2025.11.03

【ザ・ロイヤルファミリー】4話ネタバレ！ホープ圧勝と耕造の隠し子

ずっちー

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第4話は、まさに息をのむ展開でした。日高の希望を背負うロイヤルホープのデビュー戦、その圧勝劇には興奮させられました。一方で、高杉真宙演じるジョッキー・佐木の葛藤と再生も描かれました。しかし、物語はそれだけでは終わりません。会社の経営を揺るがすスキャンダル、耕造が病院で密会する姿、そしてついに明かされた耕造の隠し子と、目黒蓮演じる謎の男の正体。この記事では、第4話の衝撃的な内容を詳しく解説していきます。

この記事を読むと以下のことが理解できます

ロイヤルホープ圧巻のデビュー戦のあらすじ
高杉真宙演じる佐木が中央復帰を決意した理由
耕造の隠し子の正体と目黒蓮の役割
ロイヤルヒューマン社を襲うスキャンダルの詳細

Contents

ザ・ロイヤルファミリー4話ネタバレ（あらすじ）
ザ・ロイヤルファミリー4話ネタバレ（考察）

ザ・ロイヤルファミリー4話ネタバレ（あらすじ）

金髪のジョッキー・佐木（高杉真宙）の挫折
栗須が隆二郎を説得
ロイヤルホープのデビュー戦が決定
宿敵・松井の挑発とヴァルシャーレ
デビュー戦、出遅れからの劇的勝利

金髪のジョッキー・佐木（高杉真宙）の挫折

物語は、第3話で誕生した「ロイヤルホープ」という希望の馬に見合う、最高の乗り手を探すところから始まります。栗須栄治（妻夫木聡）が白羽の矢を立てたのは、岩手競馬に所属する、ひときわ目を引く金髪のジョッキー、佐木隆二郎（高杉真宙）でした。彼は、地方競馬にありながらその才能を燻らせている、確かな腕を持つ騎手です。しかし、彼には暗い過去がありました。かつては中央競馬に所属していましたが、レース後に暴行事件を起こしたことで、競馬界から追放される形で地方へと流れ着いていたのです。

栗須が事件の真相を探るため、被害者である松井ジョッキーに接触を試みますが、彼は口を固く閉ざし、何も語ろうとはしません。調査が難航する中、栗須に意外な人物が声をかけます。それは、ロイヤルヒューマン社のライバルである株式会社ソリューのCEO、椎名善弘（沢村一樹）でした。椎名は「佐木はとても良いジョッキーだった。自分の馬にも乗ってほしかった」と、彼の才能を高く評価していたことを明かします。そして、トラブルの原因が松井側にあったことを示唆しました。

事件の真相は、中央競馬特有の閉鎖的な体質にありました。松井は有名なジョッキーを父に持つ二世であり、いわば競馬界のエリートです。彼は、地方の小さな厩舎出身である隆二郎の出自を執拗に揶揄し、見下していました。その侮辱に耐えかねた隆二郎が、カッとなって手を出してしまったのです。しかし、エリートの後ろ盾を持つ松井に対し、地方出身で有力なコネクションを持たない隆二郎をかばう者は中央競馬には誰もおらず、彼は一方的にすべての責任を負わされる形で中央の舞台を去るしかなかったのです。

栗須が隆二郎を説得

事件の背景にあった根深い差別と、隆二郎の無念を知った栗須は、改めて岩手の隆二郎のもとを訪れます。「椎名オーナーから事情を伺いました」と切り出し、ロイヤルホープへの騎乗をもう一度、今度は熱意を込めて依頼します。しかし、一度は夢を打ち砕かれ、中央競馬に深く失望した隆二郎の心は、固く閉ざされていました。「どこで生まれても同じ人間だし馬だ」「諦めるには十分でしたね」と、彼は冷めた表情で中央競馬への拒絶を口にします。

その言葉に対し、栗須は自らの経験と信念を重ねて、魂の説得を試みました。「日高で生まれたホープも同じです。北陵ファームの馬じゃないというだけで、どの馬主もその力を信じようとしなかった。でも、うちの社長は言い切りました。日高の馬で成し遂げる、と。馬も人も、どこで生まれたかは関係ない。我々はロイヤルホープで有馬記念をとりたいんです。我々と一緒に有馬で一着を取ってください」。

それはもはや一介の秘書の言葉ではなく、オーナーである耕造の夢を代弁するマネージャーとしての熱い叫びでした。隆二郎の心は揺れますが、それでも「気持ちだけで動けるほど幼くない」と一度は断ります。一度は中央から逃げ出し、尻尾を巻いて帰ってきた自分を、何も言わずに温かく迎え入れてくれた岩手の実家の厩舎。その恩義を考えれば、再び中央に戻るという選択はできませんでした。

しかしその夜、隆二郎の父が、息子の荷物を黙って玄関先に放り出します。「親を言い訳に使うな。ここはお前がいなくても潰れたりしない。俺は最後まで自分の足で立って死ぬ。だからお前はお前で立って死ね」。それは、息子の才能が地方で燻ることを良しとせず、もう一度夢に挑戦しろという、父の厳しくも深い愛情の表れでした。父の覚悟を受け取った隆二郎は、中央競馬の騎手免許試験に再挑戦することを決意しました。

ロイヤルホープのデビュー戦が決定

時は流れ2014年。一度挫折した騎手が中央のライセンスを取り戻すことは容易ではありませんが、隆二郎は猛勉強の末、難関の試験に見事合格し、中央競馬への復帰を果たします。そして、美浦トレーニングセンターで、彼は運命の馬、ロイヤルホープと初めて対面しました。跨った瞬間に伝わる抜群のバネと素直な気性。隆二郎は、ホープが特別な馬であることを即座に感じ取り、二人の相性も完璧でした。

そんな折、隆二郎の両親が、息子に内緒で美浦の栗須のもとを訪れます。「息子には来たと伝えないでほしい」と恥ずかしそうにしながら、一箱の「ごま摺り団子」を栗須に託していきました。厩舎に戻った隆二郎は、栗須から渡されたその団子を見て、一瞬驚き、そして懐かしそうに表情をほころばせます。それは、厳しい体重制限に苦しんだ競馬学校時代、両親が面会に来るたびに差し入れてくれた、唯一の楽しみであり、家族の愛情が詰まった思い出の味でした。

この一件で心の垣根が完全に取り払われた隆二郎は、栗須に笑顔で提案します。「これからは俺のこと『隆二郎』と呼んでよ。それが俺のジンクスなんだ」。それは、彼にとっての再スタートの誓いであり、栗須を単なるオーナーの秘書ではなく、共に戦うチームの仲間として心から認めた証でもありました。デビュー戦に向けたホープの仕上がりに、隆二郎は「買いますよ、単勝馬券。買います」と、栗須に力強く勝利を約束するのでした。

宿敵・松井の挑発とヴァルシャーレ

2014年6月、いよいよロイヤルホープのメイクデビュー（新馬戦）の日がやってきました。大観衆が詰めかける東京競馬場。しかし、レース前の評価では、ロイヤルホープは1番人気ではありませんでした。最大の注目を集めていたのは、あの椎名が所有するエリート馬「ヴァルシャーレ」です。おそらくは北陵ファーム産であろう良血馬です。

そして、そのヴァルシャーレの鞍上にいたのは、他ならぬ隆二郎の因縁の相手、あの松井ジョッキーだったのです。デビュー戦という晴れの舞台で、早速宿命のライバルが激突することになりました。レース前、松井は隆二郎を見つけるなり、「レベルの違いを見せてやるよ」と、あからさまな挑発を仕掛けてきます。中央競馬の王道を歩むエリート馬と二世ジョッキーのペア。対するは、日高の小さな牧場で生まれ、一度は中央から追放された地方出身ジョッキーが手綱を取る、まさに雑草魂のペア。日曜劇場らしい、対照的な二組の対決の火蓋が切られようとしていました。

デビュー戦、出遅れからの劇的勝利

大観衆の興奮が最高潮に達する中、各馬がゲートへと誘導されます。しかし、初めての大舞台の雰囲気に興奮したのか、ロイヤルホープがゲート入りを激しく嫌がり、落ち着きません。なんとかゲートに収まったものの、スタートの瞬間、ホープは大きく立ち上がってしまい、致命的とも言える「出遅れ」を喫してしまいました。

誰もが敗北を予感し、栗須や耕造の顔が青ざめます。レースは遥か前方、ヴァルシャーレが先頭集団で順調に進めています。しかし、ここからがロイヤルホープと隆二郎の真骨頂でした。最後尾から冷静にレースを進めた隆二郎は、第4コーナーを回って最後の直線に入ると、ホープの秘められた能力を解放します。

まるで一頭だけ違う次元を走っているかのような、爆発的な末脚（レース終盤の走り）。馬群を縫うようにごぼう抜きで駆け上がり、ゴール直前、逃げ切りを図るヴァルシャーレと松井を寸前で捉え、クビ差で差し切って見事に1着でゴールインしました。

圧巻のデビュー戦勝利。出遅れという絶望的な不利を覆しての劇的な勝利に、栗須や耕造、そして日高から駆けつけた野崎ファームの関係者たちは、言葉にならない歓喜に沸きます。祝勝会では、隆二郎が「あの騎乗服、ダサいんで変えてもらえませんか」と耕造に軽口を叩き、耕造が笑ってそれに応じるなど、チームは最高の雰囲気に包まれました。誰もが、ロイヤルホープの輝かしい未来と、新しい時代の幕開けを確信した瞬間でした。

ザ・ロイヤルファミリー4話ネタバレ（考察）

会社の二重派遣スキャンダル
耕造と謎の男（目黒蓮）が病院で遭遇
耕造（佐藤浩市）に隠し子が発覚
隠し子の名前は耕一（目黒蓮）

会社の二重派遣スキャンダル

ロイヤルホープの劇的な勝利という吉報とは裏腹に、その頃、ロイヤルヒューマン社の経営本体は、足元を揺るがす大きなスキャンダルに見舞われていました。週刊誌が、ロイヤルヒューマン社のコンプライアンス違反である「二重派遣」に関する告発記事を掲載するという情報がもたらされたのです。二重派遣は職業安定法で固く禁じられており、これが公になれば、企業の社会的信用は失墜し、経営に深刻な打撃を与えることになります。

この重大な危機に対し、社長の息子である優太郎（小泉孝太郎）は、即座に「金で（記事を）握りつぶす」と裏工作を進めると同時に、「この機に人員を整理する必要がある」と、父・耕造に対して冷徹な経営判断を進言します。しかし、耕造は「改善はする。だが人は切らない」と、優太郎の合理的な提案を真っ向から否定しました。「これは俺の責任問題だ」「人こそ財産だ」と、昭和の経営者らしい情を重んじる姿勢を崩しません。

最終的に耕造は、自らの責任で人員削減を行うことなく問題を収束させますが、経営の合理化と効率化を最優先する優太郎と、人との繋がりや情を重んじる耕造との間にある、経営哲学の根本的な溝はこの一件でさらに深まったように見受けられます。競馬事業という「夢」が軌道に乗った矢先に発覚したこのスキャンダルは、今後の山王家における経営権、そして親子の対立の大きな火種となりそうです。

耕造と謎の男（目黒蓮）が病院で遭遇

会社の二重派遣スキャンダルの対応に追われる慌ただしい中、栗須は耕造の不可解な行動を目撃します。耕造が、明らかに周囲を警戒しながら、慌てた様子で人目を忍ぶように一軒の病院へと入っていく姿でした。そのただならぬ様子を心配した栗須が、後を追って病院の入り口に差し掛かったその時、中から出てきた一人の謎の男（目黒蓮）とすれ違います。

この時点では、この男が誰なのか、耕造とどのような関係があるのか、栗須は知る由もありません。しかし、この一瞬のすれ違いが、物語の核心に触れる非常に大きな伏線となっていました。耕造が病院で見舞っていたのは、ベッドに横たわる中条美紀子（中嶋朋子）という女性でした。耕造の緊迫した表情から、二人がただならぬ関係であることは明らかでしたが、その理由はまだ分かりません。

耕造（佐藤浩市）に隠し子が発覚

ロイヤルホープの劇的なデビュー戦勝利に沸く、あの祝勝会の直後。チームの幸福なムードを一瞬にして凍りつかせる、衝撃的なニュースが飛び込んできます。耕造の個人的なスキャンダルを報じる週刊誌の記事が、栗須の元にもたらされたのです。そこには「山王耕造（佐藤浩市）に隠し子が発覚！」という、目を疑うような見出しが躍っていました。

会社の二重派遣問題とは別に、今度は耕造個人の、それも創業家を揺るがす最大級のスキャンダルが明るみに出たのです。これまで家庭を顧みず、仕事と競馬という「夢」にすべてを捧げてきたように見えた耕造の、まったく知られざる裏の顔が暴露された瞬間でした。この事実を、妻の京子（黒木瞳）や息子の優太郎が知った時、すでに冷え切っている山王家の関係は修復不可能なレベルまで崩壊するのか、予断を許さない状況となります。

隠し子の名前は耕一（目黒蓮）

そして、週刊誌が報じたスキャンダルの内容は、さらに衝撃的なものでした。その隠し子の名前は「山王耕一」。耕造の「耕」の字を受け継ぐその名前。そして、病院で栗須がすれ違ったあの謎の男こそが、耕造の隠し子である山王耕一（目黒蓮）であったことが、ここで明確に繋がりました。

第1話の冒頭から、2030年の未来らしき時点から物語を綴るナレーターとして、視聴者を導いてきた目黒蓮。彼が、ついに2014年という「現在」の時間軸の物語に、単なる傍観者ではなく、山王家の血を引く「当事者」として本格的に関わり始めたことを意味します。彼がなぜこのタイミングで耕造の前に現れたのか。病院にいた母・美紀子の容態はどうなのか。そして、隠し子である彼は、ロイヤルファミリーに対して何を求めているのでしょうか。復讐か、謝罪か、あるいは相続か。物語は、競馬のロマンと並行して、山王家の血縁を巡る重いドラマへと突入していきます。