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【マリリンはいなくなった】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 今日子は三住先生への恋心を、記憶のない「マリリン」の感情だと考え、封印して仕事に邁進することを決意します。
  • 生徒のレオトから、彼らとの関係が「ごっこ遊び」であり、不適切な関係ではなかったと知って安堵します。
  • 仕事で遅くなったところを三住先生に車で送ってもらい、彼から過去の態度を謝罪され、「これからはちゃんと見る」と約束されます。
  • 三住先生の優しさに心惹かれるが、その感情は「マリリン」のものだと必死に自分に言い聞かせようとします。

【マリリンはいなくなった】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

三住先生への恋心を「マリリン」のものだと区別しようとしながらも、大きく揺れ動く今日子。第4話では、そんな彼女の心の葛藤と、生徒たちとの関係に訪れる喜ばしい変化、そして今日子を巡る三住先生とレオトの対立が、物語を新たな局面へと導きます。

揺れる心と「マリリン」という存在の謎

恋心を封印すると決めたものの、今日子の心は正直です。

日記に溢れる、止められない想い

高校生の頃のように、日記をつけようとする今日子。 しかし、ペンを取っても頭に浮かぶのは三住先生のことばかりで、言葉になりません。 「恋愛は置いとくって決めたのに……」と、自分の心と決意のギャップに苦しみます。 そして、記憶のない「マリリン」もまた、彼への想いを書かずにはいられなかったのではないかと、過去の自分に思いを馳せるのでした。

「これは誰の気持ちなの?」

この恋心は、本当に「マリリン」だけのものなのでしょうか。 それとも、今の自分の気持ちなのでしょうか。 記憶が戻ったら、この想いはどうなってしまうのか。 今日子は、自分自身のアイデンティティが揺らぐような、深い不安に襲われます。

「どこに行ったのマリリン どうしていなくなったの―?」

失われた自分への問いかけは、答えのないまま彼女の心に響きます。

生徒たちの変化と、教師としての確かな喜び

今日子の内面の葛藤とは裏腹に、彼女のクラスにはポジティブな変化が訪れ始めていました。

「今のマリリンもカワイイじゃん」

記憶を失い、すっかり清楚な雰囲気に変わった今日子のことを、生徒たちは興味津々に噂します。 以前のセクシーな「マリリン」を惜しむ声もありますが、「ピュアな清涼感」「クラスの委員長というか」と、今の今日子を好意的に受け入れる声も上がっています。 彼女の変化は、生徒たちの心に新たな風を吹き込んでいたのです。

体育祭への熱意とクラスの団結

体育祭の準備が始まり、今日子は「青春謳歌しましょうよ」と生徒たちに熱く呼びかけます。 最初は「適当に済ます気?」と冷めていた生徒たち。 しかし、運動が苦手なはずの諏訪くんが「僕が委員やります」と勇気を出して立候補したことをきっかけに、事態は思わぬ方向へ転がります。

クラスメイトが三住先生のクラスと比較した一言で、生徒たちの心に火がつきました。

「なんそれ オレらが三住のクラスに劣るって?」

打倒三住!!

謎の対抗心を燃やし始めたクラスは、レオトも「オレもやる」と続くことで一気に活気づき、体育祭へ向けて団結していくのでした。

理想の教師像と、レオトのまっすぐな想い

生徒たちが自発的に動き始め、今日子は教師としての喜びを噛みしめます。 そんな中、生徒であるレオトとの距離も、少しずつ変化していました。

人の想いを否定しない、という在り方

体育祭の備品の買い出しに、今日子はレオトと二人で行くことになります。 そこでレオトが打ち明けた、親とうまくいっていない友人の話。 今日子はそれを安易に理想論で諭すのではなく、「ちゃんと寄り添おうって思ったんです」と、過去に誰かを傷つけてしまったかもしれない経験から学んだ、自分の考えを真摯に語ります。

その姿に、レオトは「マリリンも…何でも否定せずに聞いてくれたな」と、記憶のない「マリリン」もまた、同じ優しさを持っていたことを思い出すのです。

レオトの告白「オレが好きになったのは 同じ人なんだ」

今日子の変わらない本質に触れたレオトは、彼女にまっすぐな好意を告げます。

やっぱ 同じ人なんだ

オレが好きになったのは

からかいではなく、本気の「好き」という言葉。それは、見た目や記憶が変わっても、今日子の根底にある魅力は変わっていないという、彼の心からのメッセージでした。

恋のトライアングル、勃発

レオトからの突然の告白に戸惑う今日子。しかし、学校に戻った二人を待っていたのは、三住先生の厳しい視線でした。ここから、物語は一気にサスペンスの色を帯びていきます。

レオトが目撃した「過去」

レオトは三住先生に「急に気にかけてどーしたの」「マリリンに興味なさそーだったのに」と、挑発的に問いかけます。 そして、衝撃の事実を明かすのです。彼は、今日子が記憶を失う先月、三住先生が彼女を車に乗せているのを目撃していた、と。 さらに、その頃から今日子が元気をなくしていたことも指摘します。

「三住のせいなんじゃねーの?」

今日子と三住先生の間に、自分の知らない何かがあったのではないか。レオトは、今日子の記憶喪失に三住先生が関わっているのではないかと、鋭い疑いの目を向けます。

マリリンが記憶なくなったのって

三住のせいなんじゃねーの?

レオトの突き刺すような言葉が、三人の間に緊張を走らせたところで、物語は幕を閉じます。

【マリリンはいなくなった】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、今日子の教師としての成長と、恋の三角関係、そしてサスペンスフルな謎が絡み合い、息つく暇もないほど引き込まれる展開でした。

まず、今日子のクラスが体育祭をきっかけに団結していく様子は、読んでいて本当に清々しい気持ちになりました。「打倒三住!」という不純(?)な動機ではありましたが、生徒たちが生き生きと「青春」を謳歌し始めたのは、紛れもなく今日子の熱意がもたらした結果です。彼女が夢見た理想の教師像に、一歩近づけた瞬間だったのではないでしょうか。

そして、レオトくんの魅力が急上昇した回でもありました。ただのチャラいイケメン生徒かと思いきや、友達思いで洞察力も鋭く、何より今日子の本質をしっかりと見てくれている。彼の「オレが好きになったのは 同じ人なんだ」という告白には、思わず胸がキュンとしてしまいました。三住先生という手ごわい大人のライバルがいますが、彼のまっすぐな恋も全力で応援したくなります。

しかし、何と言ってもラストの衝撃がすさまじかったです。レオトが今日子の記憶喪失の原因を「三住のせい」と指摘した瞬間、物語の空気が一変しました。三住先生の優しい態度の裏には、一体何が隠されているのか。先月の「車に乗せていた」という目撃情報も相まって、甘いラブストーリーから一気にミステリーへと舵が切られたように感じます。この謎が、今後の物語の鍵を握ることは間違いないでしょう。次回の展開が待ちきれません。

【マリリンはいなくなった】4話のネタバレまとめ

  • 今日子は三住先生への恋心に悩みつつも、教師としての務めに集中しようとします。
  • 体育祭をきっかけに、今日子のクラスは「打倒三住」を合言葉に団結し、活気を取り戻します。
  • 買い出しに行った生徒のレオトから、今日子の優しさが「マリリン」の頃と変わらないことを理由に、好意を告白されます。
  • レオトは、今日子が記憶を失う前から三住先生と関わりがあったことを指摘し、記憶喪失の原因は「三住のせい」ではないかと問い詰めます。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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