【シンママ28歳 底辺デビューしました】5話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

4話では、警察が凛(りん)の自宅を家宅捜索し、夫・雄大(ゆうだい)のタブレットから娘・つむぎの写真が、部屋からはおびただしい数の生理用品が押収されました。弁護士の桃井(ももい)が雄大と面会すると、雄大は「合法ロリだから」凛を選んだと告白します。そのおぞましい本性を知り、桃井は弁護を辞退、「離婚しなさい」と凛に強く助言しました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

第5話「女の子じゃなきゃ堕ろせよ」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

夫が「女の子」に異常にこだわった過去

物語は、凛が娘のつむぎとお風呂に入っている場面から始まります。つむぎがアヒルの人形で遊ぶ中 、凛は桃井から告げられた「離婚しなさい」 という言葉を反芻していました。

凛の脳裏に、過去の記憶が蘇ります。それは、つむぎを妊娠する前のこと。夫の雄大は「子どもは絶対に女の子がいい」 と異常なまでに性別にこだわっていました。凛自身は「私は元気で健康な子なら性別なんてどっちでもいいけどな」 と考えていたのに対し、雄大は「女の子じゃなきゃ堕ろせよ」 と真顔で言い放ったのです 。

凛は当時、その言葉を「冗談だって!」 と笑って流していました。しかし、あの時の真剣な表情を思い出し、今になってその言葉の本当の重みに気づきます。

生理周期を完璧に把握していた夫

さらに、凛は過去の違和感を思い出します。それは、アナログ派の凛が使っていたスケジュール帳 に関することでした。その手帳には、基礎体温やPMS(月経前症候群)の症状、生理の開始日などが細かく記録されていました 。

ある日、雄大は「アプリに頼ってないのが俺は大好きで…」 と凛の手帳を褒めました。凛が「アプリって?」 と尋ねると、雄大は「ああ…ごめん 電子書籍のことだよ」 と話を逸らします。今思えば、雄大が言っていたのは「生理日管理アプリのことだったんじゃ…」 と凛は気づきます。

その時から、凛は夫が自分の月経周期を完璧に把握している ことに薄々感づいていました。生理痛が重い日には、「今日は2日目じゃん」「痛み止めにはこれが効くって聞いてさ…」 と、わざわざ痛み止めの薬(ルナピュア) を買ってくるほどの徹底ぶりでした。

凛は当時、夫が生理に詳しいことを「経験豊富な男はこんな時も寄り添ってくれるんだなぁ…」 と、モテる男性の優しさだと勘違いしていました 。しかし、それら全ての行動が、歪んだ欲望のためだったのです。

娘から教えられた「本当の悪い人」

場面は現在のお風呂に戻ります。つむぎが「この間幼稚園の『防犯くんれん』で習ったんだよ」 と話し始めます。つむぎは「怖い見た目の人や『きょうき』を持ってる人だけが悪い人じゃないんだって」 、「見た目が優しそうでも悪い人もいるんだって!」 と、教わった内容を一生懸命に伝えます。

凛は、娘の言葉を聞きながら、(つむぎの前で… これ以上あの人のことを考えるのはやめよう) と、心を閉じようとします。

永久脱毛を強要した夫の真意

しかし、つむぎの無邪気な言葉が、凛の記憶の最後の扉を開けます。「ママはぜーんぶスベスベしてて おまたもつむぎと一緒だもん!」 。

その瞬間、凛は雄大に言われたある言葉を思い出します。「金はいくらでも使っていいから」「下の毛も全て永久脱毛してきてよ」 。

今まで感じていた全ての違和感 が一つにつながり、凛は桃井が言った「底知れぬ恐怖」 の意味を全身で理解しました。

義母と義妹からの冷酷な拒絶

凛は震える手で、義母(雄大の母)に電話をかけます 。しかし、義母の反応は冷たいものでした。「もうあの人とは関わりたくないの」 。凛が「離婚しようと思う…」 と伝えると、義母は「ちょっと待って…」と実家の母(凛の母)に電話を代わってしまいました。

実母は「富山に帰ってきたらどうけ?」 と、孫の翔も心配している と温かい言葉をかけてくれます。ところが、電話の途中で義妹(凛の兄の妻・綾香) が電話を奪い取ります。

綾香は「お義姉さん」「東京と環境が違いすぎるって思わんがですか?」 と、凛の帰郷を牽制し始めます。「専業主婦のクセに家政婦も雇っとるんですよね?」 、「料理だって高級スーパーでデリを買っとるって…」 と、セレブ幼稚園に通わせている ことまで持ち出し、凛を一方的に非難します。

孤立無援の凛に差し込む光

綾香は、自分たち(凛の兄夫婦)の両親が、凛たちが住む二世帯住宅のローンを負担している ことを盾に、「こっちには帰ってこんほうがいいと思いますよ」 と事実上の拒絶を言い渡します。そして、「何より 犯罪者の変態旦那を選んだのは お義姉さんなんやから」 と、すべての責任を凛に押し付けました。

実母が「綾香ちゃん!」 と止める声もむなしく、電話は一方的に切られてしまいます 。実家からも見放され、(もう誰も…) と凛が絶望に打ちひしがれていた、まさにその時。

再びスマートフォンが鳴りました。相手は、弁護士の桃井からでした 。桃井は「旦那さんのお父さんって亡くなってるのよね?」「職業はなんだったかしら?」 と尋ねます。凛が「教師だけど…」 と答えると、桃井は「何かヒントが見つかるかもしれないわ」 と告げるのでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第5話を読んだ感想(ネタバレあり)

第5話は、雄大という人間の異常性が、過去の回想によってさらに深く、おぞましく掘り下げられる回でした。凛が「優しさ」や「愛情」だと思い込んでいた夫の行動一つひとつが、全て歪んだ性的欲望を満たすための計算だったと知り、血の気が引く思いです。

特に、「女の子じゃなきゃ堕ろせよ」 というセリフを真顔で言っていた という事実は、彼の異常性が結婚当初から、いえ、もしかしたらもっと前から根付いていたことを示しています。凛の生理周期を完璧に管理し 、痛み止めの薬まで用意周到に準備する 姿は、もはや「妻を気遣う夫」ではなく、「獲物を管理するハンター」のようです。

そして、凛に「永久脱毛」 をさせた理由が、つむぎの「おまたもつむぎと一緒だもん!」 という言葉で明らかになるシーンは、この作品屈指の恐ろしさを感じました。雄大が凛に求めていたものが何だったのか、これ以上ないほど明確に示された瞬間でした。

さらに、義母や義妹の冷酷な対応 には、人間の保身や嫉妬の醜さを見せつけられた気分です。特に義妹の綾香は、日頃の鬱憤を晴らすかのように凛を責め立て、読んでいて非常に不快感を覚えました。四面楚歌の状況に追い込まれた凛が、最後に再び桃井弁護士からの電話 を受けるシーンは、まさに暗闇に差し込む一筋の光のようでした。雄大の父親 が、この事件の謎を解く鍵になるのでしょうか。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第5話のネタバレまとめ

  • 凛は、夫の雄大が過去に「子どもは絶対に女の子がいい」 、「女の子じゃなきゃ堕ろせよ」 と異常に性別にこだわっていたことを思い出しました。
  • 雄大は凛のスケジュール帳 を盗み見て生理周期を完璧に把握 し、それを「優しさ」として装っていました。
  • 雄大が凛に「永久脱毛」 をさせた理由は、娘のつむぎと同じ「スベスベ」 の状態を求めていたためだと判明しました。
  • 凛は離婚を決意 し義母に電話しますが、義母は「関わりたくない」 と拒絶します。
  • 実母は富山への帰郷を勧めます が、義妹(兄の妻)の綾香 が妨害し、「犯罪者の変態旦那を選んだのはお義姉さん」 と凛を責め立てました。
  • 孤立した凛のもとに弁護士の桃井から電話があり、雄大の亡き父の職業(教師) に事件のヒントがあるかもしれないと告げられました 。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
【シンママ28歳 底辺デビューしました】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【シンママ28歳 底辺デビューしました】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
【シンママ28歳 底辺デビューしました】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説
【シンママ28歳 底辺デビューしました】6話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました