復讐モノ

【サレ妻リベンジャー】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 弥生の最初の夫・卓也は、公安警察官である弥生の潜入捜査によって罪を暴かれ、社会的に断罪されました。
  • 弥生が息子として育ててきた睦月の正体は、実は彼女の上司である公安の「特別室長」であることが判明しました。
  • 睦月は弥生の「心」を手に入れるという目的のため、自身の正体を隠し、今後も「可愛い息子」を演じ続けることを決意しました。

【サレ妻リベンジャー】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

衝撃の事実が明かされた弥生と睦月の物語から一転し、第4話では新たな夫婦の物語が始まります。主人公は、誰もが羨むような完璧な夫を持つ妻・葉月。しかし、その完璧な仮面の裏には、ドス黒い裏切りが隠されていました。信じていた全ての人々に裏切られた時、一人の妻が静かなる復讐の鬼へと変貌していきます。

新たな主人公・葉月と完璧な夫の裏の顔

物語は、葉月が夫の赤木武史とレストランで食事をする、一見幸せそうなシーンから始まります。しかし、彼女の心は晴れませんでした。

夫との間に感じる「心の壁」

美味しい料理を前に「このヒラメとソースがおいしいね」と微笑む葉月。しかし、その心の中では「私たちには『壁』がある」と感じています。夫の笑顔は「嘘で塗り固められた心の壁」のように見え、二人の間には埋めがたい距離が存在していました。

周囲の評判とは裏腹な夫への違和感

夫の武史は、物腰が柔らかく社交的で、清潔感のあるイケメンとして、社内外で非常に評判の良い人物でした。葉月の同僚は「結婚するならあんな人がいいな〜♡」と羨み、取引先の担当者である中村は「俺!赤木先輩が憧れなんです」と熱く語ります。

中村によれば、武史は部署の失敗をカバーするために朝まで会社に泊まり込みで後輩を助けるような、まさに理想の上司でした。しかし、誰もが彼を褒め称える中で、葉月だけが言葉にできない違和感を抱いていたのです。

暴かれる組織的な裏切り

葉月の嫌な予感は、最悪の形で的中します。きっかけは、夫のシャツに付着していた、見え透いた浮気の証拠でした。

結婚前から続いていた浮気

夫のシャツに「これ見よがしについた口紅」を発見した葉月。それは「まるで武史は私のモノだと宣言するかのような」挑戦的な痕跡でした。

不安に駆られた葉月は探偵を雇います。そして、衝撃の事実を知らされるのです。 「結論から申しまして 武史さんは浮気をしています」

さらに、その浮気は「ご結婚前から」ずっと続いていたというのです。

善意を装った協力者たち

裏切りは、夫一人だけではありませんでした。浮気のアリバイ作りには「協力者が何人もいたようです」。そして、その協力者リストの中には、夫をあれほど慕っていた取引先の中村の名前もありました

葉月を気遣うふりをし、夫を褒め称えていた人々が、裏では一緒になって彼女を欺き、嘲笑っていた。この事実は、葉月を深い絶望の淵へと突き落とします。

浮気を超えた「グループ交際」

調査で判明した事実は、単なる浮気という言葉では収まらないほど醜悪なものでした。夫と浮気相手たちは、スナックバーの常連仲間で、特定の相手とだけ関係を持つのではなく、「どうやらグループ交際……だったようでして」。

仲間内で相手を交換したり、複数人で関係を持ったりと、倫理観の欠如したおぞましい関係を築いていたのです。

復讐の女神、覚醒

夫も、夫の友人も、夫の後輩も、全てが敵だった。その事実を知った葉月の心の中で、何かが静かに壊れていきます。

「元に戻してしまったのよ」

周囲から「いい旦那をもって幸せですね」と言われるたびに、裏では笑いものにされていた。それは「まるで子供の集団いじめのように」、陰湿で残酷な裏切りでした。

いつでも離婚はできる。しかし、「タダでは離婚なんてしてやらない」。そう決意した葉月は、ベッドの下から埃をかぶったアタッシュケースを取り出します。中に入っていたのは、藁人形と五寸釘でした。 「コレを使う時がきてしまった」「あなたが私を元に戻してしまったのよ」

彼女の瞳から光が消え、冷たい復讐の炎が燃え上がります。

最初の標的?浮気相手を襲った悲劇

葉月が復讐を決意した直後、最初の異変が起こります。浮気グループの一人だった佐藤が、タバコの火が化学繊維の服に燃え移り、全身大やけどを負って入院したというのです 。

会社の同僚たちが「怖!」「大丈夫かな」と噂する中、葉月は無表情でパソコンのキーボードを打ちながら、ただ一言、心の中で呟きます。 「よかった 周りに引火しなくて」

次なる標的へ…復讐は加速する

一人の裏切り者に不幸が訪れただけでは、葉月の復讐は終わりません。彼女は次なる標的のもとへと向かいます。

アリバイ作りに協力した男の元へ

葉月は、夫の会社を訪れます。目的は、アリバイ作りに加担していた取引先の担当者・中村に会うためでした。受付でアポイントを取ろうとした、まさにその時でした。

救急車で運ばれる協力者

会社の前に救急車が到着し、社内が騒然となります。葉月は、夫の武史が倒れたのではないかと血相を変えて受付に詰め寄ります。しかし、受付担当者から告げられた名前は、夫のものではありませんでした。

営業二課の中村が階段から転落したようで

ストレッチャーで運ばれていく中村の姿を目の当たりにし、武史が「中村!」と叫ぶところで物語は終わります。果たして、立て続けに起こる不幸は、葉月の呪いによるものなのか。復讐の連鎖は、まだ始まったばかりです。

【サレ妻リベンジャー】第4話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は主人公が弥生さんから葉月さんへと変わり、新たな復讐譚が始まりました。このオムニバス形式(一話完結、または数話で完結する形式)は、毎回違うパターンの裏切りと復讐が見られて非常に面白いですね。

今回の夫の裏切り方は、個人的に過去最高レベルで胸糞が悪かったです。一人での浮気ならまだしも、友人や後輩を巻き込んで組織ぐるみで妻を騙し、裏で笑いものにしていたなんて、人間の醜悪さが凝縮されているようでした。善人面をして葉月に近づいてきた中村が、実は裏切り者の一味だったと判明したシーンは、人間不信になりそうなほどの衝撃でした。

だからこそ、葉月が藁人形を取り出した瞬間のカタルシスは凄まじかったです。お淑やかで耐えるタイプの女性に見えた彼女が、最も古典的で禍々しい呪いの道具を手に取る。このギャップが、彼女の怒りの深さを物語っていてゾクゾクしました。浮気相手が火だるまになり、協力者が階段から転落する…これが全て葉月の呪いの力なのだとしたら、彼女はとんでもない力を目覚めさせてしまったのかもしれません。偶然か、必然か。次の展開から目が離せません。

【サレ妻リベンジャー】第4話のネタバレまとめ

  • 今回の主人公は、周囲から完璧だと思われている夫・武史を持つ妻・葉月です。
  • 夫は、結婚前からスナックの常連仲間と「グループ交際」という形で組織的な浮気を繰り返していました。
  • 夫を慕っていた葉月の取引先・中村も、善人のふりをしながら浮気のアリバイ作りに協力していました。
  • 全ての裏切りを知った葉月は復讐を決意し、呪いの道具である藁人形と五寸釘を手に取ります。
  • 直後、浮気相手の女性が事故で全身大やけどを負い、協力者の中村も会社の階段から転落して救急車で搬送されました。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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