【人間関係アディクション】6話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

ずっちー

【人間関係アディクション】第6話をネタバレありで簡単に解説する

第5話のラスト、ホヨンとの甘い帰り道の直後にチヒョクから衝撃の告白を受け、さらに卒業アルバムで過去の彼が全くの別人だったことを知ったダナ。物語は大きな謎を残したまま、新たな舞台へと移ります。第6話で描かれるのは、学校の外、夜の街に集う彼らのもう一つの顔。そこでは、昼間とは違う剥き出しの欲望や悪意、そして新たな恋の火花が散っていました。

夜の街に集う「一軍」たち

レジェンド級の二人

舞台は、煌びやかなネオンが光るカラオケ店。スギョンとドンフンが部屋に入ると、そこに集っていた中学時代の同級生たちから歓声が上がります。

「あっ スギョン!」「遅かったな」 「レジェンド級の二人が同時に来たわね!

この歓迎の言葉から、二人が中学時代から周囲に恐れられる、あるいは注目される存在だったことがうかがえます。彼らのスクールカースト上位としての地位は、一朝一夕に築かれたものではないようです。

ホヨン不在の飲み会とスギョンの苛立ち

仲間の一人が「二人だけ?ホヨンは?同じ学校でしょ?」と尋ねますが、ドンフンは「知らないけど?そのうち来るでしょ」と気のない返事 。そんな中、スギョンの視線は、ある一点に注がれていました。それは、ホヨンを狙っている様子の女子「ナム・ボミ」の姿です。ホヨンのために甲斐甲斐しく席を確保し、男に媚びるような態度をとるボミに対し、スギョンは内心で毒づきます。

相変わらずあざとい女…」 「猫かぶっちゃってさ

スギョンにとってボミは、恋敵以外の何者でもありません。

スギョンの策略と新たな標的

「あの女をへこませるためにも」- スギョンの思惑

スギョンは、恋敵であるボミをホヨンから引き離すため、ある計画を巡らせます。彼女の頭に浮かんだのは、他でもないダナの存在でした。

あの女をへこませるためにもダナとホヨンをくっつけないとね〜

この独白から、スギョンにとってダナは、ホヨンとの関係を盤石にするための便利な「駒」であり、邪魔な恋敵を排除するための「盾」でしかないことが明らかになります。彼女の親しげな態度の裏には、冷徹な計算が隠されていました。

スギョンによるダナの「プロデュース」

計画を思いついたスギョンは、早速行動に移します。同級生に「うちの高校?超つまんないわよ」「陰キャばっかでさ」と愚痴をこぼしながらも、意図的にダナの話題を切り出しました。

「あ…そう言えば一人いたわ!ソル・ダナって知ってる?」

「学期初めに仲よくなったんだけどきれいだし性格もいいの」

ダナを魅力的な女子として周囲に紹介することで、彼女の価値を高め、ホヨンとのカップル成立を後押ししようという魂胆です。

ドンフンの歪んだ趣味と晒される暴力

遅れてきたホヨンとボミの攻防

スギョンがダナの話をしていると、そこへ主役のホヨンが到着します 。待ち構えていたボミは、すかさず「ホヨ〜ン」「席空けといたからこっちに来て」と甘い声で彼に駆け寄り、腕を絡ませます 。そのあからさまなアピールに対し、スギョンは「いい加減諦めなさい ホヨンはあんたに関心なんてないわよ」と冷たく言い放ち、女同士の静かな戦いの火花が散りました

「雑魚をボコボコにして記念写真撮るのが俺の趣味」

一方、ドンフンは別の女子生徒に「ドンフン先輩、ケンカ強かったでしょ!」と持ち上げられ、上機嫌になっていました 。そして、彼は自身の歪んだ趣味について、悪びれることなく語り始めます。

今日も一人やってきたんだ

雑魚をボコボコにして記念写真撮るのが俺の趣味なんだよ

スマホに保存された238枚の残虐な記録

ドンフンは「見せてやろうか?」と言い、女子生徒にスマホを渡します 。彼女が目にしたのは、「写真238枚」という表示と共に並ぶ、数々の暴力の記録でした 。その中には、顔を腫らし、ボロボロになったチヒョクの写真も。ドンフンは、その写真を見せて「それ今日撮ったんだ 気持ちわりぃ顔だろ?」と笑います 。彼の行為は単なるいじめではなく、快楽を伴う悪質な「趣味」だったのです。

過去の断片とチヒョクの孤独

「ハン・チヒョクって子…一人しかいない…」- ダナの葛藤

場面は変わり、一人自宅で卒業アルバムを広げるダナ。彼女はアルバムの中の少年が、今のチヒョクと同一人物であることが信じられません。「そんなはずない 同姓同名に決まってるわ」と自分に言い聞かせ、必死に他の「ハン・チヒョク」を探します 。しかし、何度ページをめくっても、その名前は一人しか見つかりませんでした

アルバムからこぼれ落ちた一枚の写真

ダナが呆然とアルバムを閉じたその時、中から一枚の写真がはらりと床に落ちました 。彼女がそれを拾い上げると、そこには信じられない光景が写っていました。

それは、メガネをかけた小学生時代のダナと、アルバムにいた少年時代のチヒョクが、仲睦まじく腕を組んで歩いているツーショット写真だったのです 。写真の隅には、懐かしい丸文字で「20XX.10.17 チヒョクと」と記されていました 。

「ご両親も心配を」「いませんから」- チヒョクの孤独な夜

同じ頃、ドンフンに暴行を受けたチヒョクは、古いアパートに帰宅します 。彼を迎えた大家の老婆は、そのボロボロの姿と薄汚れた服を見て「ご飯はちゃんと食べてるのかい?」と心配します

「ちゃんと食べないとご両親も心配を」という老婆の言葉に、チヒョクは感情のこもらない声でこう答えました。

いません」 「そんなものいませんから

彼の背中からは、誰にも頼ることができない、深い孤独の闇が漂っていました。

まとめ【人間関係アディクション】6話を読んだ感想(ネタバレあり)

第6話は、昼間の学校生活の裏側で繰り広げられる、彼らの「夜の顔」が生々しく描かれた回でした。特に、スギョンとドンフンの本性がより一層あらわになり、物語の闇の深さを改めて感じさせられます。

スギョンの友情は、すべてが計算ずくだったことに戦慄しました。彼女にとってダナは、恋敵ボミを牽制し、ホヨンを手に入れるための便利な「駒」。親友のフリをしながら、裏では自分の利益のために彼女を操ろうとする姿は、直接的な暴力よりもよほど恐ろしく感じます。

そして、ドンフンの狂気。いじめを「趣味」と言い放ち、暴行の証拠写真を238枚もコレクションしているという異常性には、言葉もありません。チヒョクが受けた仕打ちを思うと、胸が張り裂けそうでした。彼はもはや、単なる不良ではなく、人の痛みを娯楽として消費する、根深い闇を抱えた存在です。

しかし、今回のハイライトは、なんといってもダナとチヒョクの過去を繋ぐ一枚の写真でしょう。二人は間違いなく、過去に親密な関係でした。あの純朴そうな少年が、なぜ今の不気味な姿に変わり果ててしまったのか。そしてダナは、なぜこんなにも大切な思い出を忘れてしまったのか。物語の核心に触れる最大の謎が提示され、引き込まれずにはいられません。

ラストのチヒョクの「両親はいない」という言葉と、その孤独な背中。彼は学校で暴力を受け、家に帰っても一人。そんな彼の唯一の光が、過去の記憶の中のダナなのだとしたら、その執着はあまりにも悲しく、そして切ないものに思えてきます。彼の行動は許されるものではありませんが、その背景にある孤独を知ると、単純に彼を悪だと断罪できなくなりました。物語は、登場人物それぞれの闇と過去が複雑に絡み合い、ますます深みを増していきます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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