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【みんな、ボドになった。】8話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【みんな、ボドになった。】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

妹・実里の家出という「失敗」により、黒く塗りつぶされた実家。絶望の淵で、母親は唯一の解決策として、沙織に非情な選択を迫ります。

母の狂信、娘の絶望

「ボド」になることだけが救いの道

母親は、沙織が祭りで「ボド」の役目を完璧に果たし、「失敗」しないと村に証明することだけが、一家が救われる唯一の道だと盲信しています。 その目には正気のかけらもなく、ただただ祭りの成功だけを祈っていました。

「神様なんていない!」沙織の叫び

そんな母親の狂信ぶりに、沙織の怒りは頂点に達します。

いいかげんにしてよ 目を覚まして!

その小汚いお面が助けてくれるなんて本気で思ってるわけ!!

沙織は、「もしも神様がいるなら 私達こんな所で暮らしてない」と、村の「最下層」として蔑まれてきた現実を突きつけ、母親に反論します。

忍び寄る監視の目と突然の来訪者

「見張られてる…」外から聞こえる不審な物音

沙織は、母親に「一緒に東京で暮らせばいいじゃない」と、村からの脱出を提案します。 しかし、その言葉を聞いた途端、母親は「だめよ沙織!!!」と血相を変えて沙織の口を塞ぎます。 村からの脱出を示唆する言葉を「誰かに聞かれでもしたら」と、極度に監視を恐れているのです。

その直後、家の外でザッザッと不審な足音が聞こえ、母娘は息を殺します。 妹の家出を警察に知らせたことで家を黒く塗られ、今度は監視されている。 沙織は、村の執拗な嫌がらせに「…誰が? なんのために…?」と恐怖に震えるしかありませんでした。

現れたのは同級生・百一

静寂を破るように、玄関のドアが「コンコンコン」と執拗にノックされます。 母親はまた嫌がらせかと怯え、祭りの仮面を抱きしめて「お守り下さい」と祈るばかり。 しかし沙織は、家を塗りつぶした張本人かもしれない相手に覚悟を決め、ドアへと向かいます。

ドアを開けると、そこに立っていたのは同級生の百一でした。 彼は汗だくで息を切らし、何かただならぬ様子です。

「誰も助けてくれない」―沙織の決意

己の手で運命を切り拓くために

警察にも見放され、母親は村の掟に縛られている。 誰にも頼れない状況を悟った沙織は、「…よくわかった」「ここでは誰も助けてなんてくれない」と静かに呟きます。

そして、彼女は台所へ向かうと、覚悟を決めた目で一振りの包丁を手に取りました。 「守れるのは自分だけだ」と、自らの手でこの絶望的な状況を切り拓くことを決意したのです。

まとめ【みんな、ボドになった。】第8話を読んだ感想(ネタバレあり)

母と娘、二人の対話を通じて、絶望的な状況に対する価値観の違いが鮮明になった、非常に胸の痛む回でした。村の掟という呪いに魂の根幹まで縛られ、祭りにしか救いを見出せない母親。その姿は恐ろしくもありますが、そうするしかなくなってしまった彼女の境遇を思うと、一概に責めることもできない複雑な気持ちになります。

一方で、これまで恐怖に怯えるばかりだった沙織が、ついに「戦う」ことを決意した姿には、悲壮感と共に一種のカタルシスを覚えました。「誰も助けてくれない」と悟り、自らの手で包丁を握るシーンは、か弱い被害者だった少女が、運命に抗う戦士へと変貌を遂げた瞬間と言えるでしょう。物語の大きな転換点であり、今後の展開への期待感を強く煽られました。

また、「監視されている」という恐怖が、この村の閉鎖性と陰湿さをより一層際立たせています。物理的な暴力だけでなく、精神的にじわじわと追い詰めていくやり口は、ホラーとして非常に秀逸だと感じます。

そんな中、息を切らして現れた百一の存在が気になります。彼はこの絶望的な状況を打開するためのキーパーソンとなるのでしょうか。それとも、彼もまた村のシステムに飲み込まれてしまうのか。沙織が手にした一振りの包丁は、一体誰に向けられるのか。次回、物語はさらに激しく動き出しそうです。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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