【フウフヤメマスカ】27話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 仕事でマンションを訪れた賢吾は、元カノ・沙耶が住むマンションだと気づき、彼女の巧妙な誘いを断りきれず、部屋に上がってしまいます。
  • 一方、オフィスでは、佐久野くんから「天然のたらし」と言われた詩織が、彼に対して強い不信感を抱き、二人の間には気まずい空気が流れます。
  • 沙耶の部屋で二人きりになった賢吾に対し、彼女は「私とはもう会わない方がいいと思ってた?」と、彼の心の迷いを突く質問を投げかけます。
  • 賢吾は不貞への一線を越え、詩織と佐久野くんの溝も深まるなど、それぞれの関係が大きく動いた回でした。

【フウフヤメマスカ】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶の部屋に、ついに足を踏み入れてしまった賢吾。第27話では、沙耶が仕掛ける甘い罠と涙の告白に、賢吾の心は完全に揺さぶられます。一方、職場では新人・佐久野くんが、詩織の予想をはるかに超える行動に出るのでした。

妻への「気遣い」と、手作りクッキーの甘い罠

「私とはもう会わない方がいいって思ってた?」という沙耶の問いに、賢吾はしどろもどろになりながらも本音を語ります。

「嫁が知ったら あんまりいい気しないかなって…」

妻を気遣うそぶりを見せる賢吾に、沙耶は「へえ 賢吾も奥さんに気遣ったりするんだね」と、感心したような、どこか見透かしたような言葉を返します。

会話が途切れたその時、沙耶は「ねえ見て!このクッキー私の手作りなんだよー!」と、可愛らしいハート型のクッキーを差し出します。 賢吾が「え…クッキーなんて作れたんだ…?」と失礼な一言を漏らすと、沙耶は「手作りって聞いたらすかさず食べて感想のひとつでも述べるのが気の利く営業マンなんじゃないの〜?」と playful に彼をたしなめ、場の空気を和ませます。

「もう会わないなんて言わないで」涙の告白

楽しい時間も束の間、賢吾は「そろそろ会社戻らなきゃ」と席を立ちます。 すると、沙耶は彼の前に立ちふさがり、真剣な表情でこう告げました。

「私 賢吾に会いたかったよ」

そして、瞳に涙を浮かべながら「もう会わないなんて言わないで」と懇願します。 予期せぬ彼女の涙と告白に、賢吾は完全に心を揺さぶられてしまうのでした。彼が呆然とマンションを後にするのと入れ違いに、一人の男の子(沙耶の息子・蓮)が帰宅します。

怒りの鎮静と、新人からの待ち伏せ

場面は変わり、会社のトイレで一人、怒りを鎮める詩織。佐久野くんからの「天然のたらし」という言葉が、彼女の頭から離れません。 「あんなこと言われたら誰でも怒りますよね?」と、自分の怒りは正当だと考えつつも、「周りに気を遣わせるのは良くないか」と、社会人として冷静さを取り戻そうとします。

しかし、彼女がトイレから出た瞬間、目の前に佐久野くんが立っていました。 まるで待ち伏せしていたかのような彼の登場に、詩織は「げ!待ち伏せ!」と驚きを隠せません。

人目を憚らぬ大声謝罪

佐久野くんは、他の社員もいる廊下で、深々とお辞儀をしながら大声で謝罪を始めます。

「さっきは感情に任せて失礼なことを言ってすみませんでした!」

彼のあまりに大きな声と、芝居がかった謝罪は、周りの社員たちの注目を一気に集めてしまいます。 「目立ってるし!」とパニックになった詩織は、「ちょっとこっちに!」と彼の腕を掴み、人気の無い場所へと引きずっていくのでした。

【フウフヤメマスカ】27話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、沙耶と佐久野くん、二人のキーパーソンの対照的なアプローチが非常に面白い回でした。

沙耶の賢吾へのアプローチは、まさに計算し尽くされた「罠」。妻を気遣う男を演じたい賢吾のプライドをくすぐり、手作りクッキーで家庭的な一面を見せ、最後は涙で同情を誘う。一連の流れがあまりにも完璧で、彼女の恋愛経験値の高さと恐ろしさを感じさせます。

一方、佐久野くんのアプローチは、あまりにも不器用でストレート。彼の「大声謝罪」は、社会人としては完全にアウトですが、その裏には「詩織ときちんと向き合いたい」という、彼なりの誠実さ(と甘え)が見え隠れします。この二人の行動は、どちらも詩織(賢吾)の心をかき乱しますが、その性質は全く異なります。

賢吾は甘い罠に心地よさを感じ、詩織は不器用な誠実さに振り回される。この対比が、今後の夫婦の選択を大きく左右していくことになりそうです。特に、詩織が佐久野くんの腕を掴んで引っ張っていく最後のシーンは、彼女が彼との関係において、無意識に主導権を握り始めているようにも見え、非常に興味深いラストでした。

【フウフヤメマスカ】27話のネタバレまとめ

  • 元カノ・沙耶の部屋を訪れた賢吾は、彼女の手作りクッキーを振る舞われ、和やかな時間を過ごします。
  • 賢吾が帰ろうとすると、沙耶は涙ながらに「会いたかった」「もう会わないなんて言わないで」と引き留めます。
  • 職場では、詩織が佐久野くんからの暴言に怒りを抱えていましたが、社会人として冷静さを取り戻そうとします。
  • しかし、佐久野くんが廊下で大声で謝罪を始めたため、周囲の注目を集めてしまい、パニックになった詩織は彼を人気の無い場所へ連れて行きます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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