【アンバランス~私だけがブスだった~】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 事件の証拠となる音声データを巡り、マリと友人たちの友情は完全に崩壊しました。
- 孤立したマリは、友人たちを救い、失われた絆を取り戻すため、たった一人で犯人への復讐を決意します。
- 不眠治療のために訪れた病院で、マリは偶然にも犯人の一人である「弓削」と名乗る医大の実習生と再会を果たしました。
【アンバランス~私だけがブスだった~】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
絶望の淵で、偶然にも犯人の一人と再会したマリ。第4話では、彼女の孤独な復讐計画が、ついに実行に移されます。しかしその先には、誰も予想しなかった衝撃的な結末が待ち受けていました。
運命の再会と反撃の狼煙
祖母の導き
物語は、病院の廊下でマリが犯人と再会する、緊迫のシーンから始まります。 目の前にいる男こそ、あの夜、自分を便器に押しつけ嘲笑った「ナツ」と名乗る男、弓削であるとマリは確信します。
度重なる偶然。マリはこの再会を、亡き祖母が導いてくれたチャンスだと信じ、復讐への決意を新たにしました。
消されていなかった「証拠」
診察を終えたマリは、大切な祖母の家へと向かいます。 そこで彼女は、衝撃の事実を胸中で告白します。友人たちの前ではスマホから削除してみせた「あの夜の動画」でしたが、実はパソコンに同期されてデータが残っていたのです。
トラウマに震えながらも、マリはパソコンに残された動画を再生します。 そこには、一瞬ですが、はっきりと弓削の顔が映っていました。 これで、病院で会った男が犯人であることは間違いありません。
一方、深まる友人たちの亀裂
その頃、マリが有給休暇を取っている会社では、残された神奈、弥生、公美の3人の関係が、さらに悪化の一途をたどっていました。
自分は直接マリを罵ってはいないと主張する公美。 そもそも事件の発端となったコテージの情報を持ち出したのは誰かと、責任のなすりつけ合いが始まります。 かつてのマリのように、場を和ませる存在は、もうそこにはいませんでした。
孤独な計画と、新たな気づき
「あの男だけなら罪に問えるかも」
山梨の家で、マリは一人、復讐計画を練ります。 動画には弓削の顔がはっきりと映っているため、彼一人に罪を償わせることは可能かもしれません。 しかし、そのためには友人たちを裏切ることになり、マリは葛藤します。
心のない謝罪
そんな時、マリの脳裏に、元カレの能戸が会社へ謝罪に来た時の出来事が蘇ります。 社長は、心のない謝罪を繰り返す能戸を一喝しました。 この経験から、マリは気づきます。あの弓削という男も、心ない言葉で神奈を深く傷つけたと。
神奈は謝罪を望んでいるだろうか?いや、それ以上に、自分自身が彼の無様な姿を見たいのだと、マリは強い復讐心を自覚します。
「あの男がみっともなく許しを請う姿を見てみたい!!」
そして、復讐の幕が上がる
周到な準備
決意を固めたマリの行動は、迅速かつ周到でした。祖母の服で変装し、再び病院へ向かいます。 そこで清掃員に話しかけ、弓削たちが「P医大」の実習生であることを自然な形で聞き出すことに成功しました。
その後も連日の張り込みで、彼のフルネームが「弓削翔太」であること、車のナンバー、喫煙癖といった個人情報を次々と収集していきます。 そして、ホームセンターで防犯カメラなどを購入し、復讐の舞台を整えていきました。
直接対決、そして拉致
休み最終日、マリは病院で弓削の前に立ちはだかります。 そして、スマホに保存していた動画の証拠画像を、彼の目の前に突きつけました。
狼狽する弓削に、マリは「映像の続きは音声で全て残っています」と、冷静に、しかし力強く告げます。 弓削は「こっちは画像で残ってる」と脅し返しますが、マリは亡き祖母の「人をいじめるのは心の弱い人間さ」という言葉を胸に、毅然と立ち向かいます。
そして、マリは最終要求を突きつけました。
「私の大切な祖母の仏前で謝罪して下さい!」
「じゃないと動画をこの病院とP医大に送りつけます!!」
将来を絶たれることを恐れた弓削は、マリの要求を飲むしかありません。 二人は弓削の車に乗り込み、マリの祖母の家へと向かうのでした。
仕掛けられた罠と予期せぬ結末
仏間という名の監禁部屋
山梨の家に到着すると、マリは「突き当たりの仏間にパソコンもあるから」と弓削を巧みに誘導します。 弓削が仏間に入ったその瞬間、マリは外から鍵をかけ、彼を閉じ込めることに成功しました。
騙されたと知った弓削は、「臭えっ・・・!!!便所じゃねぇかよ」とドアを叩き激しく罵ります。 そう、そこは仏間などではなく、昔ながらの汲み取り式のトイレだったのです。 マリは、ドアの向こうの弓削に冷たく言い放ちます。
「謝りたくなるまで そこにいればいい」
予期せぬ結末
復讐を成し遂げ、弓削が狼狽する姿を早く神奈に見せてあげたい、そんな思いに浸っていたマリ。 しかし、連日の緊張と徹夜がたたり、彼女はうたた寝をしてしまいます。
はっと目を覚まし、慌ててトイレの様子を見に行くと、小窓が開いており、弓削が逃げ出したことがわかりました。 「よかった…逃げられてな…」と安堵したのも束の間、マリが恐る恐るトイレのドアを開けると、そこには信じがたい光景が広がっていました。ぐったりと動かなくなった弓削の姿。 マリの復讐は、彼女が全く意図しない「死」という最悪の結末を迎えてしまったのです。
【アンバランス~私だけがブスだった~】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
息もつかせぬ展開とは、まさにこのことだと感じました。前半、孤独の中で復讐の炎を静かに燃やし、周到な準備を進めるマリの姿には、これまでの彼女にはなかった力強さと覚悟が感じられ、目が離せませんでした。
そして、後半の復讐劇。亡き祖母の言葉を胸に、犯人と毅然と対峙するマリの姿は、まさに圧巻でした。恐怖を乗り越え、自分の手で正義を掴み取ろうとする彼女の姿に、思わず拳を握って応援してしまったほどです。
しかし、ラストに待っていたのは、あまりにも衝撃的で、後味の悪い結末でした。マリが望んだのは、相手の「謝罪」であり、断じて「死」ではなかったはずです。復讐という行為が、いかに危険で、そして空しいものであるかを突きつけられたような気がします。
弓削の死は、マリにとって、これまでのトラウマとは比較にならないほど重い十字架となるでしょう。友人たちとの関係修復どころか、彼女自身が「加害者」という立場に立たされてしまった今、物語はどこへ向かうのか。一筋の光も見えない絶望的なラストに、ただただ言葉を失いました。
【アンバランス~私だけがブスだった~】4話のネタバレまとめ
- マリは友人たちと決別し、たった一人で犯人への復讐計画を実行に移します。
- 病院で再会した犯人「弓削」の身元を割り出し、周到な準備の末、彼を山梨の祖母の家へ拉致することに成功しました。
- マリは弓削を汲み取り式のトイレに監禁し、謝罪を要求しますが、目を離した隙に事態は急変します。
- 復讐の結末は、弓削が死んでしまうという、マリが全く意図しない最悪の形で幕を閉じました。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



