【ひと夏の共犯者】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 巧巳は、澪に「少し留守にする」とだけ告げ、どこかへ出かけてしまった 。
- 一方、警察は天瀬愛衣那が大阪行きの新幹線に乗ったことを突き止め、彼女が澪の居場所に向かっていると判断し、尾行を続けていた 。
- 愛衣那が目的地に到着したとの連絡を受け、塔堂は「楽しくなってきた」と不敵に笑い、チームに総動員をかけるのだった 。
【ひと夏の共犯者】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する
「見つけちゃった♡」――親友との再会
物語は、巧巳が不在の隠れ家で、衝撃的な再会シーンから始まります。戸口に立っていたのは、行方不明の親友を探し当てた、天瀬愛衣那でした。
「見つけちゃった♡」
その言葉に、澪は「愛衣那ちゃん…?なんでここに…」と驚きを隠せません 。
「澪ちゃんのことならなんでもわかるもん」と不気味なほど自信に満ちた笑みを浮かべる愛衣那 。澪は、自分に会いに来たことで愛衣那まで警察に疑われてしまうと心配しますが、愛衣那は「心配ないよ」とこともなげに言い放ちます 。
警察の失態と刑事の勘
その言葉通り、愛衣那は警察の追跡を完全に出し抜いていました。
彼女は影武者を用意して、見事に尾行を欺いていたのです 。その手腕に、捜査は振り出しに戻り、刑事たちは「まさか天瀬愛衣那に撒かれるとは」と悔しさを滲ませます 。
しかし、後輩刑事の三宅は「でも…本当に片桐澪が殺したんですかね?」と、事件そのものに疑問を呈します 。明確な理由はないものの、何かがおかしいという彼の「勘」 。そして、上司である塔堂刑事もまた、表には出さないものの「私の勘がうずく」と、事件の裏に潜む何かを感じ取っていました 。
歪んだ友情と執着
隠れ家では、二人の少女の会話が続いていました。愛衣那は「今ここで暮らしているんだ〜」と、澪が田舎暮らしに憧れていたことを口にします 。そして、「で、ここなに?」「…誰に?」と、澪を匿っている人物について尋ねました 。
澪が「たまたま会ったんだけど 優しい人で…」と、巧巳のことを説明すると、愛衣那の表情が一変します 。
「男じゃないよね?」 。「愛衣那以外の…よりによって男に!?」
彼女の友情は、常軌を逸した執着へと姿を変えます。澪が自分を頼らなかったことへの怒りと裏切られたという感情が、彼女の中で爆発しました。
裏切りのキス
「なんで愛衣那じゃないの?」
「危険を犯して澪ちゃんのためにここまで来…たのに…?」
愛衣那の激しい詰問に、澪は何も答えられません。 そして、愛衣那は狂気的な愛情を示すかのように、澪の唇を強引に奪うのでした。
「ずるいよ 澪ちゃん…!」
【ひと夏の共犯者】19話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、愛衣那のキャラクター性が炸裂した、恐ろしくも目が離せない回でした。冒頭の「見つけちゃった♡」のセリフ、可愛らしい響きとは裏腹に、背筋が凍るような怖さがありましたね。彼女の澪への執着は、友情という言葉では到底表現できない、まさに狂気。警察を手玉に取るほどの知能を持ちながら、感情のタガが外れた時の行動はあまりにも衝動的で、そのアンバランスさが彼女の危険性を際立たせています。
一方で、警察サイドの描写も興味深かったです。エリート集団がアイドルの少女一人にしてやられるという失態。しかし、その中で三宅刑事の「勘」が育ってきているのが面白いですね。論理や証拠だけではない、刑事としての直感が、今後この複雑な事件を解き明かす鍵になるのかもしれません。
そして、最後のキスシーン…。あれは愛情表現なんかじゃない、完全な支配と所有欲の表れですよね。自分以外の人間、特に「男」に澪を頼らせたくないという、あまりにも歪んだ独占欲。澪は、DV男の元から逃げ出したと思ったら、今度は親友という名の狂信者に捕まってしまった。彼女の受難は、まだまだ続きそうですね。巧巳くん、早く帰ってきてー!
【ひと夏の共犯者】19話のネタバレまとめ
- 天瀬愛衣那は、巧巳の留守中に隠れ家を突き止め、澪と再会する 。
- 愛衣那は影武者を使い、自身を尾行していた警察を完全に出し抜いていたことが判明する 。
- 捜査が行き詰まる中、担当刑事たちは事件に対して直感的な違和感を覚え始めていた 。
- 愛衣那は、澪が自分以外の、しかも男性である巧巳に匿われていたことを知ると激しく嫉妬し、怒りを爆発させる 。
- 最後には、裏切られたという感情から、愛衣那は澪に強引にキスをするのだった 。
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