【シンママ28歳 底辺デビューしました】16話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

15話では、凛(りん)が実家の義妹・綾香(あやか)から「絶縁」を宣告され、社会的に完全に孤立しました。一方、週刊誌記者の佐々木(ささき)は、雄大(ゆうだい)の痴漢事件が被害女性と「グル」だった「でっち上げ」ではないかと推測します。警察の取り調べに対し雄大が「黙秘」を続ける中、娘・つむぎが、雄大から「パパが元気になるお守り」として謎の機械を渡されていたことが判明しました。佐々木は、雄大の全ての行動が意図的であり、その裏に「真の目的」が隠されていると確信したところで終わりました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する

第16話「署までご同行願います」の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

痴漢被害者側の「示談拒否」

物語は、「勝木原法律事務所」で、弁護士の桃井(ももい)が雄大の痴漢事件の被害者とされる女子高生・アカリの母親と話している場面から始まります。アカリの母親は、「うちの子がもう関わりたくないと言ってるんです」、「示談金も必要ありません」と、桃井からの和解の申し出をきっぱりと拒否します。

桃井は「示談金で和解したいとお申し出があったばかりなのに…」と困惑します。母親は、「この件からは潔く身を引くほうが賢明」と判断したこと、そして「もし岡崎の痴漢被害者だなんて知れ渡ったら…」と、娘の将来を案じて「早急に終わりにしたいんです」と涙ながらに訴えました。桃井は、アカリ本人が何かを隠しているのではないかと感じますが、母親は「それはアカリの意思でもあります」と主張を曲げませんでした。

消えた「神待ち」女子高生の足取り

一方、警察は、トランクルームの遺体と関連が疑われる「神待ち」女子高生が通っていた「サンタ学園高校」の教師たちから事情聴取を行っていました。彼女は「3か月ほど前」から休みがちになり、「今年に入ってからはほとんど来てなくて…」という状況でした。成績は悪くなく、家族構成は「母子家庭でひとりっ子」です。

元担任は産休で辞めており、後任の津幡(つばた)先生は着任から日が浅いため、彼女の性格を把握できていません。教頭は、学校の「マイナスイメージになるようなことは…」と報道を気にするばかりでした。

週刊誌記者が掴んだ「接点」:雄大の実家にて

週刊誌記者の佐々木は、雄大の実家を訪れますが、応答はありません。彼は「本丸がダメなら先に近所をあたるか…」と、近所の聞き込みを開始。一軒の古い化粧品店「サチコ化粧品店」に目をつけます。

その頃、ママ友の蓮(れん)くんママは、歯科医の夫から、遺体で発見された少女(神待ち女子高生)について「ちゃんとしてる子でしたよ」「ドタキャンなかったよな」と聞いていました。しかし、蓮くんママは、少女が最後の診察に来た際、制服に「妙な赤い汚れがあった」こと、そしてそのことを警察に「口止めされてんだから」と夫に釘を刺されていたことを思い出します。

化粧品店に入った佐々木は、店主の老女に口紅について尋ねる口実で話を聞こうとします。店主は佐々木の正体(記者)を見抜いた様子で、「あの子もあんたと同じような言い訳しとったから…」と、痴漢事件の被害者・アカリも以前この店を訪れていたことを明かしました。そして、「ゆうだいくんが」と、雄大の名前を口にしたことで、佐々木はアカリと雄大の間に明確な接点があったことを確信します。

つむぎの「お守り」の秘密

桃井の家では、凛がつむぎに例の「お守り」(15話で登場した機械)について尋ねていました。「このお守りはいつもらったの?」。つむぎは「言わない! パパとの約束だから」と一度は口を閉ざします。

しかし、「ママだから特別ね」「でも元気になったらすぐに返してね」と、凛に「お守り」を貸してくれました。つむぎは「絶対の秘密なの」「見せちゃダメだし話しちゃダメって」と雄大と固く約束していたことを明かします。凛は、そのお守りの中に何か小さなものが入っていることに気づきます。

凛にかけられた「嫌疑」

その時、桃井の家のインターホンが鳴りました。訪問者は警察でした。「岡崎さんですか?」「桃井弁護士のお宅にいらっしゃると聞きまして…」

警察は、凛の自宅が留守だったため、桃井の家を訪ねてきたのです。「死体遺棄の件で」「あなたにも嫌疑がかかっていますッ」「署までご同行願います」。凛は、夫だけでなく、自分自身にも犯罪の疑いがかけられるという、最悪の事態に直面するのでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第16話を読んだ感想(ネタバレあり)

第16話は、雄大の犯罪を巡る謎がさらに深まると同時に、ついに凛自身にまで捜査の手が及ぶという衝撃的な展開でした。

痴漢被害者の母親が、あれほど世間を騒がせている雄大からの示談金を「必要ありません」と拒否するシーンは、非常に不可解でした。「娘の将来のため」というのはもっともですが、その裏で何か別の力が働いているのではないかと勘ぐってしまいます。

週刊誌記者・佐々木の捜査パートは、今回も鋭かったです。彼が雄大の実家近くの古い化粧品店で、痴漢事件の被害者アカリと雄大の「接点」を掴む流れは、物語の核心に迫っていくスリルを感じました。痴漢事件がヤラセだったという佐々木の推測を裏付ける重要な証言となりそうです。

そして、つむぎの「お守り」の秘密。雄大が「絶対の秘密」として娘に託したものは一体何なのか。それが今後の事件を解く鍵になることは間違いないでしょう。

しかし、今回最大の衝撃は、最後のシーンです。凛が「死体遺棄」の「嫌疑」をかけられ、警察に任意同行を求められる場面は、息が止まるようでした。夫の犯罪に巻き込まれる形で、凛自身が容疑者となってしまう。まさに「底辺」へと突き落とされる凛の絶望を思うと、胸が苦しくなります。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第16話のネタバレまとめ

  • 弁護士の桃井は、痴漢事件の被害者・アカリの母親から「示談金も必要ありません」と、和解の申し出を正式に拒否されました。
  • アカリの母親は「娘の将来のため」と主張しますが、アカリ本人は学校にも姿を見せず、連絡が取れない状態が続いていました。一方、警察は行方不明の「神待ち」女子高生が通っていたサンタ学園高校で聞き込みを行いました。
  • 週刊誌記者の佐々木は、雄大の実家近くの化粧品店への聞き込みで、痴漢事件の被害者アカリと雄大が知り合いであったという証言を掴みました。
  • つむぎは、雄大から「パパが元気になる」「絶対の秘密」のお守りとして渡された機械を、凛に「特別に」貸してくれました。
  • 桃井の家に警察が訪れ、「死体遺棄の件で」「あなたにも嫌疑がかかっていますッ」と、凛に警察署への任意同行を求めました。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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