【ひと夏の共犯者】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する

ずっちー
前話のおさらい
  • 巧巳が隠れ家に帰宅すると、そこにはモナに加え、包丁を握った愛衣那がいた。
  • 一触即発の雰囲気の中、なぜか全員で愛衣那が作ったキムチ鍋を食べることになる。
  • シュールな食事風景に耐えかねたモナが、ついに怒りを爆発させ、全ての説明を要求した。
  • その頃、塔堂刑事は澪たちの潜伏先が「沙嶋」であることを突き止め、部隊を率いて現地へ向かうことを決定していた。

【ひと夏の共犯者】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する

食後の状況整理

カオスなキムチ鍋パーティーの後、一同は食卓を囲んだまま、重い空気に包まれていました。モナが「つまりこういうこと?」と、震える声で状況を整理し始めます

親友である澪を追って、愛衣那はこの沙嶋に来た 。そして、巧巳がその澪を匿っていた家の主であり、モナは巧巳の幼なじみである、と

眞希の沈黙と愛衣那の牽制

愛衣那は冷静に、モナが自分と澪がアイドルグループ「AMEL」のメンバーだと知っていることも指摘します 。その言葉に、巧巳と澪はどう対応すべきか追い詰められます 。しかし、巧巳は、この状況でも別人格の眞希が出てこないことに気づき、彼女がこの事態を静観していることを悟るのでした

さらに愛衣那は、巧巳がAMELのライブに来ていたファンであることを見抜いていると明かし、巧巳と二人きりで話そうとするモナを「だめ」の一言で制止します 。この場の主導権は完全に彼女が握っていました。

「私もこの家泊まる」――新たな火種

そして、愛衣那は決定的な一言を放ちます。

愛衣那もこの家 泊まることにしたから

「澪ちゃんとあんたを2人にするなんてぜ〜ったいイヤ」と、澪への異常なまでの執着を見せつけ、この奇妙な四角関係での共同生活を宣言するのでした

「逃げられると思うなよ」――警察、最終局面へ

一方、物語の舞台は警察サイドへ。三宅刑事が「本当に俺たちで調査するんですか?」と、所轄署の管轄ではないかと塔堂刑事に疑問を呈します

しかし、塔堂は「またドラマの話か?」と一蹴 。犯人が管轄区域外に逃げようが、警察にはちゃんと捜査の権限があると、素人の思い込みを正します

そして、彼女は部下たちに、そして逃亡を続ける者たち全員に向けて、静かに、しかし力強く宣言するのでした。

………………逃げられると思うなよ」 。

包囲網は、確実に狭まっています。

【ひと夏の共犯者】27話を読んだ感想(ネタバレあり)

前回のカオスな鍋パーティーから一転、今回は食後の重苦しい空気の中での心理戦が描かれましたね。モナちゃんが必死に状況を整理しようとする姿が健気で、本当に応援したくなります。そんな中、全てを見透かしたように場を支配する愛衣那ちゃんの存在感が圧倒的でした。「私も泊まる」宣言は、もはやホラーです。これで、逃亡犯と共犯者と幼なじみ、そして執着の塊である親友という、地獄のような共同生活がスタートするわけですね…。

そして、警察サイドの動きも目が離せません。塔堂さんの「逃げられると思うなよ」という最後のセリフ、痺れました!彼女の刑事としての覚悟と自信が凝縮された一言で、物語全体の緊張感が一気に最高潮に達した感じがします。ドラマでよくある「県境を越えたら追って来れない」というお約束を、プロとしてバッサリ斬ってくれるのもリアルで良かったです。

隠れ家の中では、女たちの嫉妬と秘密が渦巻き、外では有能な刑事が着実に包囲網を狭めている。この二つの舞台が、次の瞬間には激しく衝突することが確定しました。この息が詰まるような状況で、彼らはどんな選択をするのでしょうか。

【ひと夏の共犯者】27話のネタバレまとめ

  • キムチ鍋の後、モナが状況を整理しようとするが、愛衣那が会話の主導権を握る 。
  • 巧巳は、この状況でも別人格の眞希が出てこないことから、彼女が事態を静観していると判断する 。
  • 愛衣那は巧巳がファンであることを見抜いていると明かし、モナを牽制した上で、自分もこの家に泊まると宣言する 。
  • 一方、塔堂刑事は部下に対し、管轄外でも捜査権限があることを説明し、「逃げられると思うなよ」と、犯人逮捕への強い決意を示す 。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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