【ひと夏の共犯者】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 回想シーンは続き、澪は、事務所を辞めようとしていた愛衣那を「この馬鹿なお話の結末を見てみない?」と引き止めた 。
  • 記者への暴行事件で炎上後、AMELは野次馬で埋め尽くされた逆境のライブに立つことになった 。
  • ステージ上で、澪は暴行の事実を認めた上で、「それでも愛衣那ちゃんのほうが大切なんです!」と叫んだ 。
  • その直後、澪はステージ上で愛衣那にキスをし、スキャンダルを伝説へと昇華させ、愛衣那の絶対的な信頼と愛情を勝ち取った 。

【ひと夏の共犯者】第26話をネタバレありでわかりやすく解説する

刃物を持った訪問者――カオスな再会

物語は、巧巳が隠れ家へと帰宅するシーンから始まります 。しかし、彼が目にしたのは、安らぎの光景ではありませんでした。家の奥から彼を出迎えたのは、見知らぬ少女――包丁を握りしめた、天瀬愛衣那だったのです

「澪ちゃん これってどういうこと?」 。困惑する巧巳と、「知らない女が増えてるし巧巳に包丁を突きつけてるし…」とパニックに陥るモナ 。事態は混沌を極めます。

真夏のキムチ鍋

この緊迫した状況を打開したのは、意外にも当事者である澪と愛衣那でした 。愛衣那が作っていたキムチ鍋を、なぜか全員で囲むことになったのです

真夏のうだるような暑さの中、食卓に鎮座するキムチ鍋 。そのあまりにもシュールな光景は、登場人物たちの異常な状況を映し出しているかのようでした。食卓では、愛衣那が巧巳に「お金くれるならサービスしてあげるよ♡」と妖しく迫るなど、一触即発の会話が繰り広げられます

「説明しなさいよ!!」――爆発する不満

楽しいはずの食事の席で、ただ一人、常識人であるモナの我慢は限界に達していました。この非現実的な状況に耐えかねた彼女は、ついに叫びます。

「――じゃなくてさぁ!!!! 説明しなさいよ!!」

「全員で最初から最後まで全部に決まってんでしょうが!!!!」

刑事、動く――目的地は「沙嶋」

モナの魂の叫びが隠れ家に響き渡る一方、物語の舞台はラーメン屋の塔堂刑事と三宅刑事へと移ります。替え玉を注文するほどリラックスしていた塔堂でしたが、一本の電話がその空気を一変させました。 彼女は注文をキャンセルし、部下である三宅に「すぐに移動するぞ」と鋭く命じます

「どこにですか」という問いに、彼女は一言だけ、しかしはっきりと告げました。

―――沙嶋だ

それは、奇しくも彼らがいる隠れ家がある町の名前でした。

【ひと夏の共犯者】26話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、シリアスな展開の中に、思わず笑ってしまうほどのシュールな場面が織り交ぜられた、緩急の激しい回でした。巧巳くんが帰宅したらいきなり包丁を持った愛衣那ちゃんがいるって、ホラー以外の何物でもないですよね!そんな極限状況で、なぜか始まる真夏のキムチ鍋パーティー…カオスすぎて最高でした。この異常な状況で、唯一まともな感性を持っているモナちゃんのツッコミが、読者の気持ちを代弁してくれていて、彼女のことがますます好きになりました。

しかし、そんなコミカルなやり取りも、最後の塔堂刑事のシーンで一気に吹き飛びましたね。「沙嶋だ」という一言の重み…。ついに、警察が彼らのいる場所を特定してしまった。隠れ家の中で繰り広げられる人間関係のゴタゴタも気になりますが、それすらも飲み込んでしまうような、大きな脅威がすぐそこまで迫っている。この絶望的な状況で、彼らはどうなってしまうのでしょうか。まさに嵐の前の静けさならぬ、「鍋の前の大嵐」といったところでしょうか。

【ひと夏の共犯者】26話のネタバレまとめ

  • 巧巳が隠れ家に帰宅すると、そこには幼なじみのモナに加え、包丁を握った愛衣那がいた 。
  • 一触即発の雰囲気の中、なぜか全員で愛衣那が作ったキムチ鍋を食べることになる 。
  • シュールな食事風景に耐えかねたモナが、ついに怒りを爆発させ、全ての説明を要求する 。
  • その頃、塔堂刑事は澪たちの潜伏先が「沙嶋」であることを突き止め、部隊を率いて現地へ向かうことを決定する 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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