と否定しますが、家族の激しい動揺は、この先に大きな嵐が待ち受けていることを予感させます。部屋に一人残されたトキは、一体何を告げられるのでしょうか。

【ばけばけ】8話を観た感想(ネタバレあり)

今回は、トキの感情が爆発するシーンに、胸が締め付けられました。これまでずっと、貧しさや理不尽な状況に文句一つ言わずに耐えてきた彼女。その彼女が流した涙と怒りの言葉は、本当に重かったですね。特に「人のためになる武士をやってよ」というセリフは、武士の本質を突く痛烈な一言でした。プライドばかりで、もはや誰のためにもなっていない父と祖父の生き方を、真正面から否定した彼女の成長と強さに、思わず拍手送りたくなりました。

そして、破談の理由が「髷」だったというのも、このドラマらしい象徴的な展開です。それは単なる髪型の問題ではなく、新しい時代を生きる人々から見た、松野家の「古さ」「頑固さ」そのもの。このままでは幸せになれないという、社会からのレッドカードだったのかもしれません。

後半の「あの、あの話」のくだりは、見事な脚本でした。司之介さんの慌てっぷりは少し笑えましたが、それ以上に、松野家が抱える秘密の根深さを感じさせます。「あの話」が何なのか、視聴者の興味を最大限に引きつけて次週に続く。本当にうまい構成だと思います。

傳さんとタエさんがトキに何を話すのか。それは「あの話」ではないとのことですが、きっとトキの人生を左右する重要な話であるに違いありません。この破談という絶望が、彼女を新たなステージへ導くきっかけになることを願わずにはいられません。

【ばけばけ】8話のネタバレまとめ

  • トキの初めてのお見合いは、相手の守道と意気投合し、順調に進むかと思われた。
  • しかし、父・司之介と祖父・勘右衛門の時代遅れの「髷」と武士への固執が原因で、即座に破談となってしまう。
  • 破談の理由を知ったトキは、ついに怒りを爆発させ、家族の生き方を涙ながらに非難する。
  • 後日、謝罪に訪れた雨清水家で、傳とタエはトキと二人きりで話がしたいと申し出る。
  • その申し出に、司之介はトキの出生の秘密である「あの、あの話」が暴露されるのではないかと激しく動揺した。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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