【フウフヤメマスカ】29話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 元カノ・沙耶の家で、彼女の息子・蓮くんに会った賢吾は、一瞬「自分の子では?」と疑いますが、年齢が合わないことから疑惑は晴れます。
- 沙耶はシングルマザーとしての苦労を語り、賢吾に「たまに息子と遊んであげてほしい」とお願いし、彼を自分の生活に引き込もうとします。
- 職場では、詩織が新人の佐久野くんにPCスキルを教えていますが、彼はミスを連発。しかし、その手のかかる様子に、詩織は「放っておけない」という感情を抱き始めます。
- 詩織に助けてもらった佐久野くんが向けた純粋な笑顔に、詩織は思わず胸をときめかせてしまいます。
【フウフヤメマスカ】第29話をネタバレありでわかりやすく解説する
新人・佐久野くんの不意打ちの笑顔に、思わず胸がときめいてしまった詩織。一方、夫の賢吾は、元カノ・沙耶からの「お願い」に断りきれず、深みにはまっていました。第29話では、詩織の心に芽生えた新たな感情と、賢吾の罪悪感が引き起こす、致命的なすれ違いが描かれます。
「母性本能かな…?」詩織の芽生えた新たな感情
一日の仕事を終え、シャワーを浴びながら、詩織は佐久野くんのことで頭がいっぱいでした。彼の強烈すぎるキャラクターが頭から離れず、「ヤバいよヤバいよ!」と一人混乱します。
「私って母性強かったのかな…?」
昨日まで怒りを感じていた相手に、いつの間にか芽生えていた庇護欲のような感情。詩織自身も、その変化に戸惑いを隠せません。
巧妙な罠、元カノからの「お願い」
場面は変わり、沙耶の自宅。彼女は息子の蓮くんが地域のサッカークラブに入りたがっていると、賢吾に話します。 そして、「今度都合いい時に一緒に行ってくれない?」と、ごく自然に彼を誘い出すのでした。
「結婚して子どもできたらサッカーやらせたいって言ってたじゃん!」と、昔の約束まで持ち出して、賢吾の罪悪感を巧みに刺激する沙耶。 蓮くんの期待に満ちた眼差しも相まって、賢吾はこの頼みを断ることができませんでした。
罪悪感と、夫婦の和解
沙耶から送られてきたサッカー見学の候補日を見ながら、賢吾の心は罪悪感でいっぱいでした。「なんでこんなことに!」と頭を抱えながらも、彼は「休日出勤の時にちょっと顔出すくらいなら」「詩織に変に許可取らなくてもいいし…」と、妻に隠れて会う口実を考えてしまいます。
そんな罪悪感からか、彼はリビングにいる詩織に「詩織…」と声をかけます。そして、居酒屋からの帰りの電車での一件を、「酔った勢いで言い過ぎちゃって」「俺が悪かったなって思ってて…ごめん」と、素直に謝罪するのでした。
致命的な勘違い「やっぱり子ども作りたいってこと?」
夫からの真摯な謝罪に、詩織の心も和らぎます。「余計な心配かけてごめんね」「賢吾が会社で変な噂立てられたり迷惑掛けないようには注意するから」と、彼女もまた、夫を気遣う言葉を返しました。
その健気な姿に、詩織は「賢吾のこういうところは憎めないっていうか可愛いと思うんだよな…」と、夫への愛情を再確認します。
しかし、その穏やかな雰囲気は、賢吾の致命的な一言によって打ち砕かれます。詩織の優しさを、妊活への意欲だと勘違いした彼は、こう尋ねてしまったのです。
「やっぱり子ども作りたいってこと?」
せっかく心が通い合ったかのように見えた瞬間、二人の間には、あまりにも深く、絶望的な認識のズレが横たわっていました。
【フウフヤメマスカ】29話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、希望が見えた瞬間に、それを上回る絶望が訪れるという、あまりにも残酷な回でした。賢吾が勇気を出して詩織に謝罪するシーンは、この夫婦にもまだ可能性があるのではないかと、一筋の光を感じさせてくれました。詩織もそれを受け入れ、夫を思いやる。このまま関係が修復に向かうのかと、胸をなでおろした読者も多かったはずです。
しかし、その直後の賢吾の「やっぱり子ども作りたいってこと?」という一言。このセリフの破壊力は、計り知れません。彼は、詩織の優しさや許しを、結局「子作り」という目的のためのものだとしか解釈できなかった。二人の問題の根本は、セックスレスや妊活の意見の相違ではなく、互いの心を全く理解できていないことなのだと、改めて突きつけられました。
詩織の心に芽生えた、佐久野くんへの「母性」。そして、夫への「可愛い」という感情。彼女の中で「母性」というキーワードが、夫婦関係以外の場所でも動き出しているのが非常に興味深いです。賢吾が致命的な勘違いを犯した今、この「母性」が、今後の彼女の選択にどう影響していくのでしょうか。
【フウフヤメマスカ】29話のネタバレまとめ
- 詩織は、新人・佐久野くんに対して抱く庇護欲のような感情に、「私って母性強かったのかな…?」と戸惑いを覚えます。
- 賢吾は元カノ・沙耶に、息子のサッカークラブ見学に付き合ってほしいと頼まれ、断りきれずに承諾してしまいます。
- 妻への罪悪感から、賢吾は電車内での口論を詩織に謝罪。詩織もそれを受け入れ、二人の間には和やかな空気が流れます。
- しかし、賢吾は詩織の優しさを「妊活を再開したいサイン」だと致命的な勘違いをし、「やっぱり子ども作りたいってこと?」と尋ねてしまい、詩織を愕然とさせます。
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