【シンママ28歳 底辺デビューしました】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

7話では、警察が雄大(ゆうだい)のフィルムを現像し、そのおぞましい内容から「強姦致傷罪」 の疑いがあると断定しました。弁護士の桃井(ももい)は、雄大の父の性犯罪歴 を凛(りん)に伝え、二人の性癖の関連を指摘します。さらに、娘・つむぎの「パパのおちんちんはゾウさんみたいじゃないよ」 という衝撃的な発言が飛び出し、雄大の魔の手が娘にまで及んでいた可能性が浮上したところで物語は終わりました。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する

第8話「ロリコン夫と離婚したい」 の詳しい内容を、物語の展開に沿って解説します。

娘の衝撃発言と凛の動揺

第8話は、7話の最後でつむぎが放った言葉の続きから始まります。凛は、つむぎの「いっつも上になってた!」 という無邪気な言葉に激しく動揺します。

凛は「それってどんな時!?」「どうして『それ』が上になってるってわかったの?」 と、娘に激しく問い詰めます。さらに、「つむぎ!」「どこか体を触られてないっ」 と、娘の両肩を掴み、鬼気迫る表情で迫ってしまいました。

見かねた弁護士の桃井が「凛ちゃん」「やめなさいったら」 と割って入り、凛を強く制止します。

桃井の冷静な助言と自身の過去

桃井は「母親のあなたが取り乱してどうするの…」 と凛を諭します。桃井は、凛が「そんな形相で根掘り葉掘り聞い」てしまえば 、つむぎは「怒られてると思って口を閉ざしちゃう」 と冷静に指摘しました。

桃井は、つむぎに「絵が本当に上手ね」 と優しく話しかけて場を和ませ、「もっと慎重になさい」 と凛に助言します。

凛は「だって…聞きたいことが山ほどあるの…」 と涙ながらに謝罪します。桃井は、凛の気持ちを受け止めつつ、自身の辛い過去を告白しました。桃井も小学校高学年の頃、父親から「最近妙に色っぽくなったねか」「生理やな! 始まったんやな!」 と言われ、「本当に気持ち悪かった」 、「今思い出しても吐き気がする」 と語ります。

桃井の告白を聞き、凛は(つむぎが どんな思いをしたのか… 何をされたのか…) と娘の立場で考え、怒りと嫌悪感で「頭が爆発しそう」 になるのでした。

つむぎの様子と慰謝料の拒否

桃井は、つむぎの様子について、「まだ物事の分別がついてない気がするわ」 、「ただただ無邪気に話してたから…」 と自身の見解を述べます。

そして、「あの様子からしても…」「手だけは出してないと…」 と推測しますが、凛は(やめて…) と、それ以上聞くことを拒みました。

桃井は話題を慰謝料のことに切り替え、「義母に支払い能力がないなら」「他をあたればいいの」 と、雄大の弟に請求する可能性を示唆します。しかし、凛は「もういい」「慰謝料なんていらない」「あの人の親族からは1円ももらいたくない」 と強く拒絶しました。

「引っ越し」という現実と桃井の父

凛は(お金を受け取れば 嫌でも繋がってしまう…) と考えていました。桃井は凛の決意を察し、「…離婚の前に まずは引っ越しね」 と現実的な提案をします。

桃井は、今の家は雄大の支払い能力がなくなった時点で「親族に連絡がいくだけ」 であること、そして「同じレベルの家を求めちゃダメよ」 と厳しい現実を諭します。「これから女手ひとつでつむぎちゃんを育てていくのよ?」 と、凛を叱咤しました。

凛の状況は、「配偶者が犯罪者」 で、「共有財産はゼロ」「慰謝料請求もしない」 という最悪の条件です。桃井は「腹をくくるのよ」 と強く言います。

そして桃井は、また自身の父を回想します。父が残した日記 には、「父はあくまでそういう『プレイ』として楽しんでいた」 ことが書かれており、そこには「少女の目に絶望が宿る瞬間を私は永遠に網膜に焼き付けたい」 という、おぞましい一文が記されていました。

警察の捜査:「神待ち」アカウント

場面は変わり、警察署のシーンに移ります。警察は、雄大のPCから、家出少女などが泊めてくれる相手を探す「神待ち」 の投稿アカウントへのアクセス履歴 を発見しました。

そのアカウントは、雄大が痴漢事件を起こす1ヶ月前 に「どなたか1週間ほど泊めてください」 と投稿しており、最近は更新が止まっていました 。

課長は「投稿主の素性を徹底的に調べろ」 、「行方不明者リストをあたれ」 と厳命します。部下が「ホシの押収品の女児の衣服から…」 と報告を始めると、課長は「一体どうなってんだ…?」 と、事態の深刻さに深刻な表情を浮かべるのでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】8話を読んだ感想(ネタバレあり)

7話の衝撃的な引きから始まった第8話は、凛と桃井、そしてつむぎのやり取りを通じて、被害者家族が受ける凄まじい精神的苦痛が描かれた回でした。

つむぎの無邪気な発言に動揺し、鬼の形相で詰め寄ってしまう凛の姿 は、娘を想う母親として当然の反応であり、読んでいて胸が張り裂けそうになりました。

そんな凛を冷静に諭す桃井の存在が、唯一の救いです。彼女が自身の父親から受けた心の傷(「生理やな!」と言われたこと )を告白するシーン は、彼女が凛に寄り添う理由の根深さを感じさせ、非常に重く響きました。桃井が凛に「女手ひとつで育てていくのよ?」 、「腹をくくるのよ」 と現実を突きつける場面は、単なる優しさではなく、友として凛に本当に立ち直ってほしいという強い意志を感じます。

一方で、桃井の父親の日記の内容(「少女の目に絶望が宿る瞬間を…」 )は、雄大の父親とも雄大本人とも違う、また別のおぞましい異常性を示しており、背筋が寒くなりました。

最後の警察のシーン。「神待ち」アカウント 、「行方不明者リスト」 、「女児の衣服」 という不穏なキーワードが繋がり、雄大の犯罪が痴漢や児童ポルノ所持だけに留まらない、はるかに深刻なものであることが示唆されました。課長の「一体どうなってんだ…?」 という呟きが、読者の不安をそのまま代弁しているようでした。

【シンママ28歳 底辺デビューしました】8話のネタバレまとめ

  • つむぎの「いっつも上になってた!」という発言 を聞き、凛は「どこか体を触られてないっ」 と激しく動揺しました。
  • 桃井は「母親のあなたが取り乱してどうするの」 と凛を諭し、自身も父親から「生理やな!」 と言われて深く傷ついた過去 を告白しました。
  • 桃井は、つむぎの無邪気な様子から「まだ物事の分別がついてない」 と分析し、直接的な被害は受けていない可能性を示唆しました。
  • 凛は「あの人の親族からは1円ももらいたくない」 と、雄大側への慰謝料請求を拒否しました 。
  • 桃井は凛に「離婚の前に引っ越し」 をするよう現実的な助言を与え、「女手ひとつで育てていく」 覚悟を促しました。
  • 警察は、雄大のPCから「神待ち」アカウントへのアクセス履歴 を発見。そのアカウントは、痴漢事件の1ヶ月前に家出少女を装った投稿 をしていました。
  • 警察は、「行方不明者リスト」 と雄大の押収品である「女児の衣服」 との関連を疑い、捜査を本格化させました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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