2025.08.28

【フウフヤメマスカ】42話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

週明け、詩織は職場でりんごを配り、新人・佐久野くんとも打ち解け、平和な日常が描かれます。
賢吾は昼食時に同僚の鬼束くんから週末の嘘を厳しく追及され、「不倫すんなよ」と釘を刺されます。
元カノの沙耶は、息子の本当の父親である元夫・蓮司と密会しており、二人はまだ不倫関係にあることが判明します。
沙耶の真の目的は、蓮司との関係を続けるためのカモフラージュとして賢吾を利用することであり、賢吾へのアプローチは「面倒になってきた」と本音を漏らします。

Contents

【フウフヤメマスカ】第42話をネタバレありでわかりやすく解説する
【フウフヤメマスカ】42話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【フウフヤメマスカ】42話のネタバレまとめ

【フウフヤメマスカ】第42話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ・沙耶の本当の目的が明らかになり、物語が新たな局面を迎えた第41話。続く第42話では、何も知らない賢吾が、自ら招いた「偶然」によって、再び沙耶と対面してしまいます。一方、職場では新人・佐久野くんが、詩織に対して予期せぬ行動に出るのでした。

新人からの予期せぬ誘い

穏やかな時間が流れるオフィス。終業時刻を迎え、同僚の山本さんが「お先に失礼しまーす！」と元気に帰っていきます。詩織も「佐久野くんも今日は急ぎの仕事無いし帰ってね」と声をかけますが、彼の返答は意外なものでした。

彼は、これから課長と配属先を決めるための面談が控えていることを明かします。その面談が終わった後、佐久野くんは残業している詩織に「今日ご飯行きません？」と、突然食事に誘ってきました。あまりに唐突な誘いに、詩織は「なぜ急に…？」と戸惑いを隠せません。

先輩としての責任、そして夫への報告

「最近関係が良好になってきてたから油断してたけど」と、詩織は佐久野くんの真意を測りかねます。ちょうどその時、課長が彼を呼びに来て、話は一旦中断されました。

一人残された詩織は、彼の誘いについて考えを巡らせます。タイミング的に、おそらく配属に関する仕事の相談だろうと彼女は推測しました。そして、「先輩としては聞いてあげないといけない…」と、教育係としての責任感から、彼の誘いを受けることを決意します。

彼女はすぐに夫の賢吾へ、「今日は後輩の佐久野くんと軽く食べて帰ります。」「仕事の配属関係で相談があるみたい。」と、正直に状況を報告するメッセージを送りました。

「律儀な奴」賢吾の身勝手な自己正当化

妻が後輩の相談に乗ろうとしている頃、夫の賢吾は元カノ・沙耶の住むマンションのエントランスにいました。彼の目的は、沙耶の息子・蓮くんが入会を希望しているサッカースクールのチラシを投函することです。

「これを投函するためだけに沙耶のマンションに来た俺って凄え律儀な奴だよな…」。

彼は、自分の行動を「律儀」という言葉で正当化し、あくまで仕事の一環であると自分に言い聞かせているようでした。この行動こそが、妻への裏切りであるという自覚は、彼にはもうないのかもしれません。

最悪の偶然、仕組まれた鉢合わせ

賢吾が沙耶の部屋のポストを探していると、ちょうどエレベーターから沙耶と蓮くんが降りてきました。賢吾は慌てて柱の影に隠れますが、二人の会話が耳に入ってきます。

蓮くんは「もう僕サッカー教室行けないんでしょ？」と、不安そうに母親に尋ねていました。沙耶は「分かんない」と力なく答えるばかりです。賢吾との関係を断ち切られたことで、彼女たちの計画が頓挫していることがうかがえます。

まさにその時、隠れている賢吾の存在に蓮くんが気づいてしまいました。「賢吾くん？」。無邪気な子供の声に、賢吾は最悪の形で二人と顔を合わせることになります。なぜ自分はいつもこうなってしまうのかと、彼はただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。

【フウフヤメマスカ】42話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、詩織と賢吾の対照的な行動が、夫婦の間に横たわる溝の深さを改めて浮き彫りにした回でした。詩織は、後輩からの突然の誘いに戸惑いながらも、それを「仕事の相談」と解釈し、先輩としての責任を果たそうとします。そして、夫に隠し事をしないよう、正直にメッセージを送る。彼女の行動は、どこまでも誠実です。

一方で、賢吾の行動は自己正当化の塊でした。「律儀な奴」と自分に言い聞かせ、元カノのマンションを訪れる姿は、もはや哀れでさえあります。彼自身は「運が悪い」と思っているようですが、これは偶然ではなく、彼が自ら招いた必然の結果でしょう。

ラストの鉢合わせのシーンは、まさに喜劇と悲劇が入り混じった、この作品らしい見事な演出だと感じました。妻への言い訳のために持っていたサッカースクールのチラシが、今度は元カノ親子との再会という、さらなる窮地を生み出してしまう。この皮肉な展開に、思わず笑ってしまいました。しかし、この一件が、沙耶に新たな計画を思いつかせるきっかけになるのではないかと考えると、全く笑えません。賢吾は、一体どこまで堕ちていくのでしょうか。