【ひと夏の共犯者】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 物語の視点は警察に移り、担当刑事の塔堂とその後輩が、AMELメンバー・天瀬愛衣那の事情聴取を開始した。
- 塔堂は、愛衣那の経歴に、父親による虐待の過去と、超難関国立大学への合格・入学辞退という公表されていない事実があることを掴んでいた。
- 取調の最後に、愛衣那は不敵な笑みを浮かべ、「澪ちゃんの居場所を知っている」と衝撃的な発言をした。
【ひと夏の共犯者】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
「嘘です」――警察を手玉に取る愛衣那
「澪ちゃんの居場所、知ってるんですよお」。 愛衣那の爆弾発言に、取調室の空気は一気に緊迫します。しかし、刑事が「…どこだ?」と問い詰めると、彼女はあっさりと「なーんて、嘘です」と前言を撤回しました。
ただの揺さぶりかと思いきや、愛衣那はさらに刑事たちを追い詰めます。彼女は、自分が「知っている」と言った瞬間に、後輩刑事の三宅(みやけ)がパソコンではなく手帳を出したことを指摘。それは、既にある情報と照合しようとした証拠であり、警察が既に澪の居場所に見当をつけていることの証明だと鋭く見抜いたのです。
ファン心理を突いた巧みな揺さぶり
その恐るべき洞察力に、塔堂刑事は三宅を一旦部屋の外に出します。二人きりになると、愛衣那は怯える三宅に「お名前なんて言うんですか?」と甘えるように尋ねます。そして、「三宅さんのこと知ってるよ」「AMELのライブ来たことあるでしょ」と、彼がファンであることを見抜いていました。
彼女は、ファンである三宅を「味方だ」と断定します。「AMELのファンなら澪ちゃんを信じてくれてるもんね?」と、その心理を巧みに利用し、彼を精神的に取り込んでいくのです。
協力者という名の駒
愛衣那は「塔堂さんは怖くて信用できないし…三宅さんにしか話せないことなの」と、彼にしか心を開けないかのように振る舞います。そして、連絡先が書かれたメモを渡し、「ここに連絡して」と囁きました。 「“お手柄”ほしいでしょ?」。 アイドルの秘密の情報を得られるかもしれないという期待と、手柄を立てられるかもしれないという野心。三宅は、愛衣那が仕掛けた甘い罠に、抗うことができません。
突然の別れ話
場面は、祭りの夜を終えた巧巳と眞希の元へ。 モナを家まで送り届け、戻ってきた巧巳。彼は、祭りの最中にモナが何を澪に聞こうとしていたのか、そして眞希が何を考えていたのか、思いを巡らせていました。
そんな彼に、眞希は静かに告げます。 「ええ…すべてうまくいったわ」。 そして、続けられたのは、あまりにも衝撃的な一言でした。
「あなたとは 今日でお別れ」。 彼女の計画とは一体何だったのか。そして、なぜ今、別れを告げるのか。巧巳は、ただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。
【ひと夏の共犯者】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
愛衣那ちゃん、恐ろしい子…!今回の話は、完全に彼女の独壇場でしたね。警察を相手に一歩も引かず、むしろ心理的に優位に立ってしまう頭のキレと度胸には、もはや感服するしかありません。特に、ファンである三宅刑事の弱みを見抜き、彼を自分の「駒」として取り込もうとする手口は、まさに小悪魔そのもの。彼女の行動原理は澪への歪んだ友情なのか、それとも全く別の目的なのか、底が知れなくて本当に怖いです。
そして、そんな警察サイドの緊迫したやり取りの後、ラストに突きつけられる眞希さんの「今日でお別れ」宣言。これもまた衝撃的でした。「すべてうまくいった」というセリフから察するに、祭りに参加したことも、モナに顔を見られたことも、全ては彼女の計画通りだったということでしょうか?
だとしたら、彼女の目的は一体何だったのか。巧巳くんを利用するだけ利用して、用済みになったから捨てるということ…?あまりにも冷たい別れの言葉に、巧巳くんと同じように心が凍りつきました。物語は、またしても全く先の読めない展開へと突入しましたね。
【ひと夏の共犯者】13話のネタバレまとめ
- 愛衣那は「澪の居場所を知っている」という発言を「嘘」だと撤回する。
- しかし彼女は、刑事の行動から「警察は既にある程度の情報を掴んでいる」と鋭く見抜き、逆に情報を要求する。
- 愛衣那は、後輩刑事の三宅がファンであることを利用し、彼を味方に引き入れ、秘密の連絡先を渡すことに成功する。
- 祭りを終えた後、眞希は巧巳に「すべてうまくいった」と告げ、突然「今日でお別れ」と一方的に別れを宣言する。
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