【フウフヤメマスカ】43話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 新人・佐久野くんは、配属先の面談が終わった後、教育係である詩織を食事に誘います。
  • 詩織は、仕事の相談だろうと解釈し、先輩としての責任感から誘いを受け、夫の賢吾に正直に報告します。
  • 一方、賢吾はサッカースクールのチラシを投函するという名目で、元カノ・沙耶の住むマンションを訪れます。
  • 賢吾はマンション内で沙耶と息子の蓮くんに鉢合わせしてしまい、隠れているところを蓮くんに見つかってしまいます。

【フウフヤメマスカ】第43話をネタバレありでわかりやすく解説する

元カノ親子との最悪の鉢合わせを果たしてしまった賢吾と、夫に隠し事をせず、後輩との食事に向かった詩織。第43話では、沙耶が賢吾の罪悪感を巧みに利用して再び距離を縮めようとする一方、佐久野くんが詩織に、あまりにも衝撃的な事実を告げます。

罪悪感を操る元カノの揺さぶり

マンションの廊下で沙耶と息子の蓮くんに見つかってしまった賢吾は、ひどく動揺していました。そんな彼に、沙耶は「詩織さん大丈夫?」と、まるで賢吾の妻を心配しているかのように尋ねます。沙耶は「私たち親子は大丈夫だから気にしないで」と聖母のように振る舞いながらも、息子の蓮くんに「ケンゴくん もうサッカー一緒に行けないの…?」と無邪気に言わせることで、賢吾の罪悪感を的確に刺激するのでした。

蓮くんを優しくなだめる賢吾に対し、沙耶は「さっきは大丈夫って言ったけど あんまり大丈夫じゃないかも 私」と、今度は自身の弱さを見せます。その言葉は、賢吾の庇護欲をかき立て、彼女から離れがたくさせるための、計算され尽くした一言でした。

「ご主人、不倫してます」新人からの爆弾発言

場面は変わり、詩織と佐久野くんは個室のある居酒屋にいました。詩織が「わざわざ個室予約してくれたの?」と尋ねると、佐久野くんは「あのお酒入る前に先に重要な話するんですけど!」と、真剣な表情で切り出します。そして、彼は詩織の目をまっすぐに見て、信じられない言葉を口にしました。

「ご主人 不倫してます」。

あまりに突然の告白に、詩織は言葉を失います。佐久野くんは続けます。彼は、今日の昼間に賢吾と同僚の鬼束くんが話しているのを偶然聞いてしまったのです。その会話の内容は、「もう不倫すんなよ」「あんま…虐めんなよ」という、決定的なものでした。

「俺は許しませんから!」後輩の誓い

佐久野くんは、その会話を聞いて「梶さんに伝えようと思ったら仕事がはかどってはかどって!」と、謎の理論を展開します。彼の突拍子もない様子に、詩織は思わず笑ってしまいますが、すぐに表情を引き締めました。「心配かけてごめんね」「でももう解決したんだ」と、彼女は気丈に振る舞います。

しかし、佐久野くんはそれで引き下がりませんでした。彼はテーブル越しに詩織の手をぐっと掴むと、真剣な眼差しでこう宣言するのでした。

「俺は 賢吾さんが梶さんを傷付けるようなことをしたら 許しませんから!」。

それは、単なる部下から上司への心配の言葉を超えた、強い意志のこもった誓いでした。

【フウフヤメマスカ】43話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、物語が大きく動く、非常に密度の濃い回でした。沙耶のパートでは、彼女が賢吾の人の良さや罪悪感をいかに巧みに利用しているかが描かれ、その策略家ぶりに改めて舌を巻きます。彼女の前では、賢吾など赤子同然なのかもしれません。

しかし、今回の主役は間違いなく佐久野くんでした。「ご主人、不倫してます」という、あまりにも直接的で、そして残酷な告白。普通なら躊躇するようなことを、彼は詩織のために、まっすぐに伝えました。その後の「仕事がはかどって」というセリフで一瞬コメディになりますが、最後の「許しませんから!」という宣言には、胸が熱くなる思いです。彼の行動は、社会人としてはやりすぎかもしれませんが、一人の人間として、傷ついている詩織を守りたいという純粋な気持ちが伝わってきました。

夫の不倫を、その部下から知らされるという、詩織にとってはあまりにも屈辱的な状況です。しかし、夫からも友人からも得られなかった「あなたの味方だ」という強いメッセージを、彼女は今、この不器用な後輩から受け取ったのです。この出来事が、彼女の心をどう動かしていくのか、今後の展開が非常に楽しみになる一話でした。

【フウフヤメマスカ】43話のネタバレまとめ

  • 元カノの沙耶は、マンションで鉢合わせた賢吾に対し、息子の存在や自身の弱さをちらつかせ、巧みに彼の同情と罪悪感を煽ります。
  • 詩織は、食事に行った居酒屋で、新人の佐久野くんから「ご主人は不倫しています」と衝撃的な事実を告げられます。
  • 佐久野くんは、昼間に賢吾と同僚の鬼束くんが「不倫」について話しているのを聞いた、と詩織に説明しました。
  • 詩織が「もう解決した」と気丈に振る舞うと、佐久野くんは彼女の手を取り、「俺は(ご主人が)あなたを傷つけたら許しません」と強く宣言します。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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