【人間関係アディクション】9話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【人間関係アディクション】第9話をネタバレありで簡単に解説する
第8話、カースト最上位のランからの突然の呼び出しに、ダナは恐怖の末、吸わないはずのタバコを受け取ってしまいました。それは、彼女が「一軍」の世界で生き残るための、苦渋の選択でした。第9話では、その一本のタバコをきっかけに、ダナの心に生まれた歪んだ自信と、過去の問題を清算しようとする焦り、そして彼女を待ち受ける新たなピンチが描かれます。
一本のタバコが結ぶ「絆」という名の鎖
ランからの”贈り物”とダナの勘違い
ランから差し出された一本のタバコ。ダナは、これまでの人生で触ったことすらなかったそれに、特別な意味を感じていました。
「ランとの間に絆が生まれたみたい」
カースト最上位の彼女に認められたという思い込みは、ダナに歪んだ高揚感を与えます。 しかし、当然ライターなど持っておらず、どうすればいいか戸惑うばかりです。
授業サボりの誘いとダナの憧れ
そんなダナの葛藤を知ってか知らずか、ランは「私はもう行くから昼休みに会おう」と告げ、平然と授業をサボろうとします。 目的地はビリヤード場だそうです。 ランから「あんたも一緒に行く?」と誘われますが、ダナは慌てて「いやいや…さすがにそれはできないわ!」と断りました。
それでも、誰の目も気にすることなく、自分の好きなように振る舞うランの姿に、ダナは強い憧れを抱いてしまうのでした。
チヒョク問題、解決への焦り
孤独な時間とスギョンへの連絡
ランと別れ、授業をサボってしまったダナは、教室に戻ることもできず、体育館裏で時間を潰すことにします。 手持ち無沙汰になった彼女は、まだ学校に来ていないスギョンに電話をかけました。
ランとの”関係”が生んだ自信
その際、ダナはランから直接電話番号を教えてもらったことに、密かな優越感を覚えていました。 「これなら陰キャっぽくないわよね?」と、自分の地位が上がったかのような錯覚に陥り、返信をする指先にも自信がみなぎります。
スギョンの不在という好都合
電話口のスギョンは、昨夜からドンフンのアパートに泊まっており、まだ寝起きで、学校に来るかはわからないと言います。
親友であるはずのスギョンの不在。しかし、今のダナにとってそれは、「でもむしろ好都合だわ」と思える状況でした。 昼休みにはランと会わなければならないため、その前に、邪魔者のいない状況でチヒョクの問題を解決しようと決意します。
暴かれるチヒョクの嘘とダナの怒り
アラムからの警告
昼休みになり、ダナが教室に戻ると、学級委員のアラムが心配そうに駆け寄ってきました。 彼女は、ダナが授業をサボったことを「ダナは調子が悪くて保健室に行ったってごまかしといたわ」と、機転を利かせてフォローしてくれていたのです。
そして、アラムは意を決したように、ダナに衝撃の事実を告げます。
「あの転校生かなり変よ…」「いつも私に席を替わってくれって言ってくるの…」
「納得したフリをしてたってこと?」
アラムの言葉で、ダナは全てを悟りました。ホヨンに諭され、一度は引き下がったように見えたチヒョクの態度は、全て演技だったのです。
「昨日は殴られるのを避けるために納得したフリをしてたってこと?」
話が全く通じない相手だと気づいたダナの怒りは頂点に達し、「マジで超ムカつく…」「マジで殺してやりたい…」と、激しい憎悪に心を支配されます。
直接対決、そして最後通告
怒りに燃えるダナは、教室にいたチヒョクのもとへ一直線に向かいます。 そして、彼に有無を言わせぬ口調でこう告げました。
「昼休みに体育館の裏に来て」
これは話し合いの提案ではありません。「学校で私の話をできないようにしてやるわ」という、一方的な最後通告。 ランたちの力を借りてでも、彼を社会的に抹殺することを決意した瞬間でした。
教室に落ちた証拠
ダナの油断
チヒョクに最後通告を突きつけ、教室に戻ったダナ。朝からの緊張が解けたのか、彼女は授業中に大きく伸びをします。
転がり落ちたタバコ
その時、悲劇が起こります。ダナがランから貰い、ポケットにしまっていた一本のタバコが、椅子から滑り落ち、床を転がっていきました。
教師の視線
そして、運悪くそのタバコは、見回りをしていた担任教師の足元へ…。 教師は、床に落ちた白い物体に気づき、怪訝な表情で視線を落とすのでした。
まとめ【人間関係アディクション】9話を読んだ感想(ネタバレあり)
第9話は、ダナがカースト上位者との「絆」という名の鎖に繋がれ、自らもまた他者を支配しようとする側に堕ちていく過程が、生々しく描かれた回でした。
ランからタバコを貰っただけで「絆が生まれた」と感じ、自分も彼女のように自由で特別な存在になれると勘違いしてしまうダナの姿は、見ていて非常に危うく感じます。彼女は、手に入れたばかりの地位や人間関係を守るためなら、手段を選ばなくなってしまいました。スギョンがいないことを「好都合」と捉え、自分の力でチヒョクを排除しようとする姿からは、一軍の力に酔いしれた者の慢心が透けて見えます。
また、これまで目立たなかった学級委員のアラムが、物語のキーパーソンとして動き出した点も興味深いです。彼女の純粋な親切心と警告が、結果的にダナの怒りを増幅させ、チヒョクとの対決を早める引き金となりました。彼女の正義感が、今後この歪んだ教室にどのような影響を与えていくのか、注目していきたいです。
そして、ラストの衝撃的な展開。ダナにとって、ランとの絆の証であり、カースト上位者への仲間入りの切符だと思っていたタバコが、一転して彼女の首を絞める最大の物証となってしまいました。よりにもよって、ランを停学に追い込んだ張本人である担任教師に見つかってしまうとは、あまりにも皮肉です。この絶体絶命のピンチを、ダナはどう切り抜けるのでしょうか。息をのむようなクリフハンガーに、次回の展開が待ちきれません。
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