【シンママ28歳 底辺デビューしました】3話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

2話(前話)では、主人公の舟橋凛(ふなはし りん)の夫・雄大(ゆうだい)が痴漢容疑で現行犯逮捕されたことが判明しました。警察からは事務的な対応をされ、テレビやインターネットでは実名報道と共に誹謗中傷が拡散されます。さらに、保育園のママ友たちからはあからさまな敵意を向けられ、凛は絶望の淵に立たされます。しかし、娘のつむぎを守るため、凛は「勝木原法律事務所」へと向かいました。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する
第3話「裏アカで暴かれた夫の本性」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。
旧友・桃井弁護士との再会
(つむぎを守れるのは私しかいないんだから!) 。強い決意を胸に、凛は「勝木原法律事務所」 を訪れます。受付でアポなしの訪問 であることを伝えると、奥から現れたのは凛の旧友「桃ちゃん」 こと、桃井弁護士 でした。
桃井弁護士(桃井勝男) は、「凛ちゃん…?」 と驚きながらも、「ごめんね… 連絡もせずに突然押しかけて」 と謝る凛を快く事務所に招き入れます。「いいのよ! たまたま予定も空いてたし!」 。二人が顔を合わせるのは、凛の結婚式以来 のことでした。
凛が夫の件を切り出すと、桃井は「ニュース観てまさかとは思ったんだけど…」 と事情を察します。凛は「雄大くんは無実だと信じてる…」 と涙ながらに訴え、夫の弁護を依頼します。
桃井は「わかったわ」「こういう時 味方になってあげられるのって 家族だけでしょ!?」 と力強く応じ、「尽力してみる」 と約束してくれました。「今は歯がゆいと思うけど」「面会後すぐに報告するから待ってて」 。
幸せだった家族の回想
桃井という頼もしい友人の存在に少し救われながら も、凛は帰りの電車で途方に暮れます。(具体的に何をどうやって進めていけばいいんだろう…) 。実家や義理の両親への連絡 など、考えなければならない問題が山積みでした。
ふと車窓を眺める凛の脳裏に、家族3人で過ごした幸せな日々の記憶が蘇ります。
以前、夫の雄大が「今度の休み どこ行きたい?」 とつむぎに尋ね、「今度の休みは奥多摩に行こう!」 と提案してくれたことがありました。つむぎが「川かいいの!」 と喜んだため、家族で川遊びに出かけたのです。
雄大は「水切りっていう遊びなんだよ」 と言いながら、つむぎに水切りのやり方を教えてくれました。「こうやって腰を低くして…」 。つむぎはすっかり水切りに夢中になり 、はしゃいでいます。凛は「あんなに楽しそうなつむぎ 初めて見た」 と、その光景を微笑ましく見つめていました。
雄大は「本当はこういう場所がいいのかもなぁ…」「俺の地元みたいな中途半端な地方都市じゃなくてさ」 と呟いていました。凛は(私は 何かの間違いだって 信じてるから…) と、回想を振り払うように自分に言い聞かせます。
夫の裏アカウント発覚
同じ頃、保育園のママ友である末広愛美(結奈ちゃんママ)は、凛に対する嫉妬と好奇心から、インターネットで雄大のことを検索していました。「もともとつむぎママがぶりっこで気に食わなかったのよ」 。
しかし、雄大のSNSアカウントはなかなか見つかりません 。そこで愛美は、以前凛が自慢していたオーダーメイドのバッグ を思い出します。凛が「お誕生日に もらったの」 と嬉しそうに話していたバッグの写真を、画像検索 にかけました。
すると、「アンネ君の日記 @annekundiary」 という不審なアカウントがヒットしたのです 。
翌日のバス停で、凛はママ友たちからいつも以上に冷たい視線 を浴びせられます。そこに愛美がわざとらしく近づき、「あらぁ! つむぎママ」「今日は生理じゃない? 大丈夫?」 と奇妙な質問をしました。
凛が「え? なんのこと?」 と戸惑っていると、愛美は「旦那さんの裏アカウントが話題になってるから」 とスマートフォンを見せるよう促します。
歪んだ欲望の記録
凛が「アンネ君の日記」 と題されたアカウントを開くと、そこには目を疑うようなおぞましい投稿が並んでいました。
- 「俺は使用済みナプキン集めの王になるッ!」
- 「女子トイレに忍び込みたくて股間が疼くンゴ〜」
- 「アンネ君の嫁は美人やで! 生理が結構重いんよね〜 美人は生理痛重い女多いから アンネ君的にご褒美ンゴ〜」
- 「嫁が生理痛のためピルを飲むって言ってて全力で止めたンゴ」
さらに、アカウントが雄大本人のものである決定的な証拠として、凛が持っているオーダーメイドのバッグの写真 が投稿されていました。「嫁のバッグに良さげやん^^」「プレゼントするンゴね〜」 。
凛が言葉を失っていると、追い打ちをかけるような投稿が目に飛び込んできます。
- 「ひとまず目をつけてるJKのナプキンGETが目標や」「明日ぐらいが頃合いやな」
- 「あー 早く娘の初潮こないかなぁ〜」
(あ… ああ…) 。信じていた夫の、信じたくない本性。凛はその場に立ち尽くします。
娘へのいじめ、そして家宅捜索
保育園のバスが到着し、つむぎが降りてきます 。しかし、つむぎは凛の顔を見るなり「わああああ!」 と泣き出してしまいました。
「結奈ちゃんに遊ぼうって言ったのに無視された!」 「律くんには砂をかけられて!」 「みんながつむぎのこと『汚い』って… あっち行けって!」
夫の裏アカウントの情報はすでにママ友たちの間でも拡散され、その矛先は罪のないつむぎにまで及んでいたのです。凛は「ごめんね… 辛かったよね…」 と、泣きじゃくる娘を強く抱きしめることしかできませんでした。
心身ともに疲れ果ててアパートに帰宅すると、インターホンが鳴ります。モニターに映っていたのは、複数の警察官でした。「警察です」 。
凛は(主人に何か? 主人は勾留中のはずでは…) と混乱します。ドアを開けると、警察官は冷たく告げました。
「ご主人に 児童ポルノ所持の疑いがあります」 「これより 家宅捜索を行います」
警察官はそう言って、凛の目の前に「捜索差押許可状」 を突きつけました。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第3話を読んだ感想(ネタバレあり)
第3話は、息つく暇もないほどの衝撃的な展開の連続でした。夫の逮捕だけでも絶望的なのに、信じていた夫の裏の顔が、これ以上ないほどおぞましい形で暴かれてしまい、読んでいるこちらも言葉を失いました。
特に心を抉られたのは、雄大の裏アカウント「アンネ君の日記」の内容です。「嫁は美人やで!」「ご褒美ンゴ〜」 といった投稿は、凛との日常や凛自身の存在が、夫の歪んだ性的欲望の対象としてしか見られていなかったことを示しており、凛の絶望を思うと胸が張り裂ける思いです。「ピルを全力で止めたンゴ」 という一文からは、夫が自分の欲望を満たすためだけに、凛の体をコントロールしようとしていた意図さえ透けて見え、深い嫌悪感を覚えました。
そして何よりも許しがたいのは、「早く娘の初潮こないかなぁ〜」 という投稿です。これは父親として、いや人として決して口にしてはならない言葉であり、雄大の異常性が浮き彫りになった瞬間でした。幸せだった川遊びの回想シーン が差し込まれたことで、その裏でこんなことを考えていたのかと思うと、全ての思い出が汚されてしまったかのような気分になります。
さらに、その影響が罪のない娘のつむぎにまで及んでいることが、本当に辛かったです。「みんながつむぎのこと『汚い』って…」 と泣き叫ぶつむぎの姿は、親の犯した罪(とされるもの)が、いかに簡単に子どもの世界を破壊するかを痛感させられました。
最後の「児童ポルノ所持の疑い」 と「家宅捜索」 という、まさに泣きっ面に蜂という展開。凛はこれ以上何を失えばいいのか、彼女の心が壊れてしまわないか、本当に心配になります。
【シンママ28歳 底辺デビューしました】第3話のネタバレまとめ
- 凛は「勝木原法律事務所」 を訪れ、旧友の桃井弁護士 に夫・雄大の弁護を依頼しました 。
- ママ友の愛美が、凛のオーダーメイドのバッグ をヒントに、雄大の裏アカウント「アンネ君の日記」 を特定しました。
- 裏アカウントには「俺は使用済みナプキン集めの王になるッ!」 、「嫁が生理痛のためピルを飲むって言ってて全力で止めたンゴ」 といった、凛への歪んだ欲望が投稿されていました。
- さらに、「早く娘の初潮こないかなぁ〜」 という、実の娘に向けた信じがたい投稿も発覚しました。
- 裏アカウントの情報が拡散された結果、娘のつむぎが保育園で「汚い」 と呼ばれるなどのいじめを受け始めました 。
- 凛が帰宅すると警察が待ち受けており、「児童ポルノ所持の疑い」 で「家宅捜索」 を受けることになりました。
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