【人間関係アディクション】35話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第35話をネタバレありで簡単に解説する
前回、ボミは自らの「人脈」であるガラの悪い先輩たちを呼び寄せ、スギョンたちを完全に包囲しました。過去のいじめを嘲笑され、逃げ場を失ったスギョンとダナ。第35話は、この絶望的な状況から始まります。今回は、友を救うためのスギョンの悲痛な決断と、それを嘲笑うかのように炸裂するボミの残酷な暴力、そして遠くで異変を察知するホヨンの姿が描かれる、息もつかせぬ回です。
助っ人の予想外の反応と、ボミの決断
スギョンとダナの前に立ちはだかった、タトゥーの入った大柄な先輩ジェソプ。しかし、彼の口から出たのは意外な言葉でした。
「…なあボミ どうしても俺がやらなきゃいけねぇのか?」 「なんでこんな弱っちい女どもを殴らせるんだ…俺のメンツも考えろよ」
助っ人として呼ばれたはずの彼が、弱い女子を相手にすることに難色を示したのです。これに対し、ボミは「変なところでカッコつけちゃって…」と呆れつつも、「先輩がやる必要はないわ」「まあ私が直接やってもいいか…」と、自ら手を下すことを決意します。数の上で圧倒的に有利な状況を確信し、彼女は「さて…何から始めようかしら」と、冷酷なリンチの開始を宣言するのでした。
ヒーローの不在、ホヨンの“イヤな予感”
その頃、場面はネットカフェへと移ります。ホヨンはオンラインゲームに負け、「バカばっかりでイヤになるぜ」と一人でイライラしていました。ドンフンが「一回負けただけだろ…?」となだめますが、ホヨンの本当の苛立ちは別のところにありました。
「そうじゃなくて ダナたちが心配だからさ」 「連絡もつかないし イヤな予感がするんだ」
ただならぬ気配を察知したホヨンは、「ちょっと出てくる」と席を立ち、ダナたちを探しに向かいます。このヒーローの不在が、路地裏で繰り広げられる惨劇の絶望感を、より一層際立たせることになります。
友を庇うスギョンの自己犠牲
絶望的な状況の中、スギョンは意を決してボミの前に進み出ます。そして、驚くべき言葉を口にしました。
「ボミ あんたに言われたとおりにするわ」 「だからこの子は帰してあげて」
これまで自分のことしか考えていなかったように見えたスギョンが、ダナを庇い、自分一人が犠牲になることを選んだのです。彼女は、ボミに「ひざまずきなさい」と屈辱的な要求をされると、プライドを捨ててその場にひざまずきます。そして、ダナにだけ聞こえるように「…平気」「ここから解放されたらネカフェに行ってドンフンとホヨンを呼んできて」と、最後の望みを託すのでした。
炸裂する過去の怨恨、ボミの非情な一撃
スギョンはひざまずいたまま、「これでいいでしょ? この子は帰してあげ…」と懇願します。しかし、その言葉が終わるよりも早く、ボミの強烈な蹴りがスギョンの顔面を捉えました。返り血を浴び、驚愕するダナ。
ボミは倒れたスギョンを見下ろし、溜まりに溜まった過去の恨みをぶちまけます。
「被害者は自分だけだとでも思ってんの?」 「思い出したらマジで腹が立つわ… あんたがバカなせいで私がヘンシ先輩にどれだけやられたと思ってんのよ?」
この暴力は、単なる見せしめではなく、スギョンが原因で自分が受けた屈辱に対する、何倍にも膨れ上がった復讐でした。ボミは、ダナのスマホを取り上げて助けを呼ぶ手段を断つと、スギョンを別の場所へ連行しようとします。ダナは、ただ「スギョン…ごめんね…」と心で謝ることしかできず、その場を去るのでした。
まとめ【人間関係アディクション】35話を読んだ感想(ネタバレあり)
第35話は、スギョンの意外な一面と、ボミの底知れない残虐性が鮮烈な対比で描かれた、非常に胸が締め付けられる回でした。これまで利己的に見えたスギョンが、土壇場でダナを庇い、自らひざまずく姿には、正直驚かされると共に、彼女の中にまだ残っていた人間性と友情に心を打たれました。
しかし、そんな彼女の悲痛な自己犠牲すらも、ボミの怒りを鎮めるどころか、過去の恨みを爆発させる引き金にしかならなかったという展開は、あまりにも救いがありません。彼女の暴力の根源が、自分もまた被害者であったという歪んだ自己正当化にあることが明らかになり、この物語の負の連鎖の根深さを改めて感じました。
唯一の希望は、ホヨンが「イヤな予感」を信じて動き出したことでしょう。果たして彼は、スギョンが連れ去られる前に、この地獄にたどり着くことができるのでしょうか。息をのむようなクリフハンガーに、次回の展開が気になって仕方がありません。
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