2025.08.15

【カップルゲーム】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

最初の試験を乗り越えたものの、鷹斗の裏切りによって楓は恋人を失い、流星と即席のカップルを組むことになりました。
Esは二人のキスによる「愛の証明」を認め、正式な参加者として次の試験に進むことになりました。
新たな試験会場である体育館には、楓たち以外にも多くの生徒が集められており、ゲームの背後に巨大な組織が関わっている可能性が示唆されました。

Contents

【カップルゲーム】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する
【カップルゲーム】18話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【カップルゲーム】18話のネタバレまとめ

【カップルゲーム】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する

即席カップルとして、次なる試練に挑むことになった楓と流星。新たな舞台には多くの参加者が集められ、ゲームはさらに大規模で残酷なものへと変貌していきます。今回は、第二試験「兎と狼ゲーム」の恐るべき全貌と、楓の親友・美奈が抱える悲しい過去が明らかになります。

新たな試験「兎と狼ゲーム」の残酷なルール

Esから第二試験「兎と狼ゲーム」のルールが説明されます。ルールは一見すると単純で、「開始から60分後に生き残っていれば試験合格」というものでした。

しかし、その内容はあまりにも残酷でした。「狼」役の男性陣には、10分ごとに毒が注入され、放置すれば死に至ります。毒死を免れる方法は二つ。一つは、学園内に隠された数に限りがある「解毒薬」を探すことです。

そして、もう一つの方法は、「兎を襲って食べること」でした。

暴力の肯定、試される愛と理性

「兎を食べる」とは、すなわち「不同意の性行為をする」ことを意味していました。兎を襲った狼は、それ以降の毒の注入を免除されます。しかし、襲われた兎は、即座に致死量の毒を注入され死亡するという、あまりにも非情なルールでした。

さらにEsは、狼のマスクを外すこと以外、いかなる暴力行為も認めると宣言します。今回はカップルの片方が死亡しても、生き残った側は合格となるため、「恋人を切り捨てれば生き残る確率が上がる」という、愛そのものを試すかのような状況が作り出されたのです。

束の間の協力と、友の異変

兎（女性陣）は狼（男性陣）より10分早くスタートし、解毒薬を探し始めます。絶望的な状況の中、3年生の先輩・栞菜がリーダーシップを発揮。「必ず解毒薬を見つけてそれぞれのパートナーを助けましょう」「私たちが協力すればできるはずよ」と、兎たちに協力を呼びかけます。

栞菜は、他の兎たちと解毒薬の取り合いになるのを防ぎ、狼から身を守るため、全員でスタート地点から遠い「特別棟」へ向かうことを提案します。しかし、楓は親友・美奈の様子がいつもと違うことに、一抹の不安を覚えていました。

解毒薬発見と、消えた親友

特別棟の捜索を開始すると、楓の兎の耳が振動し、図書室で最初の解毒薬を発見します。その直後、狼たちのスタートを告げるアナウンスが響き渡りました。

仲間を呼ぼうとしたその時、楓はすぐ後ろにいたはずの美奈の姿がないことに気づきます。

衝撃の告白、友が抱える心の傷

楓が探すと、廊下の隅で倒れている美奈を発見します。彼女は「狼が…」とひどく怯えていました。安全な理科室へ彼女を運び介抱すると、美奈は衝撃の過去を打ち明けます。

彼女は幼い頃、親戚の叔父から性的虐待を受けていたのです。今回の「兎を襲う」というゲームの内容が、彼女の心の傷を抉り、トラウマを呼び起こしてしまったのでした。恋人を助けたい気持ちと、恐怖で動けない自分との間で、彼女は激しく苦しんでいたのです。

友との約束、そして迫りくる狼の影

親友の辛い過去を知った楓は、「安心して」「私がなんとかするから」と美奈を力づけます。そして、美奈の分も解毒薬を見つけて必ず戻ってくると約束し、一人で図書室へ向かいました。

しかし、図書室で栞菜と合流しようとしたその時、楓の背後から何者かが忍び寄り、その口を塞ぎます。そこにいたのは、狼のマスクを被った、もう一人の参加者でした。

【カップルゲーム】18話を読んだ感想（ネタバレあり）

第二試験「兎と狼ゲーム」の全貌が明らかになり、その悪趣味さと残酷さに改めて戦慄しました。「兎を襲う」ことで生き残れるというルールは、参加者の理性と倫理観を根本から破壊しようとするものであり、Esの歪んだ思想が色濃く反映されていると感じます。

今回は、楓の親友・美奈の悲しい過去が明かされ、物語に新たな深みが加わりました。ただ明るく元気な女の子に見えた彼女が、実は深い心の傷を抱えていたという事実は、非常に痛ましく、このゲームが参加者のトラウマまでも利用して苦しめる非情なものであることを、改めて思い知らされます。

絶望的な状況下で、親友を助けるために一人で行動することを決意した楓の姿には、彼女の優しさと強さが表れていて、心から応援したくなりました。しかし、最後のページで狼に捕まってしまうという絶体絶命の展開。この狼は一体誰なのか？楓はこの危機を乗り越えることができるのか？様々な人間模様が交錯し、次回の展開が全く読めません。