【人間関係アディクション】28話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第28話をネタバレありで簡単に解説する

前回のラスト、スギョンは三年越しの復讐を遂げるため、恋敵ボミに「ダナがホヨンの彼女だ」という事実を叩きつけ、狂気的な笑い声を上げました。第28話では、その爆弾発言の余波と、追い詰められたボミの苦しい反論、そして板挟みになったダナの葛藤が描かれます。さらに、物語はスギョンの過去へと遡り、彼女の残酷さが形成された、衝撃の原点が明らかになります。

爆弾発言の余波、ボミの反論とダナの葛藤

スギョンの高笑いを前に、ボミの仲間は「頭おかしいんじゃない…?」と震えます。彼女は、ダナとホヨンが付き合っているという事実を「そんなウソを私が信じると思うの?」と、かろうじて否定しました。そして、ボミはダナに揺さぶりをかける、新たな爆弾を投下します。「あの時…ホヨンは私とキスしたんだから」と。

この言葉は、ダナの心を激しく揺さぶります。自分と付き合い始めたその日に、ホヨンがボミとキスをした?それが嘘か本当か、どちらにしてもダナの心には強烈な不快感が渦巻きます。しかし、相手はスギョンの知り合いで、「一軍」の空気をまとったボミ。ランとの一件で学んだダナは、ここで下手に怒りを表せば自分が危険に陥るかもしれないと、恐怖で身動きが取れなくなってしまうのでした。

庇護者から加害者へ、スギョンの反撃

ダナが黙り込んでいるのを見て、弱みを見つけたとばかりにボミはさらに攻勢に出ます。「強がりだけの弱虫同士でお似合いね…」と、ダナとスギョンをまとめて嘲笑しました。しかし、それはスギョンが待ち望んでいた、反撃の口実を与えるだけでした。

スギョンは冷たく言い放ちます。「陰キャのあんたと一学期の間ずっと遊んでやったのは私でしょ?」。彼女は、自分がボミをこの世界に引き入れ、人脈まで作ってやった恩人であると主張し、「恩知らずのクソ女」と罵倒します。そして、死んだ先輩「ヘンシ」の名前を出し、二人の間の過去の因縁を匂わせました。

過去へのフラッシュバック、明かされる二人の因縁

場面は、スギョンとボミがまだ中学一年生だった頃の過去へと遡ります。そこには、制服のスカートの丈を詰め、少しでも「一軍」に近づこうとしていた、今よりもずっと幼いスギョンの姿がありました 。彼女を路地裏に呼び出したのは、同級生でありながら、一足先に不良の世界に染まっていたボミでした

ボミは「超イケてる」二年生の先輩を紹介してあげると言ってスギョンの心を掴むと、その直後、先輩に渡すためであろうタバコを買ってくるよう、スギョンに命じます 。しかし、まだ中学生のスギョンはお金が足りず、その「命令」を達成することができません

その失敗を知った瞬間、ボミの態度は豹変します。彼女は「何考えてんのよ!!」とスギョンを激しく罵倒し、髪を掴み、「誰かからカツアゲしてでも買ってきなさいよ!」と、恐怖でスギョンを支配するのでした

この過去の出来事は、二人の関係性を根底から覆す重要な事実です。現在、スギョンにやり込められているボミが、かつてはスギョンを支配し、屈辱を与えた加害者であった。スギョンの三年越しの復讐は、単なる恋敵への嫉妬ではなく、この時に植え付けられた憎しみに根差していたことが、ここで明らかになるのです。

まとめ【人間関係アディクション】28話を読んだ感想(ネタバレあり)

第28話は、スギョンとボミの間に横たわる、想像以上に根深い因縁を明らかにする、まさに鳥肌ものの回でした。これまで二人の対立は、ホヨンを巡る単なる恋のライバル関係だと思われていました。しかし、今回のフラッシュバックによって、その認識は完全に覆されます。

最も衝撃的だったのは、かつてはボミが「加害者」で、スギョンが「被害者」という、現在とは真逆の力関係にあったという事実です。先輩の威を借りてスギョンを支配しようとした幼いボミの姿は、現在の彼女の姿とは全く結びつかず、この世界の残酷な流動性を感じさせます。

この過去を知ることで、前回のスギョンの「三年間、この瞬間だけを待ってた」というセリフは、全く違う、恐ろしいほどの重みを持って響いてきます。彼女の行動は、単なる嫉妬からの嫌がらせではなく、中学時代に受けた屈辱を晴らすための、長年にわたる周到な復讐計画だったのです。そう考えると、スギョンの執念深さと、人を駒として使う冷徹さがより一層際立ち、彼女というキャラクターの底知れない恐怖に改めて震えました。

そして、この壮絶な復讐劇の「武器」として、ダナが利用されているという事実。彼女は、自分が知らないうちに、友人たちのドロドロとした過去の清算に巻き込まれています。彼女が足を踏み入れた「一軍」という世界は、ただ派手で楽しいだけでなく、こうした過去の怨恨が渦巻く、危険な場所だったのです。物語は、登場人物たちの過去と現在が繋がり、より一層複雑で深刻な人間ドラマの様相を呈してきました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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