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【みんな、ボドになった。】3話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【みんな、ボ-ドになった。】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

5年ぶりに再会した同級生・百一(もいち)。しかし、彼の口から飛び出したのは、懐かしい思い出話ではなく、命に関わる戦慄の警告でした。

百一からの戦慄の警告「このままだと死ぬぞ」

逃げるように促す百一

百一は、沙織の腕を掴むと、真剣な表情で彼女の耳元に囁きます。

隙を見て 村から逃げろ

そして二度と 戻ってくるな

あまりに唐突な言葉に沙織が戸惑っていると、百一はさらに衝撃的な言葉を続けました。 「このままだと お前 死ぬぞ」 。

再会して早々に「殺されちゃうかも」「死ぬぞ」と繰り返す百一に、沙織の心臓はドクンと大きく波打ちます

遮られた真実

沙織が「どういう事!?」と真意を問い詰めようとした、まさにその時でした 。 「Hey! What are you doing?(おい! そこで何してる!?)」 という声と共に、キャップを被った男が二人の前に現れます。彼は祭りの関係者で、二人が立ち入り禁止の場所にいたことを咎めますが、百一が「ボド祭り」の参加者だと分かると、相手が同級生だったことに気づき、その場を去っていきました

百一の切羽詰まった警告は、誰にも聞かれてはならない、村のタブーに触れる内容だったようです。

冗談では済まされない「ボド様」の昔話

罰として泥を塗られ、消された者たち

警告をはぐらかすためか、百一は「ボドまつり」の由来について語り始めます 。それは、まるでこれから起こる出来事を暗示するかのような、不気味な昔話でした。

  • 昔々、この村で悪さをした者は、罰として手足に真っ黒い泥を塗られたといいます 。
  • その「穢れの印」を付けられた者は、どこに隠れても「ボド様」に見つかってしまい、捕らえられます 。
  • そして、捕まった者は誰ひとりとして戻ってきませんでした

百一は「だからいい子にしてなきゃいけないよ」「なーんてね」と茶化しますが、その話は沙織の脳裏に焼き付いて離れませんでした

作り話より怖い現実

寺の息子である百一は、こうした怪談話が得意だと笑います 。しかし、沙織にとって恐怖の対象は、もはや昔話の神様ではありませんでした。

作り話の 神様なんかより

もし…… 自分が こんな村で 死んだら……

そっちのほうが ずっと怖いよ

彼女を苛むのは、この村で現実に命を落とすかもしれないという、生々しい恐怖だったのです。

再会、そして豹変する「村長」

懐かしい同級生たちとの再会

祭りの準備が進む場所へ移動すると、そこには他の同級生たちの姿がありました。黒髪メガネの秋穂(あきほ)と、がっしりした体格の源吾(げんご)です 。二人は沙織の帰郷を笑顔で迎え入れます 。秋穂は母校の先生に、源吾は実家を継いでおり、二人とも村に残って故郷を守っていました 。村を捨てた沙織や百一とは対照的な彼らの姿に、沙織は複雑な心境を覗かせます。

有力者の跡取り・幸信の登場

和やかな再会の雰囲気も束の間、一人の青年が彼らに声をかけます。メガネをかけた、いかにも真面目そうな青年・**幸信(ゆきのぶ)**です。彼は村の有力者である「上東家」の跡取りで、皆からは「村長」と呼ばれ、一目置かれる存在でした 。幸信は腕時計を見ながら、「決まりごとや時間にうるさい村だってわかってるよな?」と、のんびり話している仲間たちを急かします 。

「なんで帰って来た…?」豹変する幸信

皆を急かしていた幸信でしたが、その視線が沙織を捉えた瞬間、彼の態度は豹変します。

…………なんで お前が いるんだよ…?

血の気が引いたような顔で沙織に詰め寄り、その腕を強く掴むと、絞り出すように問い詰めました

お前… なんで帰って来た…?」 。

恐怖と痛みで戸惑う沙織に対し、幸信は何かを必死に伝えようとします

いいか沙織 …何も知らないのか とにかく聞け」 。

村の秘密を知るであろう彼の口が開かれようとしたところで、第3話は幕を閉じます。

まとめ【みんな、ボドになった。】第3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第3話は、物語の緊張感を一気に頂点まで引き上げる、息もつかせぬ展開でした。冒頭の百一からの「死ぬぞ」という直接的な警告は、これまでの不穏な雰囲気が単なる脅しではないことを明確にし、読んでいるこちらの心臓まで掴まれるような衝撃を受けました。

百一が語った「ボド様」の昔話も、ただの怪談として聞き流すことはできません。「悪さをした者は、罰として泥を塗られ、消される」という内容は、これから行われる「ボドまつり」の儀式そのものを暗示しているのではないでしょうか。特に「泥を塗られる」という行為が、今後非常に重要な意味を持つキーワードになりそうで、不気味でなりません。

そして、村に残った同級生たちと、村を出た沙織たちの再会シーンは、この村が抱える問題をより立体的に見せてくれました。故郷を守る者と、故郷を捨てた者。どちらが正解というわけではないのでしょうが、この立場の違いが、今後の彼らの運命を大きく左右していくのだろうと感じます。

何よりも強烈なインパクトを残したのは、ラストに登場した「村長」こと幸信の豹変です。彼は明らかに村の深い部分の秘密を知っている人物。沙織の帰郷に心底怯え、何かを伝えようとする切羽詰まった姿は、百一の警告が真実であることを裏付けているように思えます。彼が伝えようとしたこととは一体何なのか。沙織は本当に「何も知らない」まま、この恐ろしい祭りに巻き込まれてしまうのか。次週を待つのがもどかしい、最高の引きでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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