【フウフヤメマスカ】19話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 詩織は、一度泣き出すと止まらなくなる新人・佐久野くんの教育に苦戦しています。
  • その日の夕食、詩織と賢吾は佐久野くんの話題で意気投合し、久しぶりに共感の空気が流れます。
  • しかし、詩織に仕事の調子を尋ねられた賢吾は、元カノ・沙耶と会ったことを隠している罪悪感から、動揺して嘘をついてしまいます。
  • その夜、罪悪感と妻への複雑な感情から、賢吾は詩織に「今日シない?」と、夫婦の営みを提案します。

【フウフヤメマスカ】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノとの密会による罪悪感か、あるいは妻との束の間の共感からか、賢吾から投げかけられた突然の夜の誘い。 第19話では、この一言が夫婦の間にさらなる亀裂を生む、気まずい一夜が描かれます。そして、詩織の職場では、あの新人が再び波乱を巻き起こしていました。

夫からの突然の誘い、妻の葛藤

仕事と新人教育の疲れから、心身ともに限界だった詩織。 「今日はもう何も考えたくない…」と眠りにつこうとしたその時、夫の賢吾が寝室に入ってきます。 そして、前回のラストで描かれた通り、彼はこう切り出しました。

「この前できなかったけど 今日シない?」

あまりに突然の提案に、詩織は「え…?」「【セックスを】ってことですか…!?」と激しく動揺します。 これは仲直りのための営みなのだろうか。 しかし、今の二人はそんなことで元通りになれる関係ではない。 何より、今日の彼女には「そんな元気残ってない…」。 それでも、「断ったら険悪になっちゃうよね…?」と、夫を拒絶することもできず、彼女は葛藤します。

「やっぱ今のナシ!」最悪の撤回と夫婦のすれ違い

詩織が返答に窮していると、賢吾はあっさりとその提案を撤回します。

「ごめん! やっぱ今のナシ!」

彼は「この前断ったこと?悪かったなってちょっと思ってたからさ」「やっぱり疲れてるから ごめん…」と、まるで詩織を気遣うかのように言いますが、その言葉は彼女の心を深く傷つけます。

その夜、二人は背中を向け合ったまま、眠れぬ時間を過ごします。 詩織は「なんか…謎に腹立つんですけど!!!!」と、夫の無神経さに怒りを募らせる一方、賢吾もまた「そんな露骨に嫌な顔して黙り込むとか凹むわ!!!!」「俺が誘っても平気で断るし!!」と、プライドを傷つけられ憤慨していました。 同じベッドにいながら、全く違う理由で相手を責める二人。その心には、同じ結論が浮かんでいました。

「こうやって世の夫婦はレスになっていくんだろうな…」

何事もなかったかのように現れた新人

翌朝、オフィスでは同僚たちが「佐久野くんまだ来てないですねー」と噂話をしていました。 昨日あれだけ泣いていたのだから、「気まずくて会社来れないんじゃ」と心配する声も上がります。 教育係である詩織も、まさか配属早々に退職するのでは、と不安を募らせていました。

しかし、その心配をよそに、佐久野くんは何事もなかったかのように出社。 昨日泣いていたのが嘘のように落ち着いた様子で、「おはようございます」「今日も宜しくお願いします」と、詩織に丁寧に挨拶をするのでした。

「混乱をもたらす存在」新たな嵐の予感

佐久野くんが無事に出社したことに、詩織はひとまず安堵します。 しかし、その安心は束の間のものでした。

「佐久野くんはやっぱり 私の生活に混乱をもたらしてくれることになるのでした…」

詩織のそんな不吉な予感で、物語は幕を閉じます。 一体、彼は次にどんな波乱を巻き起こすのでしょうか。

【フウフヤメマスカ】19話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の寝室での一連のやり取りは、夫婦のコミュニケーション不全がいかにしてレスを生むのか、その過程を恐ろしいほどリアルに描いていて、読んでいて胸が苦しくなりました。賢吾の行動は、一見詩織を気遣っているようで、その実、自分のプライドが傷つくのを恐れた自己保身にしか見えません。彼が本当に詩織の気持ちを考えていれば、「やっぱナシ!」という最悪の撤回はしなかったはずです。

そして、その結果、二人とも「相手が悪い」と心の中で結論づけてしまう。このすれ違いこそが、夫婦関係における最も根深い問題なのだと改めて感じさせられました。

一方、職場のパートでは、佐久野くんのキャラクターがますます分からなくなってきました。あれだけ感情をむき出しにして泣いていたかと思えば、翌日にはケロリとしている。彼がただのシャイな青年ではないことは確かです。詩織の「混乱をもたらす存在」という予感は、おそらく的中するでしょう。夫との関係が冷え切っていく中で、この予測不可能な新人が、彼女の人生にどのような影響を与えていくのか、今後の展開から目が離せません。

【フウフヤメマスカ】19話のネタバレまとめ

  • 賢吾は詩織に夜の営みを提案しますが、心身ともに疲れ切っていた詩織は返答に窮してしまいます。
  • 詩織の反応を見た賢吾は、プライドが傷つくのを恐れ、「やっぱ今のナシ!」と提案を撤回。 その結果、二人は背を向け合いながら、互いに相手への不満を募らせます。
  • 翌日、詩織は新人の佐久野くんが昨日泣いていたことを理由に欠勤するのではないかと心配します。
  • しかし、佐久野くんは何事もなかったかのように出社。 その予測不能な様に、詩織は彼が自分の生活に「混乱をもたらす」存在になることを予感します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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