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【マリリンはいなくなった】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 体育祭の打ち上げで、レオトは今日子に「オレを見てよ」とまっすぐに想いを告げます 。
  • 今日子は三住先生と会い、記憶を失う前の「マリリン」が、絶縁状態にある家族のことで深く悩んでいたことを知ります 。
  • 三住先生は、今日子の父親が入院した際に、彼女を心配して実家まで送り、親に連絡を取っていたことを明かします 。
  • 過去と向き合う決意を固めた今日子は、クラスLINEの中から、自分に「会いたい」とメッセージを送り続けていた人物が生徒の諏訪睦であったことを突き止めます 。

【マリリンはいなくなった】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

自分に「会いたい」とメッセージを送り続けていた謎の人物が、クラスの物静かな生徒・諏訪睦であったことを突き止めた今日子 。第7話では、彼との謎に包まれた関係の真相に迫ろうとしますが、事態は予期せぬ方向へ。今日子の封印された過去の核心に触れる、衝撃的な告白が彼女を待ち受けていました。

謎の生徒・諏訪睦との対峙

諏訪くんの正体を知った今日子は、彼と直接話すことを決意します 。しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。

沈黙とすれ違い

勇気を出してかけた電話はつながらず、メッセージにも返信がないまま時間だけが過ぎていきます 。翌日、学校で彼に会えるかと思いきや、無断欠席。家は出たという親からの連絡に、今日子の不安は募るばかりです

LINEの履歴を遡ると、諏訪くんとのやり取りは彼が高校に入学する前から始まっていたことが判明します 。そして、記憶を失う直前、「もう私に関わっちゃだめ」「ブロックする」という「マリリン」からの一方的な別れの言葉が残されていました 。二人の間には、単なる教師と生徒という関係では説明できない、深く複雑な繋がりがあったことが示唆されます。

涙の告白と、部屋の鍵

今日子はついに学校で諏訪くんを捕まえ、直接問い詰めます。「私達の関係を教えて……」 。そして、メッセージにあった「鍵返して」 という言葉の真意を尋ねると、彼は「マリリンの部屋の鍵 持ってるんだ」と衝撃の事実を認めるのでした。

追い詰められた諏訪くんは、「僕が好きなのは 今日子さんなので」と涙ながらに告白します 。彼は派手だった「マリリン」ではなく、記憶を失い、本来の真面目さを取り戻した今の今日子に想いを寄せていると主張するのです

「僕の救いだった」――諏訪睦の悲痛な叫び

彼の告白は、単なる恋心ではありませんでした。それは、もっと深く、暗い感情を伴うものでした。

涙ながらに訴える過去

「今日子さんは…僕の救いだったのに…」 。そう言って、彼は泣き崩れます。「全部忘れるなんて ひどいよ」と、記憶を失った今日子を責める彼の瞳には、深い絶望の色が浮かんでいました 。

さらに彼は、今日子がレオトと親しくしている姿を見て、「あんなチャラ男にデレついて」と激しい嫉妬と怒りを露わにします 。彼の目には、今の今日子が、自分の知らない誰かと親密になっていく裏切り者のように映っていたのかもしれません。

甦る記憶の断片と「マリリン」の警告

諏訪くんの悲痛な叫びは、今日子の封印された記憶の扉をこじ開けます。

「この子が大事だったの?」

泣きじゃくる諏訪くんを前にした瞬間、今日子の脳裏にある光景がフラッシュバックします。それは、泣いている彼を、記憶のない「マリリン」が優しく頭を撫でているビジョンでした

「この子が 大事だったの?」

今日子は、まるで過去の自分の感情を追体験するかのように、彼への特別な想いを感じ取るのでした。

4年前の出会いと、触れてはならない記憶

諏訪くんは、これ以上は自分で思い出せと突き放しつつも、決定的なヒントを与えます。「僕が今日子さんに会ったのは4年前 中1のとき」 。二人の出会いは、今日子がまだ教師になるずっと前まで遡るのでした。

彼と話すと、今日子は激しい頭痛に襲われます 。それはまるで、記憶の奥底にいる「マリリン」が「関わるな」と強く警告しているかのようでした 。

甦る罵声の記憶と、三住先生の優しさ

諏訪くんと別れた後も、今日子の頭痛は収まりません。そして、彼女の脳裏に、記憶のない誰かに「ビッチ」「みんな お前が女。だから近づいてるんだよ!」と罵られる、おぞましい記憶の断片が甦ります 。

激しい頭痛に耐えきれず、職員用の仮眠室で倒れ込んだ今日子 。そこに現れたのは、彼女を心配した三住先生でした

「前はあんなに冷たかったのに」

今の彼の優しさに戸惑いながらも、今日子は「どっちも私なのに」と、過去の「マリリン」と今の自分の間で揺れる、苦しい胸の内を吐露するのでした

【マリリンはいなくなった】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、諏訪くんの抱える闇と今日子への執着が明らかになり、物語のサスペンス要素が一気に加速した回でした。彼の涙の告白は、単なる高校生の恋心というよりも、もっと深い依存や救いを求める魂の叫びのように聞こえ、読んでいて胸が締め付けられました。彼がなぜそこまで今日子を「救い」と呼び、執着するのか。4年前の出会いに何があったのか、謎が深まるばかりです。

特にショッキングだったのは、今日子の脳裏に甦った「ビッチ」と罵られる記憶の断片です 。これは、「マリリン」がただ派手なだけでなく、誰かから酷い精神的苦痛を受けていた可能性を示唆しています。このトラウマこそが、彼女が「変わりたい」と願い、記憶を封印するに至った原因なのかもしれません。

諏訪くんと話すと頭痛がするという設定も、ミステリーとして非常に巧みです 。「マリリン」が必死に隠したかった記憶に、彼が深く関わっている何よりの証拠でしょう。

苦しむ今日子を優しく見守る三住先生の存在が唯一の救いですが、彼もまた今日子の過去に何か関わりがあるはず。登場人物全員が何かを隠しているように見え、誰を信じれば良いのか分からなくなってきました。次回の展開が気になって仕方ありません。

【マリリンはいなくなった】7話のネタバレまとめ

  • 今日子は、自分に「会いたい」とメッセージを送っていた生徒・諏訪睦と対峙します。
  • 諏訪くんは涙ながらに今日子への想いを告白し、彼女が「僕の救いだった」と過去の特別な関係性を訴えます 。
  • 二人の出会いが4年前、諏訪くんが中学1年生の頃まで遡ることが明かされます 。
  • 諏訪くんと話したことで、今日子は激しい頭痛と共に、「ビッチ」と罵られる断片的な記憶を思い出します 。
  • 頭痛で倒れた今日子を三住先生が介抱しますが、彼の過去と現在の態度の違いにも戸惑いを覚えるのでした 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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