【人間関係アディクション】18話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第18話をネタバレありで簡単に解説する
前回、ダナたちの前に突如として現れた、絶対的支配者ラン。ホヨンと彼女が元恋人同士だったという衝撃の事実を知ったダナの心は、恐怖で満たされていました。第18話では、そのランとその仲間たちとの危険な合流、そして彼らが持ち込む新たな価値観が、ダナたちの築いてきた歪な均衡をさらに揺るがしていく様子が描かれます。
悪夢のカラオケ、二つのグループの邂逅
路地裏での最悪の遭遇。ダナは(正直言って超怖い…!)と、恐怖で体がこわばります。スギョンが場を和ませようと「カラオケ!」と誘うと、ランはあっさりとそれを受け入れました。ダナは心の中で(お願いだから断って…)と必死に願いますが、その願いは届きません。
それどころか、ランは一緒にいた仲間たちにも声をかけ、全員でカラオケに行くという悪夢のような展開に。ダナは「終わった…」と、ただ絶望するのでした。ホヨンはそんなダナの様子に気づき、「ランのことで気まずいんだったら俺たち二人で遊びにいくか?」と優しく声をかけますが、その気遣いも、ダナをさらなる混乱に陥れるだけでした。
芸術高校のカースト、嫉妬と賞賛の交錯
ランが連れてきたのは、キム・ハンスとイ・ジュダムと名乗る、理真芸術高校に通う男女でした。彼らは、ダナたちが通う余現高校の生徒とは明らかに違う、洗練された雰囲気をまとっています。
早速、イ・ジュダムがドンフンに興味を示します。
「今日グループトークでボコボコにしたヤツとの自撮り写真送ったのあんたでしょ?」「実物見るのは初めてね 写真よりカッコいいじゃない」
ジュダムからのあからさまな賞賛に、ドンフンはまんざらでもない様子。しかし、その隣でスギョンは「超ムカつく…」と、嫉妬の炎を静かに燃やしていました。一方、キム・ハンスはダナに人懐っこく話しかけますが、ダナはその馴れ馴れしさを(苦手なタイプだな…)と、警戒するのでした。
トイレでの密談、ジュダムが語る”別世界”
カラオケボックスの中、ダナがトイレに立つと、イ・ジュダムが「私も行くわ」とついてきます。そして、二人きりになった化粧室で、彼女はダナが知らない「別世界」の話を始めました。
「私なんてうちの科じゃ中の下ぐらいよ」「私よりずっときれいで歌もうまい子たちがたくさんいるんだから」
ジュダムが語る芸術高校のトップカーストは、ダナの想像を絶するものでした。一日に何度もナンパされ、彼氏もアクセサリーのようにとっかえひっかえ。お小遣いは月に百万ウォン(日本円で約10万円)を超えるという、まさに別次元の暮らしぶり。ダナが必死に手に入れようとしている「一軍」の地位が、ひどくちっぽけに思えるような、格の違いを見せつけられます。
彼氏の存在と、病室に眠る真実
ジュダムは、そんな世界を知らないダナに「年上の知り合い紹介してあげよっか?」と持ちかけます。ダナが「彼氏いるから」と断ると、ジュダムは待っていましたとばかりに核心を突きました。
「もしかしてさっき横にいた背が高いイケメン?ホヨンだったっけ?」 「ふふっ 何驚いてんの? あんたが彼氏いるって言うからホヨンだろうなってなんとなくわかったの」
彼女の鋭い観察眼は、ダナにとって新たな脅威の出現を意味していました。そして、華やかなカラオケの場面から一転、物語の最後は、病院のベッドで一人静かに眠るチヒョクの姿を映し出します。彼らが過去の暴力を忘れ、カラオケに興じている間も、被害者の時間は止まったままであるという、残酷な現実を突きつけて、18話は幕を閉じるのでした。
まとめ【人間関係アディクション】18話を読んだ感想(ネタバレあり)
第18話は、ダナたちが生きる世界の、さらに上の階層が存在することを見せつけられ、彼女たちの価値観が根底から揺さぶられる回でした。
ランが連れてきた芸術高校の二人、特にイ・ジュダムの存在感は圧倒的でした。彼女が語るきらびやかな世界は、ダナが必死に築き上げてきた「一軍」という地位がいかに脆く、狭い世界のものであったかを思い知らせます。ジュダムの、悪意のない純粋なマウンティングは、直接的な暴力よりもダナの心を抉ったのではないでしょうか。
また、ジュダムとドンフン、そしてスギョンの間で繰り広げられた、ささやかな嫉妬と賞賛のやり取りも非常にリアルでした。いつもは強者の側にいるスギョンが、自分より格上かもしれないジュダムの登場によって、初めて「嫉妬する側」に回った瞬間は、彼女の人間味が見えて興味深かったです。
そして何より、ラストシーンの構成が見事でした。ミラーボールが回る騒がしいカラオケボックスと、静まり返った白い病室。この鮮やかな対比は、加害者たちの「日常」と、被害者であるチヒョクの「非日常」を強烈に描き出しています。彼らが何もかも忘れて楽しんでいる間も、暴力によって奪われた時間は決して戻らないという、この物語の重いテーマを改めて突きつけられたように感じます。
ランとその仲間という新たな登場人物を得て、物語はさらに複雑な人間関係の渦へと突入していきます。彼らの存在は、ダナたちのグループにどのような影響を与えていくのか。そして、病院で目覚めたチヒョクは、一体何を語るのか。全く先が読めない展開に、期待が高まります。
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