【フウフヤメマスカ】41話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 賢吾の決別宣言を遮り、元カノの沙耶は「妻の詩織に謝罪したい」と申し出て、電話で直接対決することになります 。
  • 沙耶は、自身を被害者に見せかけ、賢吾に全ての非があるかのように話を進め、シングルマザーとしての苦労を語って詩織の同情を引こうとします 。
  • 詩織は一度、沙耶の言葉を信じかけますが、電話を切った後、彼女が全く動揺していなかったことに強い違和感を覚えます 。
  • 電話を切った沙耶は静かに舌打ちをし、「そう簡単にはいかないか…」と本性をのぞかせます 。

【フウフヤメマスカ】第41話をネタバレありでわかりやすく解説する

妻・詩織と元カノ・沙耶による、息詰まる電話での心理戦。その余波は、登場人物たちの心に静かに、しかし確実に広がっていきます。第41話では、賢吾が自身の行動の重さを突きつけられる一方、沙耶の口から、彼女が賢吾に近づいた、恐るべき本当の目的が語られます。

嵐の前の静けさ、平和なオフィス

週末の修羅場が嘘のように、週明けのオフィスは穏やかな空気に包まれていました 。詩織は、実家から送られてきたりんごを同僚たちに配ります 。新人の佐久野くんも「ありがとうございます!」と嬉しそうに受け取ると、朝食を食べていなかったのか、その場で皮ごとりんごを食べ始めました

「おいひいです あひがとうほはいまふ(おいしいです ありがとうございます)」と、口いっぱいに頬張りながら話す佐久野くんの姿に、詩織や山本さんは思わず笑ってしまいます 。前述の通り、詩織は週末の出来事を思い出しながらも、目の前の平和な光景に心を落ち着かせているようでした

「不倫すんなよ」友人が突きつけた現実

その頃、賢吾は昼休みに同僚の鬼束くんと食堂にいました 。鬼束くんは、週末の件について「お前元カノとそんなことになってたの?」と賢吾を問い詰めます 。賢吾は事の経緯を説明しますが、鬼束くんは「ぶっちゃけそういう関係なの?」「不倫してんの?」と核心を突きました

賢吾は「してないよ!」と必死に否定しますが、鬼束くんの怒りは収まりません 。彼は、賢吾をかばうために詩織に嘘をついたことを持ち出し、「梶先輩に恨まれるの覚悟でフォローした俺によくもまぁそんなことが…」と賢吾を責め立てます 。友人の真剣な怒りに、賢吾は「ほんとごめん…」と心から謝罪するのでした

元カノの告白、明かされた真の目的

賢吾が詩織との関係に悩み、沙耶との今後を案じている裏で、物語は衝撃の真実を明らかにします 。沙耶は、息子の本当の父親である元夫・蓮司とカフェで密会していました。

蓮司は、沙耶が賢吾に近づいていることを知っており、「奥さんが電話に出てくるなんてびっくりでしょ?」と、むしろ面白がっている様子です 。すると、沙耶は驚くべき本音を漏らします。

「蓮司さんが蓮のためにお父さん作れって言うからやってみたけど なんか面倒になってきちゃった」

彼女の目的は、息子のための父親探しですらありませんでした。彼女は「私は蓮司さんとこの関係が続けられればそれでいいの」「だからそのために…」と語ります 。つまり、賢吾は、彼女が元夫・蓮司との不倫関係を続けるための、世間に対するカモフラージュに過ぎなかったのです。

「不倫…?」突きつけられた言葉の重み

蓮司が「また会える時連絡するから」と言い残し、去っていきます 。場面は再び賢吾と鬼束くんに戻ります。食事を終えた鬼束くんは、賢吾に「もう不倫すんなよ」と、改めて釘を刺しました

その言葉に、賢吾は足を止めます。「不倫…?」 。友人の口から放たれた直接的な言葉。彼は、自分の行いが客観的に見て「不倫」と認識されるものであるという事実を、この時初めて、本当の意味で突きつけられたのかもしれません。

【フウフヤメマスカ】41話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回のエピソードは、物語の根幹を揺るがす、あまりにも衝撃的な真実が明かされました。これまで沙耶の行動は、元カレである賢吾への未練や、息子のための父親探しが動機だと思われていました。しかし、その全てが、元夫との不倫関係を続けるためのカモフラージュだったとは。彼女の底知れない計画性と、登場人物たちを駒のように扱う冷徹さには、もはや恐怖しか感じません。賢吾が必死に悩んでいることすら、彼女にとっては「面倒」なゲームの一部だったのかと思うと、彼のことが少し哀れに思えてきます。

その一方で、鬼束くんの存在が、この物語の良いスパイスになっていると感じました。彼が賢吾に「不倫」という言葉を突きつけるシーンは、非常に重要です。これまで賢吾は、どこか自分を被害者のように捉え、事態を矮小化しようとしていました。しかし、親友からのまっすぐな指摘によって、ようやく自分の立場を客観視するきっかけを得たのかもしれません。

詩織の職場での平和な日常が、これから訪れるであろう嵐の前の静けさをより一層際立たせています。賢吾がこの「不倫」という現実とどう向き合うのか、そして沙耶の本当の目的を知った時、物語はどう動くのか。今後の展開から、ますます目が離せません。

【フウフヤメマスカ】41話のネタバレまとめ

  • 週明け、詩織は職場でりんごを配り、新人・佐久野くんとも打ち解け、平和な日常が描かれます 。
  • 賢吾は昼食時に同僚の鬼束くんから週末の嘘を厳しく追及され、「不倫すんなよ」と釘を刺されます 。
  • 元カノの沙耶は、息子の本当の父親である元夫・蓮司と密会しており、二人はまだ不倫関係にあることが判明します 。
  • 沙耶の真の目的は、蓮司との関係を続けるためのカモフラージュとして賢吾を利用することであり、賢吾へのアプローチは「面倒になってきた」と本音を漏らします 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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