【クズ夫の子供になって復讐します】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

【クズ夫の子供になって復讐します】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する
今回ご紹介する漫画は、壮絶な裏切りから始まる前代未聞の復讐劇【クズ夫の子供になって復讐します】です。 幸せの絶頂から一転、地獄の底へと突き落とされた主人公が、まさかの形で反撃の狼煙を上げる第1話。その衝撃的な幕開けを、物語の冒頭から詳しく解説していきます。
幸せな結婚生活…のはずだった
物語は、主人公がウエディングドレスに身を包み、愛する夫と寄り添う幸せそうな一枚の絵から始まります。
「彼と結婚したら幸せな家庭を築けると そう信じていたのに…」
このモノローグが、これから始まる物語が決して平穏ではないことを予感させます。
場面は変わり、食卓を挟んで向かい合う夫婦。主人公は夫である恒大(こうだい)に、少し遠慮がちに話しかけます。 「…恒大さん 今夜の約束 覚えてる?」
しかし、恒大はスマートフォンから目を離すことなく、面倒くさそうに「約束?」 と返すのみです。
主人公が自分の誕生日であることを伝えても 、恒大の態度は冷たいままでした。
「あのさぁ 前にも仕事が忙しいって話したよな?」
その言葉に、主人公は悲しそうな表情を浮かべることしかできません。夫は舌打ちを一つして 、「帰ってくればいいんだろ?」 と言い残し、そそくさと家を出ていきます。
夫の不機嫌な態度に傷つきながらも、「ちゃんと帰ってきてくれるんだ」 と自分に言い聞かせる主人公の姿は、あまりにも健気で胸が痛みます。
職場で受ける屈辱と夫からの追い打ち
場面は主人公の職場へ移ります。そこで彼女は、後輩の高村朱莉(たかむら あかり)から大量の仕事を押し付けられていました。
「私これから午後休でデートなんで あとよろしくお願いしまーす♡」
悪びれる様子もなく言い放つ高村に、主人公は何も言い返せません。
さらに高村は、主人公のプライベートな情報を知っているかのように、嫌味な言葉を投げかけます。 「そういえば今日家で旦那さんと誕生日パーティーやるんですよね? 早く旦那さんの所に帰れるといいですね(笑)」
なぜ彼女が知っているのか、主人公が驚く中 、高村は意地悪な笑みを浮かべて去っていくのでした。
結局、残業は確定してしまいます。 意を決して夫に電話をかけ、帰りが遅くなることを伝えると、返ってきたのはあまりにも非情な言葉でした。
「そんなことでいちいち電話してくんなよ」
「つーか誕生日祝うような歳か? 自分の年齢考えろよな」
あまりの暴言に、主人公はただ自分を責めるしかありませんでした。「誕生日も残業も全部私の都合だし…」と。
悲しい過去と残酷な真実
主人公の回想によって、夫婦の過去が明らかになります。 二人は取引先の担当者として出会い、関係を持った末の「授かり婚」でした。 予期せぬ妊娠 でしたが、恒大が「責任をとる」 と言ってくれたこと、そして子供を持つのが夢だった主人公は、心から嬉しかったのです。
しかし、その幸せは長くは続きませんでした。赤ちゃんは生まれてくることなく、早期流産という悲しい結果に終わってしまったのです。
それ以来、夫婦関係は冷え込み、自然とレスになっていました。
流産した子には「莉咲子(りさこ)」という名前をつける予定でした。 それは、産んであげられなかったけれど、彼女にとってはかけがえのない大切な子どもだったのです。
主人公は、流産から2年が経った今なら、もう一度夫婦関係をやり直せるかもしれない、と淡い期待を抱きます。
「今夜頑張って話してみようかな レスを解消したら夫婦関係だって良くなるかもしれないし」
くよくよしていてはダメだ、と自分を奮い立たせ、急いで仕事を片付けてケーキを買い、希望を胸に家路につくのでした。
絶望の始まり…夫の裏切り
しかし、帰宅した彼女を待っていたのは、信じがたい光景でした。玄関には、見慣れない派手なハイヒールが置かれていたのです。
そして寝室から聞こえてきたのは、夫と女性の喘ぎ声でした。
「ん…っ もう恒大さんがっつきすぎ…」
「朱莉…!俺の子供 産んでくれるだろ…っ?」
その女性は、職場の後輩・朱莉でした。そして、かつて自分には「欲しくない」と言ったはずの夫が、他の女性に子供を望んでいる。この現実に、主人公は言葉を失います。 部屋に踏み込み、朱莉から夫を引き離そうとしますが、逆に突き飛ばされてしまいます。
問い詰める主人公に、恒大はついに本性を現します。 「妊娠させて捨てたら世間体が悪くなるだろ!」
「俺が欲しいのは綺麗な妻と可愛い子供なんだよ。お前との子供なんてブスに決まってるだろ?」
結婚は、世間体を気にしただけの偽りだったのです。さらに朱莉は、嘲笑うかのように残酷な事実を突きつけます。
「女でブスとか生きる価値ゼロなんだし流産させたのも正解でしょ」
仕組まれていた流産
「流産させた…?」
朱莉の言葉に、主人公の脳裏にある記憶が蘇ります。 妊娠中、恒大から「妊婦にいいサプリだから」と勧められ、毎日飲んでいた薬。 しかし、それを飲めば飲むほど体調は悪化し、ついには外出先で倒れ、病院で流産が発覚したのでした。
あの悲劇は、事故などではなく、夫によって仕組まれたものだったのです。
全てを悟った主人公に、恒大は「バカなお前が勝手に薬を飲んだんだろ?」 と吐き捨てます。あまりの仕打ちに、主人公は家を飛び出すしかありませんでした。
悲劇の連鎖、そして新たな生
全てを失い、絶望の淵に立たされた主人公は、駅のホームにたどり着きます。 「私がしっかりしていれば今頃あの子は隣で笑っていたはずなのに!!!」
悲しみと後悔に打ちひしがれていたその時、背後から何者かに突き飛ばされ、彼女の身体は線路へと吸い込まれていきました。
薄れゆく意識の中、聞こえてきたのは、亡き娘・莉咲子の声でした。 「りさこはね ママ大好き!」「ずっと忘れないでいてくれて…ありがとう」
気がつくと、主人公は見知らぬ場所にいました。目の前には、自分を裏切った恒大と朱莉が、バースデーケーキを囲んで微笑んでいます。 「ハッピーバースデー 莉咲子ちゃ〜ん!」
鏡に映ったのは、幼い女の子の姿。 そして、恒大と朱莉は、その子に向かって「もう4歳か!」 と語りかけます。
状況を理解した主人公は、戦慄します。
「クズ夫の子供に生まれ変わった…!?」
しかも、その名前は、亡き娘につけるはずだった「莉咲子」。 怒りに震える彼女でしたが、死の間際に聞こえた我が子の声を思い出し、これは莉咲子がくれた新たな命であり、復讐のチャンスなのだと悟ります。
「お願いごとをするんだよ〜」 という朱莉の言葉に、莉咲子(主人公)はにっこりと微笑みます。
表向きは「パパとママとずーっと幸せに暮らせますようにってお願いしたの!」 と可愛らしく答えながら、彼女の心は燃え盛る復讐の炎で満たされていました。
(私の願いごと…それは、コイツらを地獄に落とすこと)
こうして、愛する娘の姿と名前を与えられた主人公の、壮絶な復讐劇の幕が上がったのです。
まとめ【クズ夫の子供になって復讐します】1話を読んだ感想(ネタバレあり)
第1話から、息つく間もないほどの怒涛の展開でした。主人公のあまりにも過酷な運命には、同情を通り越して怒りしか湧いてきません。夫・恒大と不倫相手・朱莉の言動は、まさに「クズ」という言葉以外見つからないほどで、読んでいるだけで血が逆流するような思いがします。
しかし、この物語が単なる悲劇で終わらないのが最大の魅力です。絶望の死から一転、まさかの「敵の子供への転生」という、奇想天外ながらも最高の復讐の舞台が用意されました。 愛する娘の名前と姿で、最も憎い相手に「パパ」「ママ」と呼びかけながら、内面では復讐の牙を研いでいく。このギャップがたまらなくゾクゾクします。
罪を犯した者たちが何も知らずに「可愛い娘」を愛でる姿は、これから始まる復讐劇の序章として、最高の皮肉と恐怖を感じさせます。これから莉咲子(主人公)が、この偽りの家族の中でどのようにして二人を地獄の底へ突き落としていくのか、期待しかありません。第1話にして、すでにこの物語の虜になってしまいました。
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