【フウフヤメマスカ】39話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩織に追い詰められた賢吾は、ついに休日出勤の嘘を認め、会っていた相手が元カノの「藤本沙耶」であることを白状します。
- しかし、賢吾は「自分は巻き込まれただけ」と自己弁護に終始し、その態度は詩織をさらに失望させます。
- 賢吾の言い分に言葉を失った詩織は、「少し一人で考えさせて」と、一旦冷静になるために家を出て行きます。
- 詩織を失うことを本気で恐れた賢吾は、慌てて彼女を追いかけ、「もう同じ過ちは繰り返さないから許してほしい」と、これまでに見せたことのない必死さで懇願します。
【フウフヤメマスカ】第39話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫・賢吾からの、これまでにない必死の謝罪。 その姿に、詩織の心は揺れ動きます。第39話では、詩織が下した一つの「決断」と、その裏で進む元カノ・沙耶の計画、そして賢吾が下す、夫としての「けじめ」が描かれます。
「もういいよ」詩織が下した決断
「これ以上どうしたら許してくれるの?」と、涙ながらに許しを請う賢吾。 その姿に、詩織は思います。
「確かに賢吾が追いかけてきてまで謝ってくれたこと 今までなかったかも」
これほどまでに反省しているのなら…。詩織は、いつまでも怒っていても仕方がないと、一つの決断を下します。
「分かった…もういいよ」
その言葉に、賢吾は心から安堵の表情を浮かべます。 「なんか甘いものでも買って帰ろっか?」と提案する賢吾と、「うん…」と静かにうなずく詩織。 二人の間に、束の間の平和が訪れたかのように見えました。しかし、その足取りには、まだかすかな距離が感じられます。
元カノ・沙耶の日常と、賢吾の電話
場面は変わり、元カノ・沙耶の自宅。息子の蓮くんが楽しそうに帰宅し、母親である沙耶に出迎えられます。 サッカー教室がよほど楽しかったのか、蓮くんは「ケンゴくん、キーパーしてた!」とその日の出来事を母親に報告します。
しかし、その会話の途中、沙耶のスマホが鳴り響きます。電話の相手は、賢吾でした。 沙耶は嬉しそうに電話に出ると、「もしもし?」「今大丈夫?」と尋ねる賢吾に、「大丈夫だよ!今日はありがとう!」と明るく答えます。 そして、蓮くんがお礼を言いたがっていると、賢吾に電話を代わるのでした。
「ごめん!もう会えない」賢吾のけじめ
蓮くんからの「今日はありがとう!」という無邪気な感謝の言葉に、賢吾は「これからもサッカー頑張ってね!」と優しく返します。 そして、再び沙耶に代わるよう頼むと、彼は意を決して、こう告げました。
「ごめん!」 「嫁と話し合ったんだけど…」
その言葉に、沙耶の表情から笑顔が消えます。賢吾が次に何を言うのかを、彼女は瞬時に察したのでしょう。
崩れ落ちる沙耶の計画
賢吾が何を言おうとしているのか。その先の言葉は、この回では描かれません。しかし、彼の決意に満ちた表情と、沙耶の凍りついたような表情が、その内容を雄弁に物語っています。
妻への裏切りを深く反省し、沙耶との関係を断ち切ろうとする賢吾。彼のその決断は、沙耶が描いていたであろう「新しいパパ」という計画を、根底から覆すものでした。果たして、このまま二人の関係は終わるのか。それとも、沙耶は次なる一手を用意しているのでしょうか。
【フウフヤメマスカ】39話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、賢吾の人間的な成長(と信じたい)が見られた、非常に重要な回でした。これまでの彼は、どこか他人事で、自分の行動に責任を持とうとしない印象でしたが、詩織を失うかもしれないという恐怖を経験したことで、ようやく夫としての自覚が芽生え始めたのかもしれません。元カノにきちんと別れを告げようとする彼の姿には、初めて「格好いい」と感じさせられました。
しかし、それで全てが解決するほど、この物語は甘くありません。電話の向こうで凍りついているであろう、沙耶の存在が不気味でなりません。彼女がこのまま引き下がるようには到底思えず、むしろ賢吾のこの決断が、彼女の執着に火をつけてしまうのではないかと、恐ろしくなります。
そして、詩織の「もういいよ」という許しの言葉。これは、本当に賢吾を許したのでしょうか。それとも、これ以上彼と向き合うことに疲れてしまった、一種の諦めなのでしょうか。一見、和解したかのように見える夫婦の間に横たわる、見えない溝の深さを感じさせる、秀逸なラストでした。
【フウフヤメマスカ】39話のネタバレまとめ
- 賢吾の必死の謝罪を受け、詩織は「もういいよ」と彼を許し、二人は一旦和解します。
- 一方、元カノの沙耶は、息子の蓮くんとの会話から、賢吾がサッカー教室で父親のように振る舞っていたことを知り、計画が順調に進んでいると確信します。
- そこへ賢吾から電話がかかってきます。蓮くんがお礼を言った後、賢吾は意を決した様子で「嫁と話し合ったんだけど…」と切り出し、沙耶との関係を断ち切ろうとする意思を示します。
- 賢吾の決別宣言に、沙耶の表情が凍りつき、物語は不穏な空気の中で幕を閉じます。
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