【フウフヤメマスカ】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 賢吾は元カノ・沙耶にメールを返信してしまい、後悔と不安でパニックになります。
- 沙耶からの返信を待つ間、賢吾の頭は彼女のことで一杯になり、妻との約束も上の空の状態です。
- 妻の詩織は、妊活を意識するあまり夫にプレッシャーをかけまいと気遣い、結局手料理を諦めてお惣菜を買って帰ります。
- 惣菜の夕食に賢吾は安堵し、詩織はそんな彼の本心が分からず混乱します。互いに相手の腹を探り合い、不信感を募らせています。
【フウフヤメマスカ】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
元カノの影と妊活へのプレッシャーで、夫婦の心は静かにすれ違い続けています。第4話では、夫・賢吾から放たれた一つの言葉が、妻・詩織の心を深く傷つけ、二人の間に横たわる問題の根深さを浮き彫りにしていきます。
「監視しないで」夫から突きつけられた衝撃の言葉
気まずい空気が流れる食卓で、詩織は何気なく「今日の朝 鬼束くんとなんか 盛り上がってたね?」と尋ねます 。しかし、賢吾の反応は「別に大した 話じゃないよ」と、そっけないものでした 。
そして、彼は思いもよらない言葉を詩織に突きつけます。
「前から 思ってたんだけど あんまり会社で 監視みたいなこと しないでほしいなって」
さらに「家でも 一緒なんだし 若干 息詰まるなって」と追い打ちをかける賢吾 。良かれと思って夫の様子を気にかけただけの詩織にとって、この言葉はあまりにも衝撃的でした。彼女は「ごめん… 気を付けるよ」と謝ることしかできません 。
元カノからの返信に心躍らせる賢吾
妻に冷たい言葉を浴びせた賢吾は、一人、風呂場へ向かいます。そこでスマホを手に取ると、待ちわびていた元カノ・沙耶からの返信が届いていました 。彼の表情は、先ほどまでの不機嫌さが嘘のように、ぱっと輝きます。
沙耶からのメールには「覚えててくれて嬉しいな」という言葉と共に、昔の二人の写真が添付されていました 。写真の中の若く、幸せそうな自分たちを見て、賢吾は完全に過去の思い出に浸ります 。
「沙耶… めちゃくちゃ 可愛かったよな…」
元カノとの甘い思い出に興奮した賢吾ですが、「今日はシないと いけないし」という、妻との義務的な営みを思い出し、自慰にふけるのを思いとどまります 。彼の性的な興奮が、妻ではなく元カノに向けられていることがはっきりと分かるシーンです。
夫の言葉に傷つき、疲れ果てる妻
一方で、一人残された詩織の心は、賢吾の言葉によって深く傷ついていました。「監視してるみたいで 息が詰まる…か…」 。夫の言葉を何度も反芻し、ショックを隠しきれません。
自分では普通に接していたつもりだったのに、そんな風に思われていたのか 。それとも、今日の営みを避けるための口実だったのだろうか 。疑心暗鬼になった彼女の心は、やがて疲弊していきます。
「なんか 気遣わされてばかりで マジで疲れる…」
夫の本心が分からないまま、一方的に気遣うばかりの状況に、詩織は心身ともに限界を感じ始めていました。
「子ども、絶対作りたい感じ?」賢吾の問いかけ
ベッドに入った賢吾は、元カノのことで高ぶっていた気持ちがすっかり冷めてしまったのを感じていました 。そして、彼は子どもを持つことについて、改めて考えを巡らせます。
詩織の年齢を考えれば、妊活を急ぐのは理解できる 。しかし、日本の低い出生率などを引き合いに出し、「子どもを授かるのを 前提としてない夫婦 だって居るってことの 証明じゃないの?」と、子どもを持たない選択肢もあるのではないかと思い至ります 。そして、「俺達 ちゃんとそういうの 話し合ってなくないか?」と、根本的な問題に気づくのです 。
意を決した賢吾は、寝室で待っていた詩織に話しかけます。「子ども なんだけどさ」 。そして、彼は核心に迫る質問を投げかけました。
「絶対作りたい 感じ?」
その言葉の真意を問い返す詩織に対し、賢吾は「いや 俺ちゃんと 考えてなかったなとか」「詩織ともっと 話し合うべき だったなって」と告白します 。これまで妊活に励んできた詩織にとって、それはあまりにも無責任で、絶望的な言葉に聞こえたことでしょう。彼の言葉に、詩織は衝撃を受けた表情で固まってしまうのでした。
【フウフヤメマスカ】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の第4話は、読んでいて胸が締め付けられるような回でした。賢吾が放った「監視しないでほしい」「息が詰まる」という言葉は、悪気がない分、その刃は鋭く詩織の心をえぐります。夫婦だからこそ、言ってはいけない言葉があるのだと改めて感じさせられました。
その裏で、元カノとのやり取りに心を躍らせ、デレデレになっている賢吾の姿との対比が、あまりにも残酷です。妻が一人で悩み、傷ついている間、夫の心は別の場所にある。この現実が、二人の関係の崩壊が近いことを予感させます。
そして、最後の賢吾の問いかけ。「ちゃんと話し合おう」という姿勢は一見前向きに見えますが、それは「俺は子どもを欲しくないかもしれない」という本音を隠すための言い訳のようにも聞こえました。妊活を頑張ってきた詩織にとって、夫からの「俺、ちゃんと考えてなかった」という告白は、これまでの努力と時間を全否定されるに等しい、あまりにも辛い言葉だったのではないでしょうか。二人の溝は、もはや修復不可能な段階に来てしまったのかもしれません。
【フウフヤメマスカ】4話のネタバレまとめ
- 賢吾は妻の詩織に対し、「会社で監視しないでほしい、息が詰まる」と告げ、彼女を深く傷つけます 。
- 一方で賢吾は、元カノ・沙耶から送られてきた昔の写真を見て、甘い思い出に浸っています 。
- 夫の言葉の真意が分からず、一方的に気遣うことに詩織は心身ともに疲れ果ててしまいます 。
- 賢吾は子どもについて「絶対作りたい感じ?」と詩織に問い、これまで自分が真剣に考えてこなかったことを告白し、詩織に衝撃を与えます 。
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