【シンママ28歳 底辺デビューしました】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

13話では、凛(りん)が弁護士の桃井(ももい)に夫・雄大(ゆうだい)の弁護人辞任を申し出ました。その直後、桃井から痴漢事件の被害者側から示談の申し出があり、雄大が「不起訴処分」になる可能性が語られます。一方、警察の捜査では、トランクルームの借り主が雄大であること、現場から雄大の指紋が検出されたことが確定。さらに、ママ友・愛美(まなみ)の夫である末広歯科医の証言により、遺体の身元が「サンタ学園高校」の女子生徒であると特定されました。この結果、雄大は「死体遺棄の疑い」で再逮捕され、凛とつむぎはその衝撃的なニュースをテレビで目の当たりにしました。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する
第14話「死体から検出されたのは…」の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。
幸せの記憶と桃井の「におい」
物語は、雄大との過去の穏やかな会話を凛が回想するシーンから始まります。「凛が幸せを感じる瞬間ってどんな時?」と尋ねる雄大に、凛は「お風呂上がりのビール」や「コタツでアイス」、「つむぎの寝顔見てる時」と答え、「夫婦で話してるこの瞬間も幸せかも」と微笑みます。雄大は「俺が幸せを感じる瞬間は…」と言いかけますが、凛はその答えを思い出せません。
雄大が再逮捕されたニュースの衝撃で気を失っていた凛は、桃井に介抱されて目を覚まします。凛は、桃井が以前、雄大について「何か取り返しのつかない犯罪をしてるんじゃ」と言いかけたことを思い出し、その真意を問い詰めます。
桃井は「私のカンでしかないけれど…」と前置きし、「あの男からは… なんていうのか… 不快なヘドロみたいなにおいがするのよ」と、弁護士としての経験則から感じた強烈な嫌悪感を告白しました。
週刊誌記者の暗躍と雄大の「矛盾」
場面は変わり、週刊誌の記者・小林彰人(雄大の大学時代の先輩)が編集部で上司と話しています。上司は、雄大の事件の「売り上げも好調だ」と満足げで、小林に「好きにやっていい」と全権を委任します。
小林は、雄大の裏アカウント「アンネの日記」の「女子トイレに忍び込みたくて股間が疼くンゴ」という投稿と、大学時代の友人(12話の小林)が証言した「(公然の場での痴漢は)俺の中であり得ない」という言葉との間に、大きな『矛盾』を感じていました。小林は「もし俺の読み通りなら… このアカウントも… 痴漢事件も…」と、事件の裏に隠された雄大の真の目的に迫ろうとしていました。
弁護士事務所での葛藤:ボス・勝木原の説得
その頃、桃井は「勝木原法律事務所」に戻り、ボスの勝木原先生に凛の意向を報告していました。桃井が、依頼者である凛から「この件から降りてくれ…と」言われたことを伝えると、勝木原先生は桃井を「君はかなり『もってる男』だなァ 桃井センセイ」と皮肉めかして評価します。
勝木原先生は、「この事件を担当したい弁護士はそれこそ山のようにいるだろう」、「君はいつまでも『イソ弁』(居候弁護士)でいたいのかい?」と、桃井のキャリアにとってこの事件がどれほど大きなチャンスであるかを説きます。
彼は、ネットで「雄大ファンクラブ」ができるほど世間の注目が集まっている「お祭り騒ぎ」であり、事務所にとっても「ビジネスとして」これほどの案件はないと力説します。
桃井が「依頼者は… 親友なんです」「大学時代からの」と、私情と職業倫理の間で揺れていることを打ち明けると、勝木原先生は「私情を挟むのは利口とは言えないねェ」と一蹴。そして、「君の選択肢はひとつだよ」と、暗に弁護を続けるよう強烈な圧力をかけるのでした。
司法解剖で検出された「口紅」
一方、警察署では、トランクルームから発見された女子高生の遺体の司法解剖の結果が報告されていました。遺体には複数の打撲傷があり、直接の死因は「頭部圧迫による窒息死」と推定されます。さらに、トランクルームの指紋は雄大と一致したものの、「犯罪歴のない指紋が複数」検出され、共犯者の存在も示唆されました。
そして、捜査会議で最も重要な事実が明かされます。女子高生の膣内から雄大のDNAと一致する精液が検出されただけでなく、「検出されたものは精液だけじゃない」、「微量だが 口紅の成分が検出されたらしい」というのです。
20年前の口紅と「神待ち」アカウント
捜査員は、この口紅が9話で判明した「20年以上前の古い口紅」と関連があるのではないかと指摘します。河広課長は、雄大の痴漢逮捕時の駅の防犯カメラ映像を見直すよう指示。映像を確認すると、痴漢被害を訴えた女子高生の唇に、不自然なほど真っ赤な口紅が塗られていることが確認されました。
その頃、凛は義妹の綾香から「お義母さんや翔も電話しまくっとるがに!」、「一体どうなっとんがですか?」と、実家から激しく問い詰められていました。
義妹からの「絶縁」宣告
凛が「痴漢のほうがマシだなんて!」と絶句していると、綾香は「あの男が身内だって知れ渡るのは時間の問題ですよ!」と激昂。凛が「東京にいるんだし誰も私たちのことなんて知るはずが…」と反論すると、綾香は「田舎の情報網を甘く見すぎじゃないですか?」と一蹴。
そして、「こうなった以上 お義姉さんには腹を決めてもらいます」「ウチと 絶縁してください」と、凛の一族との縁を切るよう、冷酷な要求を突きつけました。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第14話を読んだ感想(ネタバレあり)
第14話は、凛が過去の幸せな記憶と現在の地獄のような現実とのギャップに苦しむ中、雄大の犯罪の異常性がさらに深まる回でした。
桃井が雄大から感じた「ヘドロみたいなにおい」という表現は、単なる比喩ではなく、雄大という人間の本質的なおぞましさを的確に表しているようで、背筋が寒くなりました。
一方、週刊誌記者の小林が気づいた雄大の「矛盾」は、非常に鋭い指摘だと感じました。公然の場での痴漢をあれほど嫌悪していた男が、なぜ自ら痴漢事件を起こしたのか。この謎が、事件の核心に繋がっていくのだと強く予感させられます。
そして、警察の捜査で明らかになった「膣内からの口紅の検出」と、痴漢被害者の「真っ赤な口紅」が繋がったシーンは、最大の衝撃でした。雄大は、被害者の女子高生に無理やり古い口紅を塗った上で殺害し、さらに痴漢事件を偽装するために別の女子高生にも同じ口紅を使っていたのでしょうか。その異常な執着と計画性に、言葉を失います。
最後の義妹・綾香からの「絶縁してください」という言葉は、凛が社会的な繋がりを全て断ち切られていく様を象徴しており、あまりにも過酷です。四面楚歌の凛が、この先どうなってしまうのか、目が離せません。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第14話のネタバレまとめ
- 雄大の再逮捕にショックを受け気を失った凛は、桃井から、雄大に対して「不快なヘドロみたいなにおいを感じる」という、直感的な嫌悪感を聞かされます。
- 週刊誌記者の小林は、雄大の裏アカウントの投稿と痴漢への嫌悪感という証言との「矛盾」に気づき、真相を探り始めます。
- 弁護士の桃井は、凛の意向を汲んで事務所のボス・勝木原に辞任を申し出ますが、「ビジネスチャンス」として事件を担当し続けるよう強烈な圧力をかけられました。
- 警察の司法解剖により、遺体の膣内から雄大の精液と「口紅の成分」が検出されました。
- 痴漢事件の被害者の女子高生も、不自然な「口紅」を塗っていたことが防犯カメラ映像から判明し、二つの事件が口紅で繋がりました。
- 遺体から検出された指紋には、雄大と一致するもの以外に「犯罪歴のない複数の指紋」があり、共犯者の可能性が浮上しました。
- 凛は、実家の義妹・綾香から「ウチと 絶縁してください」と、家族関係の断絶を一方的に宣告されました。
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