【フウフヤメマスカ】21話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩織は新人の佐久野くんに電話対応を教えますが、彼は極度の緊張で震えてしまいます。
- 佐久野くんが初めて取った電話はクレームで、彼はパニックに陥り、詩織が対応を代わることになります。
- 詩織がクレーム対応を終えると、佐久野くんはまたしても泣きながら逃走。
- 一度は退社した佐久野くんが、残業中の詩織のもとに予期せず戻ってきて、購入してきた差し入れを渡します。
【フウフヤメマスカ】第21話をネタバレありでわかりやすく解説する
退社したはずが、笑顔で差し入れを持って現れた新人・佐久野くん。 彼の予測不能な行動の真意とは? 一方、社内では賢吾と詩織の夫婦関係が、すでに噂の的となっていました。そして、元カノ・沙耶の恐るべき計画が、ついにその一端を現します。
予測不能な新人の「お詫び」
詩織の前に差し出された、栄養ドリンクとサプリメントの入った袋。 佐久野くんは、先ほど職場を飛び出したことを謝るでもなく、にこやかにこう言います。
「梶さんに沢山迷惑かけたんで 何かしたいなって思って…」
彼は、クレーム対応で疲れているだろう詩織のために、良かれと思ってこれらを買ってきたのです。 さらに、詩織が「この二時間どこで何してたの?」と尋ねると、彼は「下で少し時間潰して待ってたんで」と悪びれもなく答えます。
オフィスに戻ると詩織の仕事の邪魔になるからと、外で二時間も待っていたという佐久野くん。 その常人には理解しがたい気遣いに、詩織は恐怖すら覚えるのでした。
夫の苛立ち、筒抜けの夫婦事情
場面は変わり、賢吾は同僚の鬼束くんと飲み屋にいました。 鬼束くんの口から語られたのは、詩織が新人の教育に苦労しているという噂話。 その情報源が、稲森課長と山本さんであると知った賢吾は、苛立ちを隠せません。
さらに鬼束くんは、賢吾と詩織が喧嘩中であることまで知っていました。
「詩織 山本さんに夫婦喧嘩のことまで愚痴ってんの?」
社内結婚であるがゆえに、プライベートな問題までが筒抜けになってしまう。 賢吾は「前から凄い嫌なんですけど!」と、その状況に強い不満を露わにするのでした。
元カノ・沙耶の恐るべき計画
その頃、元カノの沙耶は、息子の蓮くんと夕食をとっていました。 食卓には、にんじんが星形にカットされた、愛情たっぷりのカレーが並びます。
「今度ママのお友達、家に呼んでもいい?ケンゴくんって言うんだけど」と、沙耶は自然な会話の流れで、賢吾を家に招く計画を息子に伝えます。 蓮くんが「いいよ」と無邪気に答えた、その時でした。 沙耶のスマホが鳴り、画面には「蓮司」という名前が表示されます。
「蓮には新しいパパが出来る予定」
着信を見た蓮くんは、「あ!パパだ!」と嬉しそうに声を上げます。 しかし、その言葉を聞いた沙耶の表情は一変。
「もうパパって呼んだらダメって言ったでしょ?」
彼女は冷たく息子を叱りつけ、そして、恐ろしいほど穏やかな笑顔で、こう宣言するのでした。
「蓮には新しいパパが出来る予定なんだから」
彼女の目的は、元夫・蓮司に代わる、息子の「新しい父親」を見つけること。そして、そのターゲットが賢吾であることは、もはや疑いようもありませんでした。
【フウフヤメマスカ】21話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、三者三様の視点から物語が描かれ、それぞれのキャラクターが抱える問題や思惑がより鮮明になった回でした。
佐久野くんの行動は、もはや常人の理解を超えています。悪意はない、むしろ善意で行動していることが分かるからこそ、彼の存在が不気味に感じられます。しかし、彼の純粋すぎる(そしてズレすぎている)気遣いは、他人の顔色ばかりうかがってきた詩織にとって、何かを学ぶきっかけになるのかもしれません。
そして、最も衝撃的だったのは、やはり沙耶のパートです。彼女がただの元カノではなく、息子のために次の「パパ」を探している、という目的がはっきりとしました。彼女が息子に「新しいパパができる予定」と告げるシーンの笑顔は、愛情深い母親の顔ではなく、目的のためなら手段を選ばないハンターの顔に見えて、背筋が凍る思いでした。賢吾は、彼女の巧妙な罠に、一歩また一歩と、自ら足を踏み入れているようです。
【フウフヤメマスカ】21話のネタバレまとめ
- 新人の佐久野くんは、詩織に迷惑をかけたお詫びとして、栄養ドリンクなどを差し入れます。 彼は詩織の邪魔をしないようにと、オフィスに戻らず外で二時間待っていたことが判明します。
- 賢吾は、自分たち夫婦の喧嘩や詩織の仕事の悩みが、すでに社内のゴシップになっていることを知り、苛立ちを覚えます。
- 元カノの沙耶には「蓮」という息子がおり、元夫は「蓮司」という名前であることが明らかになります。
- 沙耶は息子に「もうパパと呼んではいけない」と厳しく言い聞かせ、「蓮には新しいパパが出来る予定」だと告げ、賢吾を次の父親のターゲットに定めていることを示唆します。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



