【フウフヤメマスカ】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 元カノの沙耶から「奥さんは私に似てる?」と聞かれた賢吾は、どう答えても未練があると思われるとパニックに陥ります。
  • 夫が飲み会だと信じている詩織は、自宅で一人、年齢へのコンプレックスと戦いながら自分磨きに励んでいます。
  • 帰宅した賢吾とフェイスパック中の詩織は鉢合わせし、互いに気まずい思いをしますが、何事もなくやり過ごします。
  • 賢吾のもとに沙耶から「次は私の行きつけに連れていくね」という次回のデートを約束するようなLIMEが届き、彼はまんざらでもない様子を見せます。

【フウフヤメマスカ】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶との密会を終え、彼女のペースに完全にのまれてしまった賢吾。第11話では、その沙耶の驚くべき私生活が明らかになると同時に、彼女のアドバイスによって賢吾と詩織の関係が新たな局面を迎えます。

元カノ・沙耶の素顔「蓮にパパ作ってあげる」

物語は、賢吾と別れた後の沙耶の視点から始まります。彼女が帰宅したのは、一軒のマンション。出迎えた母親との会話から、彼女が実家で暮らしていることが分かります。

そして、この話の最も衝撃的な事実が明らかになります。沙耶には「蓮(れん)」という名の幼い息子がいたのです。 眠る息子の顔を優しく見つめながら、彼女は静かに、しかし強く誓います。

「蓮にパパ 作ってあげる からね」

彼女が賢吾に近づいた真の目的は、息子のための「父親探し」だったのかもしれません。 賢吾のことを「昔っから扱いやすいけど 男としてはイマイチなんだよね…」と冷静に分析しているあたりに、彼女のしたたかさがうかがえます。

夫婦の沈黙、折れるのはどっちだ

場面は、賢吾と詩織の自宅へ。夫の帰宅後も、二人の間には重く気まずい沈黙が流れています。詩織は、昨夜の夫の態度や、昼間に自分を無視したことに対して、「怒ってるのは私だし!」「賢吾から『ごめん』の一言くらいあって然るべきだと思ってるんだよ?」と、自分から折れるべきではないと葛藤していました。

「子どもはまだ考えられない」賢吾、ついに本音を告白

詩織が意を決して、自分からこの空気を打開しようとした、まさにその時でした。賢吾の方から「…昨日 ごめんね」と、謝罪の言葉が口にされます。 そして、彼はついに、今まで隠してきた本当の気持ちを、正直に打ち明け始めました。

「俺 子どもはまだ 考えられない と思う!」

「子どもが居る生活の イメージが 湧かないし…」

「まだ父親になる 自信がないんだ 俺」

子どもが欲しいという妻の気持ちに協力するべきだとは思いつつも、どうしても父親になるという覚悟が持てない。それが、賢吾が抱えていた苦悩の正体だったのです。

元カノのアドバイスと、妻の冷静な返答

しかし、この賢吾の誠実な告白は、彼自身の決断だけによるものではありませんでした。彼の背中を押したのは、他ならぬ元カノの沙耶だったのです。

賢吾は、沙耶から「大事な話ははぐらかしてたらダメだよ」「自信がないのに子ども作ったら子どもにも失礼だよ!」とアドバイスされたことを思い出します。 妻ではなく、元カノの言葉によって自分の本音を伝えることができた賢吾は、「最初からこう言えば良かったんだ!」と、どこか清々しい表情すら浮かべていました。

夫からの突然の告白に対し、詩織は感情的になることなく、ただ静かに「賢吾の気持ちは分かった」「少し考えさせて」と冷静に受け止めます。

その頃、シャワーを浴びる沙耶は「賢吾はやっぱり余裕だな〜」と一人ごち、意味ありげな笑みを浮かべていました。 全てが彼女の思惑通りに進んでいるかのような、不気味な雰囲気を漂わせています。

【フウフヤメマスカ】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の第11話は、衝撃の連続でした。まず、沙耶に子どもがいたという事実。彼女の賢吾への接近が、恋愛感情だけでなく「息子の父親探し」という極めて現実的な目的に基づいている可能性が示唆され、物語は一気に複雑な人間模様を呈してきました。彼女がただの悪女ではないのかもしれない、と思うと同時に、そのしたたかさには底知れぬ恐ろしさを感じます。

そして、賢吾がついに本音を語ったシーン。これは物語の大きな転換点ですが、そのきっかけが「元カノのアドバイス」だったという事実が、あまりにも皮肉で、そして詩織にとっては残酷です。夫が心を開いた相手は、自分ではなく他の女性だった。この事実は、今後の夫婦関係に重い影を落とすことでしょう。

そんな中、詩織の「少し考えさせて」という冷静な返答には、彼女の強さと懐の深さを感じました。感情的にならず、一度夫の言葉を受け止める。この冷静さが、彼女がこれから下すであろう決断の重みを物語っているようです。賢吾の告白を受け、詩織が一体何を考えるのか。そして、全てを裏で操っているかのような沙耶の真の目的とは何なのか。今後の展開から、ますます目が離せません。

【フウフヤメマスカ】11話のネタバレまとめ

  • 元カノの沙耶には「蓮」という息子がおり、彼女は賢吾を「息子の父親」候補として見ている可能性が示唆されます。
  • 賢吾は妻の詩織に謝罪し、「子どもはまだ考えられない」「父親になる自信がない」と正直な気持ちを告白します。
  • この誠実な告白は、元カノの沙耶からの「ちゃんと気持ちを言わないとダメ」というアドバイスがきっかけでした。
  • 詩織は夫の告白を感情的にならずに受け止め、「少し考えさせて」と冷静に返答します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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