【人間関係アディクション】17話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第17話をネタバレありで簡単に解説する
前回、担任教師による個別面談が始まり、ドンフン、そしてダナが嘘で塗り固められた証言をしました。第17話では、残るスギョンとホヨンの事情聴取の様子、そして解放された彼らを待ち受ける、新たな暴力の影と、つかの間の平穏を打ち砕く最悪の再会が描かれます。
嘘で塗り固められた事情聴取
職員室では、スギョンとホヨンの面談が続いていました。スギョンは「ホントに何も知りませんって!」「私が教室に入ったときにはもう終わってたんです」と、堂々とした態度でシラを切り通します。さらには、「ドンフンがやったと言ってるんだからそうなんじゃないんですか?」と、全ての責任をドンフンに押し付け、自分は無関係であると主張しました。
次に呼ばれたのはホヨンです。担任は、彼の学生記録を確認します。そこには問題行動の記録はなく、成績も悪くないと記されていました。しかし担任は、ある一点に強い疑いを抱きます。
「だが気になるのは 張本人のドンフンには一滴も血がついてなかったのに この生徒の顔には…」
殴ったとされるドンフンは無傷で、止めに入ったはずのホヨンの顔に傷があるという、明らかな矛盾。担任は、この事件の真相は被害者であるチヒョクに聞くまでわからないと判断し、ホヨンの面談を終えるしかありませんでした。
「強者」の論理、明かされる事件のカラクリ
職員室から解放された4人は、ファストフード店で時間を潰していました。そこでスギョンは、ダナが担任についた嘘の稚拙さを「あんたマジでバカじゃないの?」と厳しく咎めます。ダナは、どうせチヒョクが本当のことを話せば、自分たちの嘘はバレてしまうのではないかと不安で仕方ありません。
しかし、ドンフンは自信満々にこう言い放ちます。
「大丈夫さ」「あんなろくに話もできないマヌケの言うことを誰が信じるかよ」「証拠もまったくないんだし」
彼の理屈は、あまりにも冷徹で、しかし歪んだ説得力を持っていました。誰が、どうやって、なぜやったかという「真実」はどうでもいい。教師たちにとっては、問題を大きくせず、適当にお茶を濁して処理することのほうがよっぽど重要だ、と彼は見抜いていたのです。目撃者はダナしかおらず、そのダナが嘘をつけば、彼らの筋書きは完成するというわけでした。
つかの間の平穏と、新たな火種
事件の顛末が見えてきたところで、ダナはドンフンになぜ身代わりになったのかを尋ねます。するとドンフンは「ダナ…今まで気づかなかったけどお前そんなに俺に関心があったのか」「もしかして…」とお茶を濁すような発言。すかさずスギョンが「このバカ! ダナはホヨンとつきあってんの!」と、ドンフンの頭をはたきながら暴露しました。ドンフンは驚きながらも、二人を祝福します。
その後、一行はカラオケへ向かうことに。事件のことを忘れ、仲間たちと過ごす時間に、ダナは「みんなと一緒に過ごせてうれしいな」と、つかの間の幸福感に浸ります。ホヨンと手をつなぎ、その温もりに安らぎを感じるのでした。
路地裏の遭遇、最凶の支配者再び
カラオケに向かう道すがら、彼らは他校の女子生徒たちに絡まれてしまいます。金を貸せと脅される、ありふれたカツアゲの場面。しかし、ダナはもはや以前の彼女ではありませんでした。仲間を、そして自分の居場所を守るため、「私がおごってあげる!」と、自ら矢面に立って事態を収拾します。
ところが、平穏は長くは続きません。彼らが向かう先の路地裏に、見慣れた人影が現れます。
「あっ!」「ランだ!」
そこに立っていたのは、このグループの頂点に君臨する、絶対的支配者ランでした。ホヨンとランの過去を知ってしまったダナにとって、それは最も会いたくない人物との、最悪のタイミングでの再会だったのです。
まとめ【人間関係アディクション】17話を読んだ感想(ネタバレあり)
第17話は、事件の裏側で働いていた「強者の論理」が明らかになり、この物語の構造的な歪みが浮き彫りになった回でした。
ドンフンの語る理屈は、本当に恐ろしかったです。「弱い者の言葉は誰にも信じてもらえない」「大人(教師)は真実の解明より事態の収束を優先する」。これは、多くのいじめや不条理がなぜ見過ごされてしまうのか、という問題の核心を突いているように感じます。彼らは、この学校という小さな社会のルールを完璧に把握し、それを悪用することで自分たちの地位を維持していたのです。
そんな中、ダナの成長(あるいは堕落)には胸が痛みました。他校の生徒に絡まれた際、かつての彼女なら怯えるだけだったでしょう。しかし、今の彼女は自ら前に出て、お金で解決するという「彼らのやり方」を実践して見せました。グループに染まり、その論理を内面化していくダナの姿は、見ていて痛々しいです。彼女がつかんだ、手をつなぐ幸せの温もりは、あまりにも多くのものを代償にしているように思えてなりません。
そして、ラストに訪れるランとの再会。つかの間の平穏を叩き割るかのような、完璧なタイミングでの登場です。ホヨンとランの過去が明らかになった今、彼女の存在はこれまで以上に大きな脅威となります。彼女はこの暴力事件をどう捉えるのか。そして、ホヨンとダナの新しい関係を知った時、一体何が起こるのでしょうか。ようやく一つの嵐が過ぎ去ったかと思った矢先に、さらに巨大な嵐がすぐそこまで迫っている。そんな絶望的な予感に、次回の展開から目が離せません。
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