【フウフヤメマスカ】33話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 昼食時、賢吾は些細な不満をこぼす一方で、元カノ・沙耶に会うための完璧なアリバイ工作を思いつきます。
- 詩織は、後輩の山本さんと佐久野くんと三人でランチに行きます。
- ランチの帰り道、佐久野くんは、山本さんのマッチングアプリの話を「不愉快だった」「下品な話」とばッサリ切り捨てます。
- そして、「あの人って変ですよね?」と詩織に同意を求め、彼女を驚かせます。
【フウフヤメマスカ】第33話をネタバレありでわかりやすく解説する
「あの人って変ですよね?」――。新人・佐久野くんから投げかけられた、あまりにもストレートな問い。第33話では、この一言をきっかけに、詩織が自身の凝り固まった価値観と向き合うことになります。そして、佐久野くんの意外な本音が、二人の関係を新たなステージへと進めていきます。
「セクハラですよ」佐久野くんの正論
佐久野くんの痛烈な山本さん批判に、詩織は戸惑いを隠せません。しかし、佐久野くんの追及は止まりません。
「酒の席でもアウトだと思いますけど ランチタイムからする話では絶対なかったですよ」
彼は、山本さんの言動はセクハラにあたると断じ、「戻ったら人事に連絡しますか」とまで言い出します。慌てた詩織は、「そんな大袈裟な話じゃない」と必死になだめますが、佐久野くんは鋭く言い返します。「それは今までの関係性の中で梶さんの感覚が麻痺してるだけじゃないですか?」と。
図星を突かれた詩織の葛藤
「だって梶さん、嫌そうでしたよ?」。佐久野くんの指摘は、的確に詩織の核心を突いていました。彼女が不快に感じていたのは事実。しかし、その理由は、山本さんの話が自分のレスという惨めな状況と重なってしまったから。そんな本当の理由を、年下の、しかも男性の部下に話せるはずもありません。
「どうしよう…!!」「自分のレスと重ねて惨めな気持ちになってただけだなんて佐久野くんには言いたくない!」
しかし、彼の言葉に詩織は我に返ります。ハラスメントは、受け手がどう感じるかが全て。自分が慣れてしまっているからといって、新人の彼が不快に感じるのを放置していいはずがない。部下からのアラートを無視してしまった自分を、「私のバカ!」と、彼女は強く恥じるのでした。
誠実な謝罪と、予期せぬ本音
詩織は、佐久野くんに向き直り、深々と頭を下げて謝罪します。「ごめん、佐久野くん!」「配慮が足りずすみませんでした…」。
すると、今度は佐久野くんが「逆にすみません…」と謝り返します。そして、彼の口から語られたのは、詩織の予想を完全に裏切る言葉でした。
「俺はただ 梶さんがずっと嫌だけど我慢して過ごしてきたのかなって思って」 「困ってるならなんとかしてあげたいって そんな気持ちだったんですけど…」
彼は、自分が不快だったからではなく、詩織が嫌がっているように見えたから、彼女を助けたい一心で、あの過激な発言をしたのです。
新しい風と、夫の嘘
あまりに不器用な、しかし誠実な彼の優しさに触れ、詩織の心は揺さぶられます。「そんな当然のことを佐久野くんに教えてもらったなって」「ありがとう」。彼女の素直な感謝の言葉に、佐久野くんは「もっと役に立てるように頑張ります」と、はにかんだように誓うのでした。
停滞した場所に新しい風を運んでくるものだ
詩織の心に新しい風が吹く一方で、場面は週末の浦家へ。夫の賢吾が「今日は言ってたとおり休日出勤行ってくるね」と、詩織に嘘をつき出かけていきます。彼のスマホには、元カノ・沙耶からの「今日はよろしくね!蓮もすごく張り切ってるよ~!」というメッセージが届いていました。
【フウフヤメマスカ】33話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、佐久野くんというキャラクターの魅力が爆発した、素晴らしい回でした。彼がただの「変な子」ではなく、不器用ながらも自分なりの正義と優しさを持っていることが明らかになり、一気に物語のキーパーソンへと躍り出たように感じます。彼が詩織を助けたい一心であの行動に出たのだと分かった時、彼のことがとても愛おしくなりました。
そして、それに対する詩織の変化も見事でした。自分の非を認め、後輩に素直に謝罪し、感謝まで伝える。この一連の流れは、彼女がこれまでの受け身な姿勢から脱却し、自分の足で立ち上がろうとしていることの表れです。彼女が佐久野くんとの関係を通して、自分自身を見つめ直し、成長していく姿に、大きな希望を感じました。
夫・賢吾が嘘をついて元カノに会いに行くという裏切り行為との対比が、あまりにも鮮やかで残酷です。妻が職場で新しい関係性を築き、人として成長しているその裏で、夫は過去の関係にすがり、嘘を重ねて堕ちていく。この対比が、今後の物語をさらに加速させていくことでしょう。
【フウフヤメマスカ】33話のネタバレまとめ
- 新人の佐久野くんは、同僚・山本さんのランチでの言動を「セクハラだ」と断じ、人事に連絡することも辞さない構えを見せます。
- 詩織は、佐久野くんの指摘を受け、自分の感覚が麻痺していたこと、上司として配慮が足りなかったことを反省し、彼に心から謝罪します。
- すると、佐久野くんも謝罪し、彼の一連の行動が、自分が不快だったからではなく、「詩織が嫌がっているように見えたから助けたかった」という善意からだったことが判明します。
- 詩織と佐久野くんの間に新たな絆が芽生える一方で、夫の賢吾は「休日出勤」と嘘をつき、元カノ・沙耶と彼女の息子に会いに出かけていきます。
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