【人間関係アディクション】36話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第36話をネタバレありで簡単に解説する

前回、ボミが呼び出した先輩たちに囲まれ、スギョンはダナを逃がすために自らひざまずくという自己犠牲を選びました。第36話では、その壮絶なリンチの場面と並行し、病院で真相に迫ろうとする担任教師、そして友を救うために走るダナの心の葛藤が描かれます。三つの視点が交錯し、物語は衝撃のクライマックスへと突き進みます。

病院での対話、真相に迫る担任教師

場面は、病院の一室から始まります。担任教師は、暴行事件の被害者であるチヒョクを見舞い、優しく語りかけていました。「先生はお前の味方だから話しても大丈夫だぞ」と、彼がいじめの真相を打ち明けるよう、辛抱強く促します。

担任は、加害者とされる生徒たちの証言が食い違っていることを明かし、こう推察します。「これはあくまで個人的な考えだが…俺はアイツらが全員この事件の関係者で何かを隠していると思ってるんだよ」。そして、「あの時お前を直接殴らなかった生徒も今までお前をイジメてきたんじゃないのか?」と、事件の根深い背景にまで迫ろうとするのでした。

罪悪感と自己正当化、ダナの心の葛藤

その頃、ダナはスギョンに言われた通り、助けを呼ぶために必死で夜道を走っていました。しかし、彼女の心は罪悪感と自己正当化の間で激しく揺れ動きます。

スギョンは…大丈夫かな」「血がたくさん出てたけど…

友の身を案じる一方で、「私がいても役に立たないし…」「あそこにずっといたら私も同じようにやられてたはずよね…?」と、友を見捨てて逃げ出した自分の行動を必死に正当化しようとします。恐怖と無力感に苛まれながらも、彼女は「…早く行こう」と、再び足を前に進めるのでした。

執拗なリンチ、そしてスギョンの反撃の意志

路地裏では、ボミによるスギョンへの残虐な暴行が続いていました。「くたばりな!このクソ女!」と罵りながら、倒れたスギョンを執拗に蹴りつけます。

しかし、スギョンはただやられていたわけではありませんでした。ボミの仲間の一人が、スギョンがその手に鋭利な石を強く握りしめていることに気づきます。「コイツイカれてるわ!」「この女あんたを殺そうとしてるわよ!!」。絶望的な状況の中、スギョンは屈することなく、反撃の機会をうかがっていたのです。

その姿を見たボミは、「そろそろ許してやろうかと思ってたけどあんたは私を殺そうとした…」と、暴行をさらにエスカレートさせる口実を見つけ、スギョンにとどめを刺そうとします。

予想外の救世主、ダナの反撃

ボミがスギョンに殴りかかろうとした、まさにその瞬間でした。ボミが、背後から強烈な一撃を受け、地面に倒れ込みます。そこに立っていたのは、助けを呼びに行ったはずのダナでした。彼女は近くにあったカラーコーンを振り上げ、友を救うために戻ってきたのです。

一方その頃、ダナを探していたホヨンは、路地を走る彼女の姿を遠くに発見します。「ダナ!」と呼びかけますが、後ろ姿の似た別人でした。ダナがたった一人で、地獄の渦中へと舞い戻ったことを、彼はまだ知りません。

まとめ【人間関係アディクション】36話を読んだ感想(ネタバレあり)

第36話は、三者の視点が巧みに交錯し、物語の緊張感を極限まで高めた、見事な構成の回でした。特に、助けを呼びに走るダナの心理描写は、非常にリアルで胸に迫るものがありました。恐怖から友を見捨ててしまったことへの罪悪感と、自分の身を守りたいという自己保身。その間で揺れ動く彼女の姿は、とても人間らしく、多くの読者が共感したのではないでしょうか。

そして、ただの被害者では終わらないスギョンの強さ。ボロボロにされながらも、石を握りしめて反撃の機会をうかがう彼女の姿には、鳥肌が立ちました。彼女の不屈の魂が、この物語の大きな魅力の一つだと改めて感じます。

しかし、今回のハイライトは、なんといってもラストのダナの反撃です。これまで流されるだけだった彼女が、初めて自らの意志で、友人を守るために暴力を振るった。この大きな変化は、彼女がこの歪んだ人間関係の沼から抜け出すための、最初の一歩になるのかもしれません。彼女の勇気ある行動が、この絶望的な状況をどう変えていくのか。かすかな希望の光が見えたような、最高に熱い展開でした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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