【ひと夏の共犯者】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 巧巳を心配するモナは、交番で警官に質問し、彼が「犯人蔵匿罪」に問われる可能性があることを知る。
- 巧巳に危険を知らせようとするも、電話が繋がらず、モナは焦りを募らせる。
- 一方、巧巳は眞希に頼まれ、夜通し川辺で何かを探していた。
- 夜が明けた頃、彼はついに目的のキーホルダーを発見するが、その直後、張り込んでいた塔堂刑事に身柄を確保されてしまう。
【ひと夏の共犯者】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する
刑事との駆け引きと、見抜かれた嘘
物語は、塔堂刑事が巧巳に警察手帳を突きつける、絶体絶命の場面から始まります。「一晩中探していたものは何だったのかな?」という鋭い問いに、巧巳は咄嗟に「このあたりに家の鍵を落としちゃって」と嘘をつきます。
塔堂はその「鍵」を見せるよう要求し、巧巳が差し出したキーホルダーを検分します。そして、彼を試すかのように「ところでここから一番近いコンビニはどこだ?」と尋ねました。地元のはずの巧巳が答えに窮すると、彼はさらに「実は近くの友だちの家へ遊びに来たときに落としたので」と言い訳を重ねますが、塔堂は「そんな嘘を信じるとでも?」と、彼の嘘を完全に見抜いていました。
釈放、しかし深まる疑念
塔堂は巧巳の身分証を確認すると、意外にも彼をその場で解放します。しかし、車に戻った彼女は、後輩の三宅刑事に「まだわからない でも私の勘がそう言ってる」と告げ、岩井巧巳という学生が事件に関係しているという疑いを強めるのでした。
「あなたのために」――狂信者の誓い
解放された巧巳は、(なんで警察が?)と、自分が容疑者としてマークされている可能性に気づき、恐怖に震えます。 しかし、彼の足は澪のいる隠れ家ではなく、別の場所へと向かっていました。彼が戻ったのは、自らが住むアパートの一室。そこには、驚愕の光景が広がっていました。
「殺す」の文字と謎の鍵
部屋の壁一面に貼られた、無数の澪の写真。そして、その写真の上から、まるで血のような赤い塗料で、大きく「殺す」という文字が殴り書きされていたのです。
しかし、巧巳はその惨状に動じることなく、静かにポケットからあのキーホルダーを取り出します。 「忠誠を誓ったあなたのために――」。 彼は、この地獄のような光景を前にしてもなお、彼女への忠誠を心に誓うのでした。
「待っててね 澪ちゃん」。
【ひと夏の共犯者】24話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、塔堂刑事の有能さと、巧巳くんの狂気が際立つ、息の詰まるような回でした。塔堂刑事、やはりただ者じゃないですね!巧巳くんの嘘を、コンビニの場所を聞くという日常的な質問でいとも簡単に見破る手腕は、さすが捜査一課のエース。彼女の「勘」が、今後どのように真実に迫っていくのか、非常に楽しみです。
そして、何よりも衝撃的だったのが、巧巳くんの部屋の光景です。あの「殺す」と書かれた無数の写真…。あまりにも直接的な殺意に満ちたその空間は、もはや狂気そのものです。一体誰が、何を意図してこんなことをしたのでしょうか?巧巳くん自身の歪んだ愛情が、「彼女を脅かす者は殺す」という決意の表れとして、無意識のうちに行わせたのでしょうか。それとも、第三者が彼の部屋に侵入し、澪、あるいは巧巳くん自身への警告として残したのか…?
どちらにせよ、巧巳くんの精神状態はもはや正常ではありません。あれほどの光景を目の当たりにしても、彼の忠誠心は揺るがない。むしろ、「あなたのために」と決意を新たにしている。彼の純粋な「推し」への想いは、いつの間にか、どんな罪をも肯定する狂信へと変貌してしまったようです。彼がこの先、眞希(澪)のためにどんな行動に出るのか、恐ろしくて目が離せません。
【ひと夏の共犯者】24話のネタバレまとめ
- 川辺で塔堂刑事に確保された巧巳は、「家の鍵を探していた」と嘘をつくが、簡単に見破られてしまう。
- 塔堂は、巧巳の身元を確認すると一旦解放するが、彼が事件に関わっているという「勘」を強める。
- 巧巳は隠れ家ではなく自宅アパートに戻る。
- 巧巳の部屋には、無数の澪の写真が貼られ、その上から血のような赤い塗料で「殺す」と書かれていた。
- 巧巳はその光景にも動じず、「待っててね 澪ちゃん」と、彼女への忠誠を改めて誓うのだった。
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