2025.09.24

【サイレントヒルf】エンディングネタバレ解説！全5種の分岐条件

ずっちー

2025年9月25日に発売された待望のシリーズ最新作『サイレントヒルf』。1960年代の日本を舞台に繰り広げられる、美しくも残酷なその物語は、国内外のプレイヤーに深い衝撃と感銘を与えています。一部では、その難解さから人気がないとの声も囁かれますが、物語の深淵に触れ、隠されたマルチエンディングの存在を知ることで、その評価は間違いなく一変するでしょう。特に、本作の物語体験の中核をなすのが、周回プレイによって解放される5つの異なるエンディングです。

この記事では、あなたが『サイレントヒルf』の物語を余すことなく体験するために、全エンディングに関するネタバレ情報を徹底的に解説します。各エンディングへ到達するための具体的な分岐条件はもちろん、物語の鍵を握る重要アイテムの役割まで、網羅的に掘り下げていきます。一度クリアしただけでは決して見えてこない、霧深き町「戎ヶ丘」に秘められた真実を、共に解き明かしていきましょう。

この記事を読むと以下のことが理解できます

全5種類のエンディングの一覧と概要
各エンディングへ到達するための具体的な分岐条件
2周目以降（NEW GAME+）の解放要素と注意点
エンディング分岐に関わる重要なキーアイテムの詳細

Contents

サイレントヒルfエンディングネタバレ：全5種の一覧
サイレントヒルf各エンディングへの到達ルートをネタバレ

サイレントヒルfエンディングネタバレ：全5種の一覧

エンディングは全部で5種類存在する
クリア後の解放要素とNEW GAME+
1周目は「呪いは雛の如く舞い戻る」固定
2周目以降でエンディングが分岐
全エンディングの分岐条件を解説

エンディングは全部で5種類存在する

『サイレントヒルf』には、全部で5種類のエンディングが用意されています。これらのエンディングは、周回プレイを重ねる中で、プレイヤーがどのような行動を取り、どのアイテムをどう扱うかによって繊細に分岐していきます。

物語の結末は決して一つではなく、主人公・清水雛子の運命は完全にプレイヤーの選択に委ねられています。そのため、本作に秘められた全ての物語を体験するためには、複数回の周回プレイが前提となる、非常に奥深いゲームデザインとなっています。

また、本作のエンディングには、一般的なゲームにありがちな明確な「グッドエンド」や「バッドエンド」といった価値基準は存在しません。それぞれの結末が、雛子という一人の少女が自身のトラウマと向き合った末にたどり着いた、人生の選択における一つの答えとして描かれています。その結末をどう解釈し、何を感じるかは、プレイヤー一人ひとりに委ねられているのです。物語の核心に迫るシリアスなものから、シリーズファンなら思わず笑みがこぼれるユニークなものまで、多彩な結末があなたを待っています。

クリア後の解放要素とNEW GAME+

『サイレントヒルf』の物語を初めてクリアすると、エンディング後にセーブデータを作成でき、そのクリアデータを引き継いでゲームを最初からプレイできる「NEW GAME+」モードが解放されます。

このNEW GAME+では、入手した武器や一部の消費しないアイテムなどを引き継いだ状態で、より手強く、より狡猾になった敵が徘徊する戎ヶ丘を再び探索することになります。しかし、これは単なる高難易度モードではありません。むしろ、NEW GAME+こそが、本作のマルチエンディングを体験するための本格的なスタートラインと言えるでしょう。

1周目では訪れることのできなかったエリアへの道が開かれたり、初回プレイでは発生しなかった特別なイベントが追加されたりするなど、物語の真相にさらに深く迫るための要素が数多く用意されています。エンディングの分岐条件のほとんどが、このNEW GAME+でのプレイを前提としています。一度クリアして物語を知ったプレイヤーも、全く新しい恐怖と発見に満ちた物語を再体験できるはずです。

1周目は「呪いは雛の如く舞い戻る」固定

初めて『サイレントヒルf』をプレイする際、エンディングの分岐について頭を悩ませる必要は一切ありません。なぜなら、1周目のプレイでは、プレイヤーがどのような選択をしようとも、必ず共通のエンディング「呪いは雛の如く舞い戻る」に到達するように物語が設計されているからです。

これは、プレイヤーが複雑な分岐条件を気にすることなく、まずは純粋に『サイレントヒルf』の重厚で美しいストーリーと、息苦しいほどの世界観に没入できるようにという、開発陣の巧みな配慮が感じられます。謎めいた分岐を気にせず、主人公・雛子の視点で物語を追い、彼女が最初にたどり着く運命的な結末を、まずはその目で見届けてください。

この「呪いは雛の如く舞い戻る」というエンディングは、一つの物語の終わりであると同時に、さらなる深みへとプレイヤーを誘う「序章」でもあります。この結末がなぜこの名前なのか、そしてそれが何を意味するのか。その答えは、NEW GAME+で再び戎ヶ丘の霧の中へ足を踏み入れた時に、少しずつ明らかになっていくことでしょう。

2周目以降でエンディングが分岐

前述の通り、本作のエンディング分岐は、クリアデータを引き継いでプレイする2周目以降の「NEW GAME+」から本格的にその姿を現します。1周目では一本道であった雛子の運命が、2周目からはプレイヤーの無数の選択によって、万華鏡のように様々な可能性へと変化していくのです。

分岐の条件は多岐にわたりますが、主に以下のような行動がエンディングに直接的な影響を与えると考えられます。

特定のキーアイテムを使用したか、あるいは一度も使用しなかったか
特定のキーアイテムを入手したか、またそのアイテムにまつわるイベントをどう扱ったか
ゲーム中に発生する特殊なイベントや情報を、特定の順番でこなしたか

これらの条件の多くは、ゲーム内で明確に提示されるわけではなく、巧妙に隠されています。注意深く探索し、テキストを読み解かなければ、その存在にすら気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません。全てのエンディングに到達するためには、こまめなセーブを心がけるだけでなく、1周目とは全く違う行動やプレイスタイルを意識して試してみることが、攻略の鍵となります。

全エンディングの分岐条件を解説

ここでは、2周目以降のプレイ計画を立てる際のロードマップとして、5種類全てのエンディングについて、それぞれの到達条件を一覧表にまとめました。この表で全体像を把握し、どの結末から目指すかを考えてみるのも良いでしょう。各エンディングに至るためのより詳細な手順については、次の章で一つずつ丁寧に解説していきます。

エンディング名	主な分岐条件の概要
呪いは雛の如く舞い戻る	・1周目のプレイでクリアする
狐の嫁入り	・「赤いカプセル」を一度も使用しない・「霊刀」の怨念を祓う（または未所持）・「胡坐の布袋様」を入手する
狐その尾を濡らす	・「赤いカプセル」を一度も使用しない・怨念が祓われていない「霊刀」を所持する
静寂なる戎ヶ丘	・2種類以上のエンディングに到達する・「赤いカプセル」を一度も使用しない・「霊刀」の怨念を祓う・「胸飾り」を奉納する
UFOエンド（仮称）	・特定のラジオ放送を聞く・3枚の映画ポスターを順番通りに見つける・特定の映画レビューを入手する

サイレントヒルf各エンディングへの到達ルートをネタバレ

「狐の嫁入り」への到達条件
「狐その尾を濡らす」への到達条件
「静寂なる戎ヶ丘」への到達条件
シリーズ恒例のUFOエンドの条件
赤いカプセルや霊刀などキーアイテム

「狐の嫁入り」への到達条件

このエンディングは、雛子が町の因習や運命を受け入れるかのような、美しくもどこか物悲しい結末です。到達するには、以下の3つの条件をすべて満たした上でゲームをクリアする必要があります。いずれか一つでも欠けてしまうと他のエンディングに分岐するため、周回プレイの際には計画的な行動が求められます。

第一条件：「赤いカプセル」を使用しない

物語の進行中に手に入る「赤いカプセル」ですが、このエンディングを目指す上では、絶対に一度も使用してはいけません。アイテム欄で選択できるものの、誘惑に負けずに最後まで未使用のまま持ち続ける強い意志が必要です。このアイテムは雛子の精神性に深く関わっており、使用しないという選択自体が、彼女の在り方を示す重要なフラグとなります。

第二条件：「霊刀」の怨念を祓う

物語中盤で入手できる特殊な武器「霊刀」。この武器は入手時、禍々しい「怨念」をまとっています。このエンディングでは、「霊刀」をそもそも入手しない、あるいは入手した場合は、特定のイベントをこなしてその怨念を完全に祓い、浄化された状態にすることが必須です。怨念を祓うイベントは任意のため、見逃さないように注意深く探索を進める必要があります。

第三条件：「胡坐の布袋様」を入手する

町のどこかにひっそりと隠されている「胡坐の布袋様」というキーアイテムを見つけ出すことも、このエンディングへの到達に不可欠です。メインストーリーを追うだけでは見つけにくいため、隅々まで探索する根気強さが試されます。この布袋様が何を象徴するのか、その意味を考えながら探索するのも本作の楽しみ方の一つでしょう。

「狐その尾を濡らす」への到達条件

このエンディングは、「狐の嫁入り」と対になるような、雛子の内に秘めたる激情や破壊的な側面が描かれる結末です。到達するためには、以下の2つの条件を正確に満たす必要があります。

条件一：「赤いカプセル」を使用しない

一つ目の条件は、「狐の嫁入り」エンディングと同様に「赤いカプセル」を一度も使用しないことです。この条件が複数のエンディングで共通している点は非常に興味深く、カプセルの不使用が、雛子が外部からの影響を排し、自らの意志で運命を選択するための最低条件であることを示唆しています。

条件二：怨念が祓われていない「霊刀」を所持する

このエンディングを特徴づける最も重要なポイントが、この二つ目の条件です。「狐の嫁入り」とは正反対に、キーアイテムである「霊刀」を入手し、かつその武器に宿る「怨念」を祓わずに所持し続けることが求められます。つまり、プレイヤーは霊刀の持つ禍々しい力を受け入れ、その力と共に物語の最後まで進むという選択を迫られるのです。怨念を祓うイベントを意図的に無視、あるいは回避することで、雛子は全く異なる運命をたどることになります。

「静寂なる戎ヶ丘」への到達条件

「静寂なる戎ヶ丘」は、物語の核心に迫る、一種のトゥルーエンドとも解釈できる重要なエンディングです。そのため、到達条件も他のエンディングより複雑になっており、ある程度の周回プレイを重ね、物語への深い理解を得ていることが前提となります。

まず大前提として、これまでにUFOエンドのような特殊なものを除き、2種類以上のエンディングを見ている必要があります。これは、雛子が様々な運命の可能性を経験した末に、ようやくこの境地へ至ることを象徴していると考えられます。つまり、最低でも3周目以降のプレイでなければ、このルートに進むことはできません。

その上で、「赤いカプセル」を一度も飲まず、かつ「霊刀」の怨念を祓った状態にするという、善良な選択の積み重ねが求められます。

そして最後に、このエンディングルート独自の条件として、「胸飾り」という特別なアイテムを入手し、町の特定の神聖な場所へ「奉納」する行為が必要です。過去の周回で得た知識と経験を総動員し、これらの複雑な条件をすべて満たした時、雛子と呪われた町、戎ヶ丘は、真の「静寂」に包まれる結末を迎えます。

シリーズ恒例のUFOエンドの条件

サイレントヒルシリーズのファンにはおなじみの、本編のシリアスな雰囲気から一転し、ユーモアとシュールさに満ちた「UFOエンド」。もちろん、本作『サイレントヒルf』にも、この伝統はしっかりと受け継がれています。物語の真相に疲れた心を癒すためにも、ぜひ一度は見ておきたいエンディングです。

到達するためには、他のエンディングとは全く異なる、以下の3つの隠された手順を順番通りに、かつ正確に実行する必要があります。一つでも手順を間違えたり、飛ばしたりするとフラグが折れてしまうため、細心の注意を払いましょう。

不思議な円盤に関するラジオ放送を聞く: ゲーム内の特定の建物、特定の部屋に置かれたラジオから流れる「未確認飛行物体（UFO）」の目撃情報に関するニュース放送を聞くことが、全ての始まりです。この放送は特定のタイミングでしか聞けないため、聞き逃さないように町を探索する必要があります。
3枚の映画ポスターを順番通りに見つける: ラジオ放送を聞いた後、町の中に隠された3枚のSF映画「怪奇！宇宙人大侵略」のポスターを、定められた順番通りに見つけ出します。ポスターは一見するとただの背景ですが、インタラクト可能です。順番を間違えると条件は達成されません。
映画レビューを入手する: 上記の2つの条件をすべて満たした状態で、最後に町のどこかにある図書館などで、「怪奇！宇宙人大侵略」の映画レビューが書かれた文書を入手します。

これらの奇妙な手順をすべて完了させてゲームをクリアすることで、戎ヶ丘の霧深い上空に、予期せぬ来訪者が姿を現すことでしょう。

赤いカプセルや霊刀などキーアイテム

本作の複雑なエンディング分岐を理解し、意図した結末に到達するためには、いくつかのキーアイテムが持つ役割と意味を正確に知ることが非常に大切です。ここでは物語の分岐に特に大きな影響を与える「赤いカプセル」と「霊刀」について、さらに詳しく解説します。

赤いカプセル

「赤いカプセル」は、物語の序盤で入手できる謎めいたアイテムです。ゲーム内では精神を安定させる効果があるかのような説明がされますが、その実態は不明瞭な部分が多く残されています。しかし、エンディング分岐においては、その役割は極めて明確です。前述の通り、多くのシリアスなエンディングでは「使用しないこと」が絶対条件となっています。

このことから、カプセルを使用する行為は、雛子が自身のトラウマや狂気から目を背け、外部の力に依存することの象徴であると考えられます。逆に、それを使用せずに苦難に立ち向かうことは、彼女の精神的な自立と強さを示す行為となり、それが異なる未来への扉を開く鍵となるのでしょう。

霊刀

「霊刀」は、町の古い神社にまつわるイベントを経て入手可能な特殊な近接武器です。高い攻撃力を誇りますが、その刀身には過去の悲劇に根差す強力な「怨念」が宿っています。この霊刀の扱いは、プレイヤーに大きな選択を迫ります。

刀に宿る怨念は、特定のサブイベントをクリアすることで「祓う」ことが可能です。怨念を祓った霊刀は本来の清浄な力を取り戻しますが、プレイヤーは怨念を祓わずに、その禍々しい力を利用し続けることもできます。この「怨念を祓うか、祓わないか」という倫理的な選択が、雛子の内面性を反映し、「狐の嫁入り」と「狐その尾を濡らす」という対照的なエンディングへの道を決定づけるのです。