【スティーリング二人のノア】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

2話では、ベンが保護した「炭の塊のような女性」の特異な体質が少しずつ明らかになりました。彼女の体からは黄色い異臭を放つ液体が溢れ出し、自身の記憶も失っていました。一方、村の有力者の娘であるノア・ジョーンズは、額の激しい痒みに耐えきれず、自ら顔を切り裂くという凄惨な事件を引き起こしてしまいました。

【スティーリング 2 人のノア】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

物語の第3話では、ノア・ジョーンズの怪我の治療と、ベンが保護している謎の女性に関する驚愕の発見が描かれます。

眠れぬ夜の観察と深まる謎

ベンは診療所で、保護した「炭の塊の女」を夜通し観察し続けていました。彼女の存在自体が医学的に不可解であり、村人に尋ねても最近火事を目撃した者は一人もいなかったのです。ベンが彼女の皮膚層から染み出た黄色い液体をメスで採取して分析したところ、それが単なる炎症によるものではないことを確信しました。その液体はあまりにも強烈な悪臭を放っており、経験豊富な医師であるベンでさえ、思わず嘔吐してしまうほどでした。

崩れ去ったノア・ジョーンズの未来

場面はジョーンズ邸へと移ります。ベンは、自ら顔をナイフで傷つけた令嬢ノアの処置を終えました。彼女の顔には痛々しい包帯が巻かれ、ベンは叔母のベッセルに対し、一週間は包帯を外さないよう指示します。ベッセルが「傷は残るのか」と不安げに尋ねると、ベンは「かなり深く損壊している」と、傷跡が残る可能性を告げました。

ベッセルは、ノアの額にある古い火傷の痕についても語ります。ノアがこの村に来てからの6年間、その火傷が痒くなったり痛んだりしたことは一度もなかったそうです。なぜ今になって激しい痒みが襲ったのか、ベンは神経障害の一種ではないかと推測しますが、確かな原因は不明のままでした。

ベッセルは、美しい顔だけが取り柄だったノアが自ら顔を汚したことに絶望し、「上流階級に嫁ぐ夢は消えてしまった」と激しく泣き崩れます。彼女は神に祈りを捧げ、自分たちを見捨てないでほしいと縋るような声を上げました。

邸に出入りする謎の黒衣の男

ベンがジョーンズ邸を去ろうとしたとき、階段で一人の男とすれ違いました。その男は全身黒ずくめで長い髪を後ろで束ねており、ベッセル夫人の依頼で祈りを捧げに来たといいます。男は床に落ちていた十字架の釘が緩んでいることに気づき、それを拾い上げました。ベンは無神論者であるため、宗教的な行為には興味を示さず、足早に邸を後にします。しかし、邸を出たベンの背後で、その男は静かにベンを見送っていました。

人体から生成される「硫黄」の衝撃

診療所に戻ったベンは、再び謎の女性の調査に没頭します。彼女の体からは、涙や唾液、排泄物を通して絶え間なく液体が流れ出していました。さらに驚くべきことに、その排泄物の中から黄色い石のような固形物が発見されます。ベンがそれを分析した結果、その正体は『硫黄』であることが判明しました。

人間の体から硫黄が生成されるという、あり得ない事実にベンは戦慄します。あの独特な悪臭の原因も、この硫黄によるものだと納得がいきました。ベンはあまりの臭気に耐えかねて、新鮮な空気を吸おうと窓を開けます。

明かされたもう一人の「ノア」

ベンがカーテンの隙間から女性を覗き見ると、彼女は意識を朦朧とさせながら何かを呟いていました。ベンが耳を澄ませると、彼女は消え入りそうな声で、自身の名前を口にします。

その女性が口にした名前は、『ノア』でした。ジョーンズ邸の美しき令嬢と同じ名前を持つ、全身が焼けた謎の女性。この奇妙な一致から、物語はさらなる混迷へと突き進んでいくことになります。

【スティーリング 2 人のノア】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

第3話は、医学的な謎解きと心理的な恐怖が絶妙に絡み合っていました。特に、人間の体から硫黄が出てくるという描写は、生理的な嫌悪感とともに、彼女がもはや普通の人間ではないことを決定づける強烈な演出だと感じました。ベンの研究者としての執念が、吐き気を催すほどの悪臭の中でも衰えない点に、彼の狂気的な一面が垣間見えます。

また、叔母ベッセルの過剰なまでの絶望ぶりも印象的でした。彼女にとってノアの美貌は、上流階級へ繋がるための道具でしかなかったことが露呈し、家系や体裁を重んじる時代の歪さが伝わってきます。そして何より、ラストシーンで明かされた「ノア」という名前。美しい令嬢と、醜い異形の女性。対照的な二人が同じ名前を共有している事実に、鳥肌が立つような衝撃を受けました。二人のノアがどのように交錯していくのか、今後の展開に期待が高まります。

【スティーリング 2 人のノア】3話のネタバレまとめ

  • ベンが保護した女性の体液は、吐き気を催すほどの悪臭を放っている
  • ノア・ジョーンズの額の傷は深く、消えない傷跡が残る可能性が高い
  • ノアの古い火傷の痕は、過去6年間一度も痒くなったことはなかった
  • ジョーンズ邸に、祈りを捧げに来たという謎の黒衣の男が登場する
  • 謎の女性の体内から『硫黄』が生成されていることが判明する
  • 全身が焼けた謎の女性が、自らの名前を『ノア』だと告げる

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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