【人間関係アディクション】33話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第33話をネタバレありで簡単に解説する
前回、ヘンシに反逆したスギョンは髪を切られ、絶望の淵に立たされていました。第33話は、その地獄の続きから始まります。今度は、リンチされたばかりのランが、スギョンへの「仕上げ」の暴行を命じられるという、あまりにも残酷な展開。今回は、この最悪の状況で芽生えたスギョンとランの運命的な絆、そして絶対的支配者ヘンシの結末が明かされる、物語の核心に迫る重要な回です。
屈辱の儀式、ランに渡されたハサミ
地面にうずくまり、無残に切られた髪を散らしたスギョン。その彼女の前で、ヘンシはリンチされたばかりのランにハサミを渡し、「やってみな」と冷たく命じます。それは、ランの忠誠心を試すと同時に、スギョンへの見せしめとするための、二重に屈辱的な儀式でした。
ヘンシは、反抗的なランに対し「そんだけ生意気なのに なんでまだ無事でいられると思う?」「私がまだあんたをシメる必要性を感じてないからよ」と、絶対的な力の差を見せつけ脅迫します。そしてヘンシの仲間たちが「早くやれよ!」とランを突き飛ばし、スギョンへの暴行を強要しました。
最悪の状況での出会い、ランの選択と二人の対話
しかし、ランはその命令にすぐには従いません。まさにその時、誰かがこの集団リンチを通報したのか、遠くから大人の声が響き渡ります。ヘンシたちは「クソッ 行くわよ」と悪態をつき、その場から逃走しました。
路地裏には、ボロボロになったスギョンとランが二人きりで残されます。すると、ランの方からスギョンに「ねぇ…」と話しかけてきました。彼女は、スギョンがヘンシの「妹分」になる誘いを断ったことを知っており、その理由を尋ねます。そして、自身も誘いを断ったことに触れ、恐怖は感じながらも、決して屈しなかった理由をこう語りました。
「狼が犬の下につくわけにはいかねぇだろ?」
スギョンは、ランがヘンシの命令に背き、自分への暴行を加えなかった理由を尋ねます。するとランは、「(ヘンシの話を聞いてたら)意外に根性あると思ってね…それで気に入ったんだよ」と明かすのでした。この最悪の状況で、命令に背いてまで自分を認め、守ってくれたランの存在は、孤立していたスギョンの心を強く打ち、二人の間に特別な絆が芽生えた瞬間でした。
ヘンシの死の真相と、ランの復讐心
場面は、バイクを手に入れてはしゃぐヘンシの姿を映し出します。彼女を羨望と憎悪の目で見つめるスギョン。そして、隣にいるランは、ケガを心配するスギョンに対し、「私はばあちゃんと暮らしてんだ」と自身の家庭環境を明かし、「それにめそめそ大人に告げ口なんかする必要ねぇだろ?」と続けます。そして、静かに、しかし燃えるような瞳でこう宣言しました。
「あの女は私の手で殺してやるんだから」
しかし、その強烈な復讐心が果たされることはありませんでした。ナレーションによって、ヘンシはバイクを手に入れたわずか三週間後に、事故であっけなくこの世を去ったという、衝撃の事実が語られるのです。
偽りの友情への問い、ボミの真意とは
壮絶な過去の回想が終わり、物語は現在、スギョンがボミを問い詰める場面へと戻ります。
スギョンは、これまでの全ての出来事を踏まえ、ボミが自分をヘンシに紹介した、その本当の理由を突きつけました。
「あんたはそんな私がヘンシ先輩の妹分になったらどうなるか誰よりもよく知ってた」 「それって自分の負担を減らそうと私を紹介したんでしょ?」
自分を犠牲にすることで、ヘンシからの要求を分散させようとしたのではないか。スギョンの鋭い問いに対し、ボミは答えることができません。偽りの友情の化けの皮が、ついに剥がされようとしていました。
まとめ【人間関係アディクション】33話を読んだ感想(ネタバレあり)
第33話は、登場人物たちの立場が目まぐるしく入れ替わる、まさに息をのむような展開でした。物語の核心は、「被害者同士を争わせる」というヘンシの支配の残酷さと、その中で気高い魂を失わなかったランの選択にあったと思います。
ヘンシの命令に背き、スギョンへの暴行を拒んだランの姿には、鳥肌が立ちました。彼女が口にした「狼が犬の下につくわけにはいかねぇだろ?」というセリフは、この行動によって、単なる強がりではなく、彼女の生き様そのものであることが証明されたのです。この最悪の状況で生まれた二人の絆は、この救いのない物語の中で唯一の希望のように感じられました。
一方で、絶対的な悪として君臨していたヘンシが、バイク事故というあまりにもあっけない形で命を落としていたという事実には、言葉を失いました。ランの燃えるような復讐心が果たされずに終わってしまったという、運命の皮肉。この虚無感が、物語にさらなる深みを与えています。
そして、全ての元凶であったボミへの、スギョンの最後の問いかけ。これは単なる友人への詰問ではなく、この物語全体を貫く「友情とは何か」「信頼とは何か」という重いテーマを、読者にも突きつけるようでした。スギョンがこれからどのような「復讐」を遂げるのか、目が離せません。
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