【人間関係アディクション】10話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第10話をネタバレありで簡単に解説する

第9話のラスト、ランから貰ったタバコを教室で落としてしまい、担任教師に見つかるという絶体絶命のピンチに陥ったダナ。第10話は、その窮地から幕を開けます。追い詰められたダナの前に現れたのは、あまりにも予想外の救世主でした。今回は、嘘と真実が交錯する廊下での攻防と、物語の人間関係を根底から覆す、衝撃のラストを徹底解説します。

絶体絶命のピンチと担任の追及

教室に落ちた一本のタバコ

担任教師がダナの足元に転がったタバコに気づいた瞬間、教室の空気は凍りつきました 。 彼はすぐにタバコを拾い上げると、何事もなかったかのように授業を中断し、「しばらく自習!」とだけ告げて教室を出ていきます 。 ダナは「なんか変ね…」と、まだ事の重大さに気づいていません 。

「ちょっと廊下に来なさい」- 逃れられない尋問

しかし、担任はすぐに教室へ戻ってくると、ダナの席の横でピタリと足を止めました 。 そして、低い声でこう告げます。

ダナ ちょっと廊下に来なさい

ダナは「あれ…私のだ…」と血の気が引きながらも、「証拠なんてないんだから」「知らないフリをしとけばいいわ」と必死に自分に言い聞かせ、平静を装うのでした 。

嘘と真実、廊下での攻防

「タバコにまで手を出すとはな?」

廊下に連れ出されたダナに対し、担任は日頃の素行不良を並べ立て、厳しく問い詰めます 。 そして、拾ったタバコを突きつけ、こう言い放ちました。

タバコにまで手を出すとはな?

ダナの必死の抵抗

ダナは「タバコなんて吸ってません!」と、あくまでシラを切ります 。 「それがなんで私がタバコを吸っている証拠になるんですか!!」と、声を荒らげて反論しました 。

担任も、それがダナ本人ではなく、スギョンたちのために所持していた可能性は認めます 。 しかし、「だがうちの学校は所持してただけで罰する決まりなんだ」「お前のご両親にも連絡することになる!」と、厳しい処分を下す姿勢は崩しません 。

予想外の救世主、チヒョクの告白

「俺は見たんだよ!」- 担任の決定的な一言

ダナが「誰か他の子が落としたものかもしれない!」と最後まで抵抗すると、担任はついに決定的な一言を放ちます 。

俺は見たんだよ!お前がタバコを落とした瞬間をな!

この言葉に、ダナは「え…?」と凍りつきました 。 言い逃れの余地は、もはや残されていません。頭が真っ白になり、観念しかけたその時でした。

「あのタバコ…僕のなんです」- チヒョクの乱入

「違います」

教室から出てきたのは、ダナが最も忌み嫌っていたはずの、ハン・チヒョクでした。 彼は、ダナと担任の間に割って入ると、はっきりとこう告げます。

「さっきタバコの話をしてましたよね?」

あのタバコ ダナのじゃありません」「僕見たんです ダナが落としたんじゃありません

身代わりの罪

担任が「本当か?」「それじゃお前は誰が落としたのを見たんだ?」と問い詰めると、チヒョクは一瞬の間を置いて、信じられない言葉を口にしました 。

くそ…僕が落としました」 「あのタバコ…僕のなんです

このあまりにも衝撃的な身代わりの告白に、ダナも担任も、ただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。

まとめ【人間関係アディクション】10話を読んだ感想(ネタバレあり)

第10話は、絶体絶命のダナを救ったのが、彼女が最も見下し、排除しようとさえしていたチヒョクだったという、あまりにも皮肉で衝撃的な展開でした。

担任教師の執拗な追及は、見ていて胸が苦しくなるほどでした。彼はもはや、生徒指導という領域を超え、個人的な嫌悪感からダナを追い詰めているように見えます。「タバコを落とす瞬間を見た」という決定的な一言で、ダナの逃げ場は完全になくなりました。

そんな八方塞がりの状況を、まさかチヒョクが救うとは誰が予想できたでしょうか。彼が「僕のなんです」と罪を被った瞬間、物語の構図が根底から覆ったように感じました。彼のこの行動は、一体何なのでしょうか。ダナへの純粋な好意からくる自己犠牲なのか、それとも、彼女に大きな「借り」を作らせ、自分のコントロール下に置くための高度な計算なのか。彼の真意が全く読めず、その存在はますます不気味さと謎を深めています。

この一件で、ダナはチヒョクに対して、決して無視できない「借り」を負ってしまいました。プライドの高い彼女が、この屈辱的な事実をどう受け止めるのか。昼休みに体育館裏で彼を「シメる」はずだった計画も、これで完全に白紙に戻ってしまいました。

チヒョクの謎の行動によって、登場人物たちのパワーバランスは、より一層複雑で予測不能なものになりました。ダナにとってチヒョクの行動は、窮地を救う「救済」だったのか、それとも新たな「呪い」の始まりなのでしょうか。一瞬たりとも目が離せない、見事なクリフハンガーでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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