復讐モノ

【サレ妻リベンジャー】1話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【サレ妻リベンジャー】第1話をネタバレありでわかりやすく解説する

今回から始まる物語「サレ妻リベンジャー」は、夫に裏切られ、虐げられてきた一人の女性が、愛する息子を守るために壮絶な復讐を遂げる物語です。第1話では、幸せそうに見える家庭の裏に隠された歪んだ関係と、妻・弥生が復讐を決意するまでの衝撃的な出来事が描かれます。

歪んだ夫婦関係と夫の二つの顔

物語は、主人公・弥生が夫である永輝から、冷たく見下した言葉を浴びせられるシーンから始まります。

支配的な夫・永輝

薄暗い部屋で、永輝は弥生に向かって「お前は俺の言うことだけ聞いていればいいんだよ」と吐き捨てます。さらに、「俺がいなければ何もできない鈍くさいクズ女なんだから」と、人格を否定するような言葉を投げつけます。彼の心の中では、頼る実家もない弥生を「奴隷にするにはもってこいの女だった」とさえ考えているのでした。

しかし、息子の睦月の前では優しい夫を演じます。睦月を送り出す際には、弥生に愛情があるかのように振る舞いますが、その態度はどこか表面的なものです。

幸せな家庭を夢見る妻・弥生

一方の弥生は、夫からの心ない言葉に傷つきながらも、「ずっと憧れていた幸せな家庭を作ること」を夢見て、健気に主婦業をこなす毎日を送っていました 。彼女にとって、再婚して手に入れたこの家庭は、何としても守りたい大切な場所だったのです

ある日、公園でストレッチをしながら、夕食の献立を考えます。永輝に電話をかけ「今夜何食べたい?」と聞くと、永輝は「筑前煮とか?」とリクエストします。しかし、それは弥生を試すような言い方で、「手間と時間がかかるから作りたくないんだね」と嫌味を言い、結局は「角煮とか食べたいなー」と自分の要求を押し付けるのでした。

不倫の疑惑と崩れゆく日常

弥生のささやかな幸せは、ある出来事をきっかけに崩れ始めます。

街中で目撃した夫の裏切り

買い物の途中、弥生は信じられない光景を目の当たりにします。夫の永輝が、まだ勤務時間内のはずなのに、見知らぬ女性と親密そうに腕を組んで歩いていたのです

「永輝さん!?」と衝撃を受ける弥生。しかし、「そんなわけないよね……」と、必死に自分に言い聞かせ、その場をやり過ごそうとします。

食卓に漂う不協和音

その日の夜、弥生は永輝にリクエストされた角煮を食卓に並べます。帰宅した永輝は、「うまいな」「料理の上手な お嫁さんをもらえて嬉しいよ」と弥生を褒め称えます。その言葉に弥生は嬉しそうな表情を見せますが、幸せな時間は長くは続きません。

永輝は突然、「でも緑の野菜が足りないかな」と言い放ち、弥生の料理を70点と評価します。さらに、弥生が彩りを考えて入れたネギを「臭み消しで具材じゃないだろ?」と見下し、「そんなこともわかんないのかな 弥生ちゃんは料理オンチだなぁ」と、弥生の心をじわじわと追い詰めていくのでした。

息子への暴力、そして妻の覚醒

夫の心ない言葉に、弥生は「以前は何を作ってもおいしいって食べてくれたのに」と悲しみます。その時、これまで黙って食事をしていた息子・睦月が、母を守るために立ち上がります。

守るべき存在のために

睦月は、永輝の食べかけの丼を指し、「この白髪ネギと糸唐辛子入りの角煮丼は食べないんだね」と冷静に問いかけます。そして、強い意志のこもった瞳で「だったら黙って食べなよ」と言い放ち、永輝のことを「『お義父さん』」と呼びました。

この反抗的な態度に、永輝は激昂します。「このガキ!」と叫び、睦月に殴りかかろうとしたのです

密かに進められた復讐の準備

睦月に手を上げようとした一件は、弥生の中で何かが切れる決定的な瞬間でした。その日を境に、永輝は残業や外泊を繰り返すようになります

しかし、弥生はただ黙って夫の帰りを待っていたわけではありませんでした。睦月に「スマホを追跡とかできないの?」と心配された彼女は、すでに行動を起こしていたのです。

弥生は、永輝のスマホに

ミラーリングできるアプリをこっそり仕込み、彼の動向を監視していました 。そして、不倫相手との生々しいやり取りを突き止め、「速攻でスクショを保存した」のです。スマホの画面には、「今日もいつものホテルでね」「6時20分くらいに」といった、裏切りの証拠がはっきりと映し出されていました

復讐の幕開け

物語のラストで、場面は一変します。

拉致された夫

永輝が意識を取り戻すと、そこは薄暗い廃墟のような場所で、彼は椅子に固く縛り付けられていました 。目の前に現れたのは、冷たい表情の弥生でした。

彼女は、スマホから抜き取った浮気の証拠を突きつけます 。そして、静かな、しかし確かな怒りを込めてこう告げるのです。

浮気だけだったら私も我慢できたのだけれど 睦月に手をあげようとしたのだけは どうしても許せなかった だから

「粛清してやる!」妻の宣戦布告

弥生の後ろには、屈強な男たちの姿があります。彼女は薙刀のような武器を手にし、永輝を睨みつけます。その姿は、これまでのか弱かった主婦の面影はどこにもありません。

そして、彼女は高らかに宣言します。

肉体的にも社会的にも 粛清してやる!」「不倫クズ男

愛する息子を守るため、虐げられてきた妻の壮絶な復讐劇が、今、静かに幕を開けたのでした。

【サレ妻リベンジャー】第1話を読んだ感想(ネタバレあり)

第1話は、読者の感情を大きく揺さぶる、非常に密度の濃い内容でした。前半で描かれる夫・永輝の執拗なモラハラには、胸が苦しくなるほどの怒りを感じました。特に、愛情を求めて健気に尽くす弥生さんの心を、言葉巧みに踏みにじる様子は本当に許しがたいです。

しかし、物語が最高潮に達するのは、息子の睦月くんが母のために立ち向かうシーンです。彼の勇気ある一言が、母親である弥生さんを目覚めさせる引き金になるという展開には、胸が熱くなりました。そして、か弱い主婦だと思っていた弥生さんが、周到に準備を進め、復讐の鬼と化すラストシーンの変貌ぶりには、思わず鳥肌が立ちました。

単なる不倫への復讐劇ではなく、「母は強し」という普遍的なテーマが根底に流れているように感じます。愛するものを守るためなら、人はどこまでも強くなれる。弥生さんがこれから、協力者たちと共にどのような手段で「粛清」していくのか、目が離せません。

【サレ妻リベンジャー】第1話のネタバレまとめ

  • 妻・弥生は、夫・永輝から日常的にモラハラを受け、精神的に支配されています。
  • 弥生は買い物中に、永輝が他の女性と親密にしている不倫現場を目撃してしまいます。
  • 夕食の席で永輝が弥生を侮辱した際、息子の睦月が母を庇って永輝に反抗します。
  • 逆上した永輝が睦月に暴力を振るおうとしたことが引き金となり、弥生は復讐を決意します。
  • 弥生は密かに夫のスマホのデータを監視して不倫の証拠を掴み、協力者と共に永輝を拉致し、「粛清」を宣言します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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