【人間関係アディクション】38話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第38話をネタバレありで簡単に解説する
前回、ダナはドンフンの教えを思い出し、ボミに決死の反撃を試みました。しかし、多勢に無勢。絶体絶命の状況の中、ついに王子様が現場に到着します。第38話は、ホヨンの圧倒的な力によって戦況が一変し、今度はダナとスギョンによる、あまりにも残酷で巧妙な「逆襲」が始まる、物語の勢力図が完全に塗り替わる回です。
王子様の登場、そして豹変する空気
ダナの反撃もむなしく、ボミの仲間たちに押さえつけられようとしたその時、ついにホヨンが現場に到着します。形勢が逆転したと考えたボミは、態度を豹変させ、「ホヨン!!あんたの学校のこの茶髪女が飛びかかってきたの!」と、自分が被害者であるかのように嘘の主張を始めました。
しかし、ホヨンはボミの言葉を完全に無視。彼は、うずくまっているダナに優しく駆け寄ると、「心配してたんだ」「全然連絡がつかないからずいぶん捜したんだぞ」と、心から彼女の身を案じます。そして、彼女の怪我と、ボロボロになったスギョンの姿を見ると、その表情から一切の光が消え失せました。
王子様の“力”と、逃げ出す“先輩”
ホヨンは、この騒動の元凶であるボミたちが呼び出した先輩、ジェソプの方へ静かに向き直ります。ジェソプは「このヤロー!!」と殴りかかりますが、ホヨンはその拳を軽々とかわしました。その瞬間、ジェソプは相手が誰であるかに気づき、顔面蒼白になります。
「久しぶりですね 先輩」
彼が恐れていたのは、中学時代の、あのイ・ホヨンでした。ジェソプは「俺は関係ねぇぞ!」「アイツらに指一本触れてねぇからな!」と必死に弁解し、「全員でかかっても勝ち目はねぇし…そもそもホヨンなんかと関わりたくねぇ!」と、恐怖のあまりその場から逃げ出してしまいます。ホヨンの存在一つが、この場の力関係をいとも簡単に覆してしまったのです。
スギョンの残酷な提案、仲間割れのデスマッチ
最強の助っ人であったはずのジェソプが逃げ出し、恐怖に支配されるボミたち。その光景を、ボロボロになりながらも見ていたスギョンは、不気味な笑みを浮かべ、悪魔のような提案を持ちかけます。
「そこでなんだけどあんたたち五人でしょ?」 「三対二でデスマッチして勝ったチームは見逃してあげるわ」
それは、自分たちをいじめた者たちに仲間割れをさせ、その醜い争いを高みから見物するという、あまりにも残酷な復讐でした。スギョンは、その様子をスマホで撮影しながら、「いいショート動画いっぱい撮れたわ」「チックトックにアップしよっかな?」と、心底楽しそうに笑うのでした。
ダナの追撃、ヘンシの死の謎
スギョンの復讐劇に、今度はダナが追い打ちをかけます。彼女は、衣服が破れて恐怖に震えるボミの肩にタトゥーが彫られていることに気づくと、「ボミ…あんたもヘンシ先輩のこと超恨んだでしょ?」と、彼女もまた被害者であったという、二人にしか分からない“共通点”を突きつけました。
そして、ダナは物語の根幹を揺るがす、最大の爆弾を投下します。
「…ヘンシ先輩のバイクの名前なんだったっけ?」 「ああいうバイクにはブレーキホースってパーツがあってね。それが切れたらブレーキが効かないんだって」 「あの事故はたぶんそのせいで起きたんじゃないかしら?…あんたもそう思うでしょ?」
それは、ヘンシの死が単なる事故ではなく、誰かによって仕組まれた殺人であった可能性を、強く示唆する言葉でした。この一言は、ボミたちを恐怖のどん底に突き落とし、ダナとスギョンに完全な勝利をもたらす、決定的な一撃となったのです。
まとめ【人間関係アディクション】38話を読んだ感想(ネタバレあり)
第38話は、これまでの鬱憤を全て晴らすかのような、壮快で、しかしあまりにも残酷な逆襲劇に、ただただ圧倒される回でした。満を持して登場したホヨンの、味方に見せる優しさと敵に見せる冷酷さ。そのギャップが彼の魅力を一層引き立てていて、まさに完璧なヒーローの登場シーンでした。
そして、スギョンとダナが見せた逆襲の方法。単なる暴力の仕返しではなく、相手の心を折り、仲間割れを誘い、そして決して他言できない秘密を共有させることで恐怖で支配するという、非常に巧妙で陰湿なやり方には、彼女たちの確かな成長(あるいは堕落)を感じずにはいられません。
特に、最後にダナが投下した「ヘンシの死の謎」。これは、単なる不良グループの抗争だった物語を、一気に本格的なサスペンスへと昇華させる、見事な一撃でした。一体誰が、何のためにヘンシを殺したのか。この新たな謎が、今後の物語にどのように関わってくるのか。物語は新たなステージへと突入し、ますます目が離せなくなりました。
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