2025.07.31

【フウフヤメマスカ】15話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

元カノ・沙耶からの「二人だけのパーティ」という誘いに、賢吾は「沙耶はまだ自分のことが好きなのでは」という暴走した妄想を繰り広げ、一人でパニックに陥ります。
詩織は賢吾に営業への一時的な異動を報告しますが、彼は全く興味を示さず、詩織は夫の無関心さに深く傷つき、孤独感を強めます。
翌日、詩織の部署に新人の佐久野涼介さんが配属されます。
詩織は、初対面で「人と話すのが得意じゃない」と公言する、極度にシャイな佐久野さんの教育係（チューター）を務めることになり、前途多難なスタートを切ります。

Contents

【フウフヤメマスカ】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する
【フウフヤメマスカ】15話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【フウフヤメマスカ】15話のネタバレまとめ

【フウフヤメマスカ】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する

謎多き新人・佐久野くんの教育係となった詩織。ぎこちないコミュニケーションから始まった二人の関係は、ランチをきっかけに意外な方向へと進み始めます。一方、妻との関係から目を背ける賢吾には、運命のいたずらとしか言いようのない、衝撃の再会が待ち受けていました。

詩織と謎の新人・佐久野くん

詩織は、教育係として佐久野くんに会社の物件資料の説明を始めます。佐久野くんは真面目にメモを取るものの、反応は最小限。どうにか彼と打ち解けたいと考えた詩織は、断られることを覚悟しつつも、ランチに誘ってみることにしました。

「そろそろお昼だし佐久野くんランチ行ける？」

すると、佐久野くんは「お願いします」と即答。さらに詩織が「ご飯何系が好き？」と尋ねると、間髪入れずに「中華でお願いします」と返ってきます。彼の予想外にハキハキとした自己主張に、詩織は驚きを隠せません。

意外な素顔と打算的な入社理由

中華料理店で、詩織は佐久野くんに「なんでうちに入ったの？」と尋ねます。彼の答えは、非常に現実的で打算的なものでした。一つは、会社が財閥系の子会社で、世間体が良いから。もう一つは、実家が不動産会社を営んでおり、勉強になると思ったからだと言います。

詩織が「人と話すのが苦手って言ってたけど大丈夫そう？」と営業の仕事を心配すると、彼は衝撃の事実を告げます。

「苦手っていうのは好きじゃないって意味で別にやろうと思えば出来ますよ」

彼はただシャイなだけでなく、物事のオンとオフをはっきりと切り替える、クールな一面を持っていたのです。

「人の顔色ばっかり見て生きるのって疲れません？」

食事中、佐久野くんはマスクをあっさりと外し、詩織に鋭い質問を投げかけます。

「人の顔色ばっかり見て生きるのって疲れません？」

彼は、他人に合わせ続けることは「その場しのぎでしかないし損ばっか」「なんかバカバカしいって気付いちゃって」と、独自の価値観を語ります。そして、その言葉は詩織の核心を突きました。

「梶さんって勝手に気遣って勝手に疲弊していくタイプっぽいですよね」

自分の性格を完全に見抜かれた詩織は、あまりの衝撃に箸から食べ物を落としてしまうのでした。

偶然の再会？賢吾、沙耶の自宅へ

場面は変わり、夫の賢吾へ。彼は管理担当としてマンションを回り、チラシの投函などを依頼していました。「あと三物件か…」と仕事をこなしていく彼が、次に向かったマンションの一室。彼がドアを開けた住人に「こんにちは」と声をかけると、そこから聞こえてきたのは、信じられない言葉でした。

「あれ…？賢吾？」

そこに立っていたのは、数々のメッセージをやり取りしていた

元カノの沙耶その人だったのです。運命のいたずらか、あるいは仕組まれた罠か。賢吾は、誘われてもいないのに、沙耶の自宅の玄関に立ってしまっていました。

【フウフヤメマスカ】15話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、新キャラクター・佐久野くんの魅力が炸裂する回でした。単なる「コミュ障」キャラかと思いきや、非常にドライで打算的、そして物事の本質を見抜く鋭い観察眼を持っていることが明らかになり、一気に物語のキーパーソンに躍り出たように感じます。彼が詩織に放った「勝手に気遣って勝手に疲弊していくタイプ」という言葉は、まさに彼女の生きづらさの核心を突いており、読んでいてドキッとさせられました。佐久野くんは、詩織にとって自分を映す鏡のような存在になるのかもしれません。

そして、ラストの賢吾のパート。これはあまりにも衝撃的な展開でした。彼が仕事で偶然訪れた先が、元カノ・沙耶の家だったとは…。もはや「偶然」で片付けて良いのか疑ってしまうほどの、出来すぎたシチュエーションです。沙耶が賢吾の会社や仕事内容を知っていて、この状況を仕組んだ可能性も否定できません。妻が職場で新たな出会いによって自分自身を見つめ直し始めている裏で、夫は過去の誘惑と物理的に対面してしまう。この残酷な対比が、今後の物語をさらに加速させていくことでしょう。