【カラダ探し】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【カラダ探し】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
前回のラストで、二度目の「カラダ探し」に挑むことを決意した明日香たち。翔太が立てた作戦は、この絶望的なループを終わらせるための唯一の希望でした。第4話では、その作戦が開始されるものの、彼らを待ち受けていたのはさらなる恐怖と疑心暗鬼でした。この記事では、緊迫の探索パートと、仲間たちの間に生まれる亀裂をネタバレありで徹底解説します。
二度目の「カラダ探し」開始!波乱の幕開け
深夜0時。明日香たちの思いとは裏腹に、彼らは再び冷たい夜の学校へと強制的に転送されます 。二度目の「カラダ探し」が、こうして幕を開けました 。
しかし、開始早々、チームは不協和音に見舞われます。寝ぼけていた高広がいきなり蹴られ、翔太に掴みかかりますが(実際は健司が蹴った模様)、明日香が「今は皆で協力する時でしょ!!!!」と必死に仲裁し、なんとかその場を収めます 。
恐怖の校舎探索と、迫りくる「赤い人」
校舎の扉がひとりでに開くと、翔太の「走るぞ!!」という号令を合図に、彼らは一斉に駆け出します 。作戦通り、「赤い人」に見つかる前に「カラダ」を全て見つけ出すためです 。
西棟へ向かう女子チームの葛藤
明日香、理恵、留美子の女子チームは、打ち合わせ通り右手の西棟へと向かいます 。しかし、いざ探索を始めようという段階で、誰が何階を担当するかで揉めてしまいます。「何で昼のうちに決めておかなかったの!!」と留美子が叫ぶように、極限状態での準備不足が露呈します 。
結局、話し合いの末、留美子が1階、理恵が2階、そして明日香が3階を担当することになりました 。
突如響く校内放送と新たな恐怖
彼女たちが階段を上り始めた、まさにその時でした。校内に、あの不気味なアナウンスが響き渡ります。
「『赤い人』が東棟二階に現れました 皆さん 気をつけてください」
「赤い人」は男子チームがいる東棟に出現したのです。この情報は、彼らにとって有利なはずでした。しかし、事態は誰もが予想しない方向へと転がっていきます。
「赤い人」の襲撃、そして裏切りの疑惑
東棟にいるはずの「赤い人」が、なぜか女子たちがいる西棟の階段を駆け上がってくる足音が聞こえてきたのです 。
「何でこっちに来るのよ!!」
「嘘でしょ 近付いてくる!!!」
理恵の悲鳴が廊下に響き、女子チームはパニックに陥ります。
ターゲットは誰だ?
階段を上ってくる足音は、3階を担当する明日香の元へ向かっているように聞こえます。明日香の脳裏に、一つの恐ろしい可能性が浮かびました。東棟にいた翔太が、「赤い人」をおびき寄せながら西棟へ逃げてきたのではないか、というものです。 もし翔太が理恵と鉢合わせたら、二人とも殺されてしまうかもしれない 。しかし、今の明日香に仲間を助けにいく余裕はありません。「一つでも『カラダ』を探さなきゃ…」と、恐怖を押し殺して自分の探索に集中しようとします 。
響き渡る悲鳴と不気味な歌
明日香が3階の教室を調べていると、すぐ下の2階から、理恵の耳を塞ぎたくなるような絶叫が聞こえてきました 。
「赤い人」は理恵の元へ
明日香が恐る恐る階下を覗き込むと、そこには理恵が「赤い人」に捕まっている無残な光景が広がっていました。 「『赤い人』は翔太を追いかけてたんじゃないの!?」 。明日香は混乱します。そして、信じたくない、最悪の疑惑が頭をよぎります。
「まさか… 理恵に『赤い人』を押し付けて」
仲間であるはずの翔太が、理恵を犠牲にして自分だけ助かろうとしたのではないか。チームの間に生まれた疑心暗鬼が、恐怖をさらに増幅させます。
不気味な歌声
理恵の悲鳴が響く中、「赤い人」はまるで子守唄でも歌うかのように、不気味な歌を口ずさみ始めます。
「しくろいふくくも あかくする~」
「お顔も お手ても まっかっか~」
無邪気ささえ感じさせるその歌声が、行われている惨劇とのあまりのギャップで、読者の恐怖を極限まで煽ります。
静寂、そして新たなターゲット
やがて、理恵の悲鳴は聞こえなくなり、校舎には再び静寂が訪れます。しかし、それは安らぎの時間ではありませんでした。 「赤い人」の足音が、今度は3階の廊下をゆっくりと進んでくるのです 。そして、その足音は、明日香が息を殺して隠れている教室の前で、ぴたりと止まりました 。
「教室に入ってくる…!!?」
絶望的な明日香のモノローグで、第4話は幕を閉じます。
まとめ【カラダ探し】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
二度目の「カラダ探し」が始まった第4話は、息つく暇もないスリリングな展開でした。翔太が立てた作戦が早々に崩れ、校内放送という一見すると有益な情報が、逆にパニックと混乱を引き起こすという皮肉な展開は、このゲームの理不尽さと底知れぬ悪意を感じさせます。
しかし、今回最も心を抉られたのは、「仲間による裏切りの可能性」がはっきりと示唆されたことでした。翔太が理恵を犠牲にしたかもしれないという疑惑は、「赤い人」という外的な脅威だけでなく、内側からチームが崩壊していく恐怖を描き出しており、物語に新たな深みを与えています。信じていた仲間に裏切られるかもしれないという疑心暗鬼は、お化けよりもずっと恐ろしいのかもしれません。
また、「赤い人」が口ずさむ不気味な歌も、強烈なインパクトを残しました。子供のような無邪気さと、行っていることの残虐さが同居しており、そのアンバランスさが「赤い人」という存在の異常性を際立たせています。 そして最後の、明日香のいる教室の前に「赤い人」が立つという絶望的な引き。果たして明日香はこの危機をどう乗り越えるのか、そして翔太の真意は一体何なのか。謎と恐怖がさらに加速し、次話が待ちきれません。
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